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〒107-0062 東京都港区南青山2-25-10 エスト南青山2階

機関誌より

按摩治療

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●後頸部・下天柱穴の硬結・圧痛を軽減できる経絡按摩NEW!

下天柱穴は膀胱経のツボである。腰部や下肢の膀胱経の硬結・圧痛穴を治療して改善することができる。
また陰陽の関係で腎の弱りが根本的であると考えられる。
下天柱穴と膀胱経募穴・中極穴、腎経募穴・京門穴あるいは腎経の診断として使える肓兪穴の圧痛を軽減できるツボに指圧・揉捏を行うと改善することができる。
〔背臥位〕
⑴  下肢の按摩と牽引
① 患者さんは左右で硬結の強い下天柱穴(例.右側に硬結が強い)と下腹部の中極穴を圧迫して圧痛を確かめる。治療師は下天柱穴の硬結のある側の下肢膀胱経と腎経で最も硬結・圧痛のあるツボを2穴持続圧する。
例.右踵の崑崙穴と大鐘穴を示指と中指でつまむように当てて、遠位の方向に圧迫・牽引する。他方の手を添えて強力に行う。
〔腹臥位〕                                
①踵部の申脈穴を持続圧しながら腓腹筋外側部・膀胱経に按摩を行う。
②踵部の照海穴を持続圧しながら腓腹筋内側部・腎経に按摩を行う。③仙骨部、膀胱兪穴に指圧・揉捏を行う。
④下天柱穴の正中線寄りに硬結・圧痛が強い場合、腎兪穴に指圧・揉捏を行う。
⑤下天柱穴の胆経寄りに硬結・圧痛が強い場合、志室穴に母指重ね持続圧を行う。
⑥頭頂部の百会穴に下天柱の方向に向けて斜め下方ずらし圧を行う。⑦下天柱穴に十分に指圧・揉捏を行う。
 

● 口角炎の症状を軽減できる経絡按摩

口角炎は胃経の地倉穴に起こる。すなわち胃の弱りの症状である。上腹部の胃経募穴・中脘穴を圧迫して不快感を確かめておき、口を大きく開けて痛みを出した状態で、足の胃経で硬結・圧痛の現れているツボを持続圧しながら、もう一度、中脘穴を圧迫し、口を開けると不快感と痛みが軽減することが分かる。
胃の弱りは同時に脾の弱りを伴っている。
脾と胃に関係した硬結・圧痛穴を治療すると口角炎を改善することができる。
〔腹臥位〕
⑴  背腰部の按摩
①胃兪穴あるいは胃倉穴で最も硬結・圧痛のあるツボに持続圧を行いながら口を開けて、痛みが軽減することを確かめて治療穴と判断して持続圧を行なう。
例.硬結・圧痛のあった左右の胃倉穴を母指持続圧した。
②脾兪穴あるいは意舎穴で最も硬結・圧痛のあるツボに持続圧を行う。
⑵  後頸部の按摩
①  下天柱穴の按摩(指圧と揉捏)
指圧して口角炎の痛みが軽減することを確かめて持続圧を行なう。
〔背臥位〕
⑴  足のツボの按摩
陥谷穴と公孫穴の母指・示指持続圧
陰陵泉穴と足三里穴の母指・示指持続圧
 百会穴の指圧
百会穴を垂直圧して、次に口角炎の方向に斜め前にずらし圧を行なう。その方向の口を大きく開けると痛みが軽減することが分かる。
⑶  患部の按摩
患部に手拭いを当てて口角炎の部位に示指で持続圧を行なう。

●目の痒みを軽減できる経絡按摩 

目の痒みは主に肝の弱りから起こることが多い。但し、目の内側が痒い場合は腎の弱りである。
治療の時に目が痒いという場合は、背臥位で足の肝胆のツボ、太衝穴と足臨泣穴を左右4穴同時に持続圧して軽減することを確かめる。
また目の内側に痒みがある場合、腎膀胱の踵のツボ、大鐘穴と崑崙穴を左右4穴を中指と示指で圧迫牽引して痒みが軽減することを確かめる。
〔腹臥位〕
背腰部の按摩
①肝兪穴あるいは魂門穴で最も硬結・圧痛のあるツボに持続圧
例.硬結・圧痛のあった左右の肝兪穴を母指持続圧した。
②腎兪穴あるいは志室穴で最も硬結・圧痛のあるツボに持続圧
後頸部の按摩
①上風池穴の按摩(指圧と揉捏)(目の全体が痒い場合)
②上天柱穴の按摩(目の内側が痒い場合)
〔背臥位〕
⑴足のツボの按摩
①足の太衝穴と臨泣穴の母指・示指持続圧
②足の大鐘穴と崑崙穴の指圧と牽引
⑵百会穴の指圧左右の母指を百会穴に当てて、目の方向に斜め前にずらし圧をすると目に響く。
患部の按摩
①眉毛内端の攅竹穴から上眼窩穴、その外側に3指を当てて圧迫と横揉捏を行う。
②上晴明穴に示指圧迫と横揉捏を行う。
●足の親指と足関節の底屈の関節可動域を改善できる経絡按摩

足の親指と足関節の底屈が十分にできないのは肝の弱りから起こることが多い。
患者さんに肝経募穴・期門穴を圧迫してもらい、術者が母趾と足関節を最大限底屈して、もう一度期門穴を圧迫してもらうと期門穴の圧迫不快感が軽減することで肝の弱りと判断することができる。
〔患側の足趾側を上に側臥位〕 
⑴  背腰部の按摩
①肝兪穴あるいは魂門穴の持続圧
背部の肝兪穴あるいは魂門穴に診断按摩を行って最も硬結・圧痛のあるツボを調べる。そのツボを指圧しながら期門穴を圧迫し、同時に床側の足の踵で天井側の足趾と足関節を底屈位に圧迫して症状を出しておいて、両方の症状が軽減することを確かめて背部のツボに重ね母指持続圧を十分に行う。
例.魂門穴を持続圧しながら期門穴を圧迫して足趾と足関節を底屈すると両方の症状が軽減した。
②関元兪穴の持続圧
足の症状に対して腰部の関元兪穴は重要である。
上記の検査の方法で関元兪穴を指圧して症状が軽減することを確かめて治療穴と判断して持続圧を行う。
例.関元兪穴を持続圧しながら、足趾と足関節を底屈すると症状が軽減した。
⑵  百会の横ずらし圧
百会穴は全身の症状を軽減できるツボである。
最も圧痛のある部位に垂直圧を行い、次に患側の方へ横ずらし圧を行って足趾と足関節を底屈すると強張り感が軽減して底屈の関節可動域が改善する。
例.百会穴の横ずらし圧
〔背臥位〕                     
患部の治療
①足関節の底屈しながら、前脛骨筋の脛骨寄りの硬結に指圧・揉捏を行う。
②足趾を底屈して長指伸筋に按摩を行う。         
●右中指の近位指節関節の腫れ痛みを改善できる経絡按摩NEW!

中指の腫れ痛みは女性に多い症状である。この部位の腫れ痛みはリウマチの場合もあるので、医療による鑑別が必要である。中指は心包経で胸部の胸腺に関係が深い。女性は何故か胸腺を弱らせることが多い。
心包経に関係するツボの硬結・圧痛を治療すると、中指の腫れ痛みを改善することができる。
心包経の募穴は胸部・任脈・膻中穴、またその横の腎経・神封穴も募穴の診断として使うことができる。
〔背臥位〕 診断
①中指の近位指節関節で、背側・掌側、内側・外側で最も圧痛のある部位を調べる。今回は関節の内側部に痛みがあった。(内側圧痛穴)
②胸部の膻中穴と神封穴でどちらに圧痛が強いかを調べる。今回は神封穴に圧痛が強かった。
③右内側圧痛穴を持続圧しながら神封穴を指圧して、神封穴の圧痛が軽減することを確かめる。
また神封穴を指圧しながら右内側圧痛穴を指圧して、内側圧痛穴の圧痛が軽減することを確かめる。
〔腹臥位〕 治療
①肩甲間部・膀胱経1行線の厥陰兪と外内厥陰兪、2行線の膏肓穴で最も圧痛のあるツボを調べ、その圧痛穴を持続圧しながら中指の内側圧痛穴を指圧して、圧痛が軽減することを確かめて治療穴と判断して持続圧を行う。
外厥陰兪穴の硬結・圧痛を持続圧して内側圧痛穴が軽減した。
②頭部・百会穴の前方ずらし圧
右中指の内側圧痛穴を指圧しながら、百会穴の圧痛をとらえて垂直に重ね母指持続圧を行う。次に右横にずらし圧をして内側圧痛穴の圧痛が軽減することを確かめて、ずらし圧を行う。
③患部の治療 中指に痛みの出る掌屈位で内側圧痛穴に持続圧を行う。
●胸部・腎経・歩廊穴の圧痛を軽減できる経絡按摩

胸部の第5胸肋関節の下側にある腎経・歩廊穴の硬結・圧痛は、心の弱りで現れることが多い。
心経に関係するツボを治療することで、歩廊穴の症状を軽減することができる。
〔背臥位〕
➀検査:左右の歩廊穴の圧痛の強い方を調べる。
②左歩廊穴に圧痛が強くあったので、左上肢の心経で硬結・圧痛の強いツボを調べて、そのツボを指圧しながら歩廊穴を指圧すると圧痛が軽減することを確かめる。
例.左少海穴を指圧しながら歩廊穴を指圧すると圧痛が軽減した。
〔左上の側臥位〕
➀肩甲間部の心兪穴、外心兪穴、神堂穴、外神道穴の硬結・圧痛を調べる。
例.左外心兪穴を持続圧しながら歩廊穴を指圧すると症状が軽減した。
②心兪穴は腎兪穴、外心兪穴は志室穴と関係が深い。
腎兪穴と志室穴に按摩をして硬結・圧痛のあることを確かめて指圧しながら心兪穴、外心兪穴の硬結・圧痛が軽減することを確かめて治療穴と判断して持続圧を行う。
例.左志室穴を持続圧しながら左外心兪穴を指圧すると圧痛が軽減した。
〔背臥位〕
①頭頂部・督脈・百会穴の斜め前・ずらし圧           
痛みのある左歩廊穴の方向にむけて、ずらし圧を行う。
②患部のツボの按摩
左歩廊穴の指圧と揉捏
● 第3・第4・第5頸椎横突起部の硬結・圧痛を軽減できる経絡按摩

この部位の症状は筆者の経験上、脾・胃の弱りであることが多い。
最も硬結・圧痛のあるツボを圧迫しながら、下腿の脾経・胃経のツボを指圧すると圧痛が軽減することで分かる。
〔背臥位〕
・検査:患者さんに側頸部の硬結・圧痛部位を四指で圧迫してもらい圧痛を確認する。
例.右側に圧痛があった。
・患側の脾経・胃経の硬結・圧痛のあるツボを指圧しながら、側頸部を圧迫してもらうと圧痛が軽減することが分かる。
例.右陰陵泉と足三里を持続圧しながら右側頸部を圧迫すると圧痛が軽減した。
〔腹臥位〕
側頸部の硬結・圧痛のあるツボを圧迫しながら、同じ側の脾兪穴、意舎穴、胃兪穴、胃倉穴で最も硬結・圧痛のあるツボを指圧して圧痛が軽減することを確かめる。
例.右意舎穴と胃倉穴の2穴を同時に持続圧すると右側頸部の圧痛が軽減した。
〔背臥位〕
頭頂部・督脈・百会穴の右横ずらし圧             ➁患部の按摩
側頸部の硬結・圧痛部位に四指圧迫と四指揉捏を行う。       
●上唇と下唇の筋を強くする経絡按摩 

上唇は大腸経が左右から上がってきて水溝穴で交わっている。大腸の陰は肺である。下唇は承漿穴で胃経が交わっている。胃の陰は脾である。
肺・大腸と脾・胃の硬結・圧痛のあるツボを治療すると唇の筋を強くすることができる。患者さんに上唇を手の四指で上方に圧迫してもらい、それに押し下げるように上唇に力を入れて筋の感覚を判断する。肺・大腸のツボで同時に4穴を指圧しやすいツボとして魚際穴と合谷穴を指圧して、もう一度、上唇を圧迫して筋の感覚を判断すると力が入りやすく感じる。
同様に下唇を四指で下方に圧迫して、それに抵抗するように下唇に力を入れて
筋の感覚を判断する。
脾・胃のツボで同時に4穴、指圧しやすいツボとして、公孫穴と陥谷穴、あるいは陰陵泉穴と足三里穴を指圧して、もう一度、下唇を圧迫して筋の感覚を判断すると、力が入りやすく感じる。治療は魚際と合谷、公孫と陥谷でそれぞれ硬結・圧痛の強い方を1穴ずつ判断して、そのツボを指圧しながら前腕部、下腿部に按摩(指圧と揉捏)を行う。
例.右魚際穴を指圧しながら右肺経に按摩を行う。
例.右合谷穴を指圧しながら右大腸経に按摩を行う。
例.左公孫穴を指圧しながら脾経に按摩を行う。
例.左陥谷を指圧しながら胃経に按摩を行う。 
〔腹臥位〕
後頸部・下天柱穴の按摩  肺兪穴、脾兪穴、胃兪穴、大腸兪穴の按摩
●右肝兪穴外側の帯状疱疹後遺症の痛みを軽減できる経絡按摩 

肝兪穴の外側にできる帯状疱疹は、肝臓の弱りである。
肝兪穴・魂門穴と肝経の硬結・圧痛穴を治療すると、痛みを軽減することができる。
また百会の右斜め後ろずらし圧も症状改善に有効である。
肝経募穴・期門穴を圧迫して不快感のあることを確かめ、帯状疱疹の疼痛部位を圧迫し、両方のツボの症状が軽減することを確かめて治療穴と判断する。
〔患側を上に側臥位〕
1.診断
①期門穴の圧迫不快感を確かめる。
②帯状疱疹部の圧痛を確かめる。
2.治療
⑴下肢のツボ
①肝経の下肢のツボで最も硬結・圧痛のあるツボを調べる。
例.太衝穴あるいは蠡溝・中都穴
  太衝穴を指圧して、患部穴(帯状疱疹部の疼痛部位)と期門穴の圧痛が軽減することを確かめて持続圧を行う。
⑵頭部のツボ
①頭頂部・督脈・百会穴の圧痛を調べる。持続圧をしたあと、患側方向へ斜め後ろずらし圧をして患部穴の圧痛が軽減することを確かめて治療を行う。
⑶患部の症状改善のツボ
①督脈・筋縮(第9/10棘突起間)の患側(棘突起間際のツボ・外筋縮穴)に必ず、圧痛の強いツボがある。このツボを持続圧することが最も疼痛を軽減することができる。
●中指のバネ指を改善できる経絡按摩

中指は心包経の経絡部位である。
中指の症状改善の治療穴は、胸部では腎経の神封穴、霊墟穴、背部では肩甲間部の厥陰兪穴、外厥陰兪穴、膏肓穴、第4第5棘突起間(巨厥兪)の際・外巨厥兪穴などである。
側頸部の頸椎横突起部の硬結・圧痛も関係がある。
バネ指で最も圧痛のあるツボを指圧しながら、あるいは中指を牽引して牽引痛を感じさせながら、この症状を改善できるツボを持続圧して、バネ指の圧痛が軽減することを確かめて治療穴と決定する。

〔背臥位〕
⑴ 胸部のツボ
①腎経・神封穴あるいは霊墟穴
 例.神封穴を持続圧しながら中指を牽引すると牽引痛が軽減した。
⑵前腕部のツボ
郄門穴、内関穴、大陵穴など
 例.右内関穴を指圧しながら右中指を牽引すると牽引痛が軽減した

〔腹臥位〕
⑴ 背腰部のツボ
①厥陰兪、外厥陰兪、膏肓穴、胸椎4/5棘突起間際(外巨厥兪穴)
例.右外厥陰兪穴を持続圧しながら中指を牽引すると牽引痛が軽減した。
⑵肩部・頚部・頭部のツボ
①  側頸部の右第3頸椎横突起部の硬結・圧痛

〔背臥位〕   
①  百会穴の患部方向へのずらし圧
 例.百会穴で最も圧痛のあるところを持続圧して、次にそのまま患 側の右中指の方へ横にずらし圧すると中指の症状が軽減した。
 患部のツボ  右中指を伸展しながら最も圧痛のあるツボ(基節骨の 掌側部の圧痛穴を指圧 
●飲み込みにくい症状を改善できる経絡按摩 NEW

飲み込みにくい症状は、筆者の経験上、腎の弱りで起こることが多い。
坐位、あるいは背臥位でツバをぐっと飲み込んでもらう。あるいはのどの上廉泉穴の左右の圧迫感を確かめておいて、次に足の腎経で硬結・圧痛のあるツボ、例えば照海穴などを持続圧して、もう一度、ツバを飲み込んでもらうと飲み込みやすくなることがわかり、また外廉泉穴の圧迫感が軽減することがわかる。

〔背臥位〕
飲み込んでもらい、その感覚を確かめる。
のどの上廉泉穴の左右を圧迫して不快感のある部位を確かめる。
腹部の募穴で硬結・圧迫不快感のあるツボを調べる。
 例.肓兪穴など
下腿・腎経で硬結・圧痛のあるツボを調べ、そのツボを指圧して飲み込んでもらい、感覚がスムーズになることを確かめる。
 例.照海穴を指圧して飲み込んでもらうと楽にできた。
下腿・胃経の硬結・圧痛のあるツボを調べて同様に行う。

〔腹臥位〕
腰部の腎兪穴・志室穴を中心に背腰部に診断按摩を行って、最も硬結・圧痛のあるツボを調べる。そのツボを持続圧しながら飲み込んでもらって、スムーズになることを確かめて治療穴と判断して母指持続圧を行う。
 例.左右の腎兪穴を持続圧しながら飲み込んでもらうと楽になった。
後頸部の下天柱穴の硬結・圧痛も飲み込みに関係したツボなので、このツボの硬結・圧痛を調べ、指圧して軽減することを確かめて持続圧を行う。

〔背臥位〕
頭部・百会穴の前方ずらし圧
百会穴の圧痛をとらえて垂直に重ね母指持続圧をして、次に前側の方向にずらし圧を行う。
患部の治療
廉泉穴あるいは外廉泉穴に、揉んで不快感の出ない力で十分に按摩を行う。
 ●上欠盆穴の痛みを軽減できる経絡按摩

横頸部の欠盆穴の2寸ほど上部、上欠盆穴の硬結・圧痛は心の弱りから起こっていることが多い。
患者さんの訴えで不整脈などの心の症状があって、心に関係するツボに硬結・圧痛がある場合、それらのツボに按摩(揉捏と指圧)を行うことで上欠盆穴の痛みを改善することができる。
心の弱りは胸部では、募穴・巨厥穴あるいは腎経・歩廊穴に現れるので、このツボと上欠盆穴の症状を同時に改善できるツボに治療を行う。

〔背臥位〕
①検査:上欠盆穴の硬結・圧痛を確かめる。
②心経募穴・巨厥穴あるいは歩廊穴の圧痛を確かめる。
例.歩廊穴の圧痛
③上肢の心経で硬結・圧痛のあるツボ、例えば少海穴、通里穴などを調べる。
例.通里穴と歩廊穴を指圧しながら、患者さんに上欠盆穴を圧迫してもらうと、症状が軽減した。

〔腹臥位〕
①肩甲間部の心兪穴、外心兪穴、神堂穴、神道穴の硬結・圧痛を調べる。
例.外心兪穴を持続圧しながら上欠盆穴を指圧すると症状が軽減した。
②心兪穴は腎兪穴、外心兪穴は志室穴あるいは腎兪穴と関係が深い。
按摩をして硬結・圧痛のあることを確かめて持続圧し、心兪、外心兪の硬結・
圧痛が軽減することを確かめて治療穴と判断して持続圧を行う。
例.志室穴を持続圧すると上欠盆穴の硬結・圧痛が軽減した。

〔背臥位〕
①頭頂部・督脈・百会穴の斜め前・ずらし圧
痛みのある上欠盆穴の方向にむけて、ずらし圧を行う。
②患部のツボの按摩
上欠盆穴の指圧と揉捏
●こめかみ部、胃経・頭維穴の痛みを軽減できる経絡按摩

こめかみの痛みのツボは胃経の頭維穴であることが多い。
胃経の経絡上の症状は、その陰の脾経、あるいは脾、すなわち膵臓の弱りから起こっていることが多い。
下腿と足部の胃経と脾経の圧痛の強いツボを調べ、患者さんに頭維穴を指圧してもらいながら、脾と胃に関係して現れている全身のツボを治療すると痛みを軽減することができる。
〔背臥位〕
・検査:左右で頭維穴の圧痛の強い方を指圧して確認する。
脾経の募穴:章門穴と胃経の募穴:中脘穴を圧迫して不快感のあることを確かめる。
こめかみ部の痛みのある側と同じ側の下肢の脾経・胃経の圧痛穴を持続圧して頭維穴の圧痛が軽減することを確かめる。
例.右頭維穴を指圧しながら右公孫穴と陥谷穴を指圧すると、頭維穴と章門穴・中脘穴の圧痛が軽減した。
〔腹臥位〕
①痛みのある頭維穴と同じ側の脾兪穴、意舎穴、胃兪穴、胃倉穴の圧痛を調べ、最も硬結・圧痛のあるツボを持続圧しながら頭維穴を指圧して、圧痛が軽減することを確かめる。
例.右意舎穴と胃倉穴の2穴を同時に持続圧すると右頭維穴の圧痛が軽減した。
〔背臥位〕
①頭頂部・督脈・百会穴の斜め前・ずらし圧
痛みのある頭維穴の方向にむけて、ずらし圧を行う。
②患部のツボの按摩
頭維穴の中指指圧と揉捏
●便秘を改善できる経絡按摩

便秘は、根本的には「腎は二便を主る」ということで腎の弱りと考えられる。
筆者の経験上、腹部では左府舎穴あるいは水道穴、背腰部では仙骨下部の下髎穴、腎兪穴、下肢では胃経・下巨虚穴、上肢では大腸経の合谷穴あるいは下廉穴に硬結・圧痛が現れており、これらのツボを治療すると便秘を改善することができる。

〔背臥位〕
・検査:下腹部の左府舎穴あるいは水道穴の硬結・圧迫不快感を確かめる。
左下腿・胃経・下巨虚穴と上肢・大腸経の合谷穴あるいは下廉穴の硬結・圧痛 を調べ、持続圧して府舎穴あるいは水道穴の症状が軽減するか確かめる。
例.下巨虚穴の重ね母指持続圧
例.下廉穴の母指持続圧

〔腹臥位〕
  1. 左右の下髎穴の硬結・圧痛を調べる。
    例.左下髎穴の重ね母指持続圧
  2. 腎兪穴の硬結・圧痛を調べる。
    例.左腎兪穴の重ね母指持続圧
  3. 臀部、胞肓・秩辺のゲンコツ圧迫・揉捏
〔背臥位〕
  1. 頭部・百会穴の後方ずらし圧
  2. 患部のツボの按摩
    左府舎穴の四指圧迫・四指揉捏
●足関節の底屈障害を改善できる経絡按摩

足関節が底屈しにくい原因の一つに肝の弱りによることがある。
肝経募穴・期門穴を圧迫して不快感のあることを確かめ、足関節を強く底屈して再度、期門穴を圧迫して不快感が軽減されれば肝の弱りと判断して、肝と肝経に関係した硬結・圧痛を治療することによって、足関節の底屈傷害を改善することができる。
〔背臥位〕
・検査:左右の足関節で底屈しにくい側の期門穴を圧迫して不快感を確かめる。
足関節を強く底屈し、期門穴を圧迫して不快感の軽減を確かめる。

〔側臥位〕
(1)患者さんの股関節と膝関節を背部側に曲げて、治療師の大腿部で足部を底屈位に固定する。
肝兪穴と魂門穴で硬結・圧痛の強いツボに指圧・揉捏を行いながら、大腿部で足部を圧迫して足関節を底屈する。
                              (2)治療師の大腿部で足部を強く圧迫して足関節を底屈し、下腿の前脛骨筋部
の内側に指圧・揉捏を行う。

〔腹臥位〕
(1)もう一度、背部の肝兪穴と魂門穴に十分に按摩を行う。
〔背臥位〕
(2)頭部・百会穴の斜め前ずらし圧
百会穴の圧痛をとらえて垂直に重ね母指持続圧する。次に患側の方向の斜め前に向けて、ずらし圧を行う。
(3)患部のツボの按摩
最後に足関節を底屈しながら、足関節部の中封穴に按摩(指圧と揉捏)を行う。
●足底部の痛みを改善できる経絡按摩

足底部の痛みは腎の弱り、あるいは排便の弱りから起こることが多い。
踵のやや内側部から足底部、足の指先にかけては、腎兪穴や下髎穴の持続圧で響いて改善することが多い。
また踵の外側部から足の小指にかけての痛みは、志室穴や胞肓・秩辺穴の持続圧で改善することが多い。
この他、腎に関係するツボの治療を加えて行うと足底部の痛みを改善することができる。

〔腹臥位〕
⑴踵内側部から足底部の痛み
①腰部・仙骨部のツボの治療
腎兪穴あるいは内腎兪穴の硬結・圧痛をとらえて母指持続圧を行い、踵の症状部位に響くことを確かめて治療穴と判断する。
仙骨部の下髎穴の圧痛を母指持続圧して、踵の症状部位に響くことを確かめて治療穴と判断する。
②頭部・百会穴のずらし圧
百会穴の圧痛をとらえて垂直に重ね母指持続圧をして、次に患側の足の方に向けて、斜め後方にずらし圧を行う。
③足部のツボを治療
大鐘穴あるいは照海穴、水泉穴で最も圧痛の強いツボを母指持続圧して踵内側部の疼痛部位に響くことを確かめて治療穴と判断して持続圧を行う。
例.水泉穴の母指持続圧
④患部のツボの治療
最後に踵内側部の疼痛部位に母指持続圧を行う

⑵踵の外側部に痛みがある場合、治療穴は志室穴、胞肓・秩辺穴、僕参穴などである。
●歯ぎしりを軽減できる経絡按摩

歯ぎしりは睡眠中に歯を噛みしめることで起こる。
この症状は脾・胃の疲れと推測される。
背臥位で患者さんに歯を噛みしめてもらって顎に感じる違和感を確かめてもらいながら、脾経と胃経に関係するツボを中心に全身のツボを調べて、顎の違和感を軽減できるツボを持続圧すると、歯ぎしりの症状を軽減することができる。

〔背臥位〕
①下肢の脾経・胃経で最も硬結・圧痛の現われているツボを調べて、2穴あるいは4穴を同時に持続圧しながら脾経募穴・章門穴あるいは胃経募穴・中脘穴を圧迫し、歯を噛みしめてもらい顎の違和感が軽減することを確かめる。 例.左右の陰陵泉穴と足三里穴を持続圧しながら行なうと両方の症状が軽減した。

〔腹臥位〕
背腰部、後頸部のツボの治療
歯をかみしめて顎の違和感を確認しながら、症状を軽減することができるツボを選択して治療穴と判断する。
①背腰部の指圧
脾兪穴・意舎穴から1穴、あるいは2穴、最も硬結・圧痛のあるツボを選択して持続圧する。
胃兪穴・胃倉穴から1穴、あるいは2穴を選択して持続圧する。
②乳様突起下部の三焦経・前天牅穴に硬結・圧痛があれば、顎の症状を軽減することができる。

〔背臥位〕
①百会穴の左右ずらし圧 
百会穴を持続圧したあと、そのままの圧で、例えば右にずらすと右側の顎の違和感が軽減する。
② 顎のツボで最も硬結・圧痛のあるツボ
大迎・頰車・下関・上関など
例.頰車の持続圧 

●示指の腱鞘炎の痛みを軽減できる経絡按摩 NEW

示指の腱鞘炎は、大腸経の上陽谿穴から偏歴穴にかけて痛むことが多い。
示指の使い過ぎが直接の原因であるが、便秘や下痢という大腸の弱りが根本的な原因と考えられる。
今回は右橈骨部の上陽谿穴が手関節を他動運動で掌屈されると痛みが起こり、手関節を自動運動で背屈すると痛みが起こるとして治療を説明する。
大腸に関係する全身のツボで硬結・圧痛のあるツボを持続圧して、腱鞘炎の疼痛が軽減することと、大腸募穴・天枢穴の圧迫不快感の軽減を確かめて治療穴と判断し、治療を行なう。

〔背臥位〕
① 患部の上下で硬結・圧痛のあるツボ
井穴・商陽、合谷、手三里、曲池などのツボを左右同時に指圧して、患側に硬結・圧痛の強いツボを調べる。
例.右商陽穴の方が左商陽穴よりも圧痛がハッキリと強く、持続圧すると腱鞘炎の部位に響いて、腱鞘炎の部位を指圧すると圧痛が軽減した。
・商陽穴の持続圧

〔腹臥位〕
・頸部・肩甲間部・背腰部のツボ
①頚部で下天柱穴、頸椎横突起部の硬結・圧痛が重要である。
診断按摩を行なうと、頸椎横突起部では第4頸椎横突起部に硬結・圧痛があり、右下天柱穴と比較してこの阿是穴の方に圧痛が強かった。
例.右下天柱穴の持続圧
② 肩甲間部では右魄戸穴に硬結・圧痛が強く、このツボの持続圧しながら手関節を掌屈・背屈すると疼痛がかなり減少した。
例.右魄戸穴の持続圧
③背腰部に診断按摩を行うと、右胃兪穴、右志室、右外大腸兪穴に硬結・圧痛があったが、右志室穴の持続圧で腱鞘炎の部位に響いたので、このツボを重点的に持続圧を行った。 
  例.右志室穴の持続圧

〔背臥位〕
①患部の按摩
最後に患部の腱鞘炎の疼痛部位に、手関節を掌屈しながら、また手関節を背屈して治療師が抵抗し、疼痛を増強した状態で十分に按摩を行なう。

●薬指の腫れを軽減できる経絡按摩

薬指は三焦経の流注部位である。
薬指の症状改善の治療穴は上肢や肩関節周囲にもあるが、根本的な治療穴は腰部の三焦兪あるいは肓門穴である。
陰陽の関係で心包のツボ(厥陰兪穴)も治療穴になることがある。
薬指の腫れている部分と三焦経募穴・石門穴を圧迫しながら、これらのツボの圧痛を軽減できる全身のツボを調べて治療を行う。

〔背臥位〕
⑴ 胸部のツボ
① 腎経・神封穴
例.神封穴を持続圧しながら薬指の腫れている部分を圧迫すると圧痛が軽減した。
⑵前腕部のツボ
①四瀆穴、あるいは裏三里穴、他、外関穴、支溝穴、会宗穴など
例.四瀆穴を指圧しながら薬指の腫れている部分を圧迫すると圧痛が軽減した。

〔腹臥位〕
⑴背腰部のツボ
①三焦兪穴、あるいは肓門穴
例.肓門穴を持続圧しながら薬指を圧迫すると圧痛が軽減した。
②厥陰兪穴、外厥陰兪穴、膏肓穴
例.外厥陰兪穴を持続圧すると薬指の圧痛が軽減した。

⑵肩部・頚部・頭部のツボ
①肩上部の天髎穴
②側頚部の第3頸椎横突起部の硬結・圧痛
③例.百会穴で最も圧痛のあるところを持続圧して、次にそのまま患側・薬指の方へ真横にずらし圧すると薬指の圧痛が軽減した。
●志室穴の腰痛を改善できる経絡按摩

志室穴は腰椎2/3棘突起間の外側・腎兪穴のさらに外側、第3腰椎横突起部にあるツボということで、腎の弱りが原因で起こっていることが多い。
腎が弱るのは身体を冷やすこと、飲食では塩分の多い食事、アルコールでビールの飲み過ぎ、夜に肉を食べるなどである。痛み止めなどの化学物質の薬も腎を弱らせる。
腎の冷えは、その募穴である第12肋骨下端の京門穴に現れる。骨の端が冷えているのでツボを強く押すと皮膚の表面を押した時よりもさらに冷たいことが分かる。
しかし診断として硬結・圧痛の軽減を判断するツボとしては、臍の横の肓兪穴の硬結・圧痛の方が治療して変化しやすいので、募穴の代わりとして使うことができる。
また冷えは下肢では腓腹筋からアキレス腱部、踵にかけて現れる。
志室穴の腰痛に対して下肢では、委中穴や下陰谷穴に硬結・圧痛が現れるが、下腿外側部・膀胱経・飛陽穴を中心にその上下に現れることが多い。
〔腰の痛む側を上に側臥位〕

治療
① 志室穴を指圧して肓兪穴の圧痛の軽減を調べる
臍の肓兪穴の硬結・圧痛を確かめてから志室穴を指圧して、もう一度、肓兪穴を指圧すると、硬結・圧痛が軽減することを確かめる。
② 下腿のツボを治療
膝関節伸展位で股関節を屈曲して、さらに治療師の膝で足関節背屈位に保って、下腿部の筋を伸展させた状態で膀胱経の委中穴、飛陽穴、跗陽穴、申脈穴、腎経・下陰谷穴などに診断按摩を行って最も硬結・圧痛あるツボを調べる。 1番の硬結・圧痛穴(例えば飛陽穴)を持続圧しながら肓兪穴と志室穴を指圧して両方の圧痛が軽減することを確かめる。
③ 患部の治療:志室穴に重ね母指持続圧を十分に行なう。
もしも腹部や下肢に響きが起こる場合は、その響きが起こらなくなるまで持続圧を行なう。
④腰部の姿勢を変えて現れた疼痛穴に按摩を行なう。
1) 治療師が股関節屈曲と伸展他動運動を強く行なって、腰部に痛みが出るか出ないかを調べる。
また患者さん自身に股関節の屈曲と伸展自動運動を強く行なってもらい、痛みが出るか出ないかを調べる。
これらの動作を行なって痛みが出れば、その姿勢を保ったままの状態で志室穴や痛みの出たツボに按摩(母指持続圧と揉捏)を十分に行なう。
例.股関節屈曲の自動運動で志室穴に痛みがでたので、股関節屈曲位を保った状態で持続圧をした。
2)腰部に逆捻転、順捻転を他動運動で行なって痛みが起こるかを調べて、痛みの出たツボに母指持続圧を行なう。

例.腰部の順捻転で関元兪穴に痛みが出たので、このツボに母指持続圧を行なった。

〔背臥位〕
① 百会穴の後方斜めずらし圧
百会穴を垂直圧し、次に腰痛のある方向に斜め後方にずらし圧を行う。
腰痛部位に響きを感じることがある。
② 両足の膝を屈曲して左右に倒して腰部に痛みが出た場合、その姿勢を保ったままの状態で疼痛部に持続圧を行なう
●いびきを軽減できる経絡按摩

いびきの原因は寝ているときに、舌の奥が落ちて咽喉部を塞ぐためであるといわれている。舌の奥に関係が深い経絡は脾経と腎経である。
脾経は、のどをはさんで「舌の本に連なり、舌の下に散ず」
腎経は、のどの奥をめぐって「舌の本を挟む」となっている。
患者さんに背臥位で舌を奥に押し込むように力を入れてもらうと、やや強張ったような感覚が起こる。この状態を確認しておいて下腿の脾経や腎経で最も硬結・圧痛のあるツボを指圧しながら、もう一度、舌を奥に押し込めてもらうと、強張った感覚が軽減する。 ある患者さんの例では、陰陵泉と足三里を母指圧しながら行なってもらうと舌の感覚といびきの症状が軽減した。
〔背臥位〕
① 下腿・脾経あるいは腎経で最も硬結・圧痛の現われているツボを調べて、2穴あるいは4穴を同時に持続圧しながら脾経募穴・章門穴あるいは胃経募穴・中脘穴を圧迫し、舌を押し込んでもらい症状が軽減することを確かめる。 例.左右の陰陵泉穴と足三里穴を持続圧しながら行なうと両方の症状が軽減した。
〔腹臥位〕背腰部、後頸部のツボの治療
舌を奥に押し込めながら持続圧すると、感覚が軽減することが分かる。
① 背腰部の指圧
脾兪穴・意舎穴から1穴、あるいは2穴、最も硬結・圧痛のあるツボを選択して持続圧する。
② 後頸部の指圧
1)頚椎2/3椎間関節部の硬結(下天柱穴)に母指持続圧を行う。
2)内天柱穴の母指持続圧
  〔背臥位〕
① 百会穴の前ずらし圧
●肩関節・烏口突起部(肺経)の硬結・圧痛を軽減できる経絡按摩

烏口突起部は主に肺経の流注部位で、肺の弱りで硬結・圧痛の現れることが多い。従って肩甲間部・肺兪穴、胸部では募穴・中府穴よりも第2胸肋関節部の腎経・神蔵穴、前腕部・手部で硬結・圧痛のあるツボ、尺沢穴などを治療すると烏口突起部の硬結・圧痛を軽減することができる。

〔背臥位〕
⑴烏口突起部に痛みが出る状態、例えは上肢を上げで痛みを出した状態で、神蔵穴と尺沢穴を持続圧して烏口突起部の痛みが半減するまで行う。

〔側臥位〕
⑴ 頚部のツボ 側頚部・第3頸椎横突起部の硬結・圧痛
肩関節に症状がある場合、側頚部の横突起部に必ず硬結・圧痛がある。 烏口突起部の症状に対して、第3あるいは第4頸椎横突起部に硬結・圧痛が現れることが多い。
⑵前肩井穴の母指持続圧
烏口突起部には肩井穴よりも前肩井穴(肩井の1寸、胸部側のツボ)に硬結・圧痛があって、このツボで響くことが多い。
⑶肺兪穴あるいは外肺兪穴の母指持続圧
患側の肺兪穴あるいは僧帽筋を挟んで外側の外肺兪穴を調べて硬結・圧痛の強い方を治療穴と判断して重ね母指持続圧を行う。
⑷まれに同じ太陰経の同側の脾兪穴あるいは意舎穴、反対側の脾兪穴あるいは意舎穴で烏口突起部に響くことがある。
⑸患部のツボ 
烏口突起部に痛みが出る状態に肩関節を曲げて患部に母指持続圧
●耳の後下方(三焦経の天牅穴)の硬結・圧痛を軽減できる経絡按摩
この部位は三焦経の流注部位であるが、心包経の弱りによって硬結・圧痛の現われていることがある。原因は主にストレスによって胸腺が弱ったためであると考えられる。
天牅穴と三焦の募穴・石門穴あるいは心包経の募穴・膻中穴を圧迫しながら、これらのツボの圧痛を軽減できる全身のツボを調べて治療を行う。

〔側臥位〕
⑴ 上肢のツボ
① 心包経:曲沢穴、下曲沢穴
例.曲沢穴を指圧しながら天牅穴と膻中穴を圧迫すると圧痛が軽減した。
② 三焦経:陽池穴、支溝穴、四瀆穴、裏三里穴
例.支溝穴を指圧しながら天牅穴と石門穴を圧迫すると圧痛が軽減した。
⑵ 肩上部のツボ
① 天髎穴(三焦経)

〔腹臥位〕
⑴ 背腰部のツボ
① 三焦兪穴、肓門穴
② 厥陰兪穴、外厥陰兪穴、膏肓穴
例.外厥陰兪穴を持続圧すると耳の後下方・天牅穴の圧痛が軽減した。
  (図3) 〔背臥位〕
⑴ 頭部のツボ
① 百会穴の患側・横ずらし圧
例.百会穴で最も圧痛のあるところを持続圧して、次にそのまま耳の方へ真横にずらし圧すると天牅穴の圧痛が軽減した。
●目の内眥・上睛明穴の圧痛を軽減できる経絡按摩 !
上睛明穴は奇穴であるが膀胱経の睛明穴あるいは攅竹穴に関係が深く、目の症状は陰陽の関係で腎に関係が深い。腎と膀胱、両方の経絡で圧痛のあるツボを治療すると改善することができる。
腎の募穴は第12肋骨下端の京門穴、あるいは診断穴として臍の際5分の肓兪穴、膀胱の募穴は恥骨の1寸上方の中極穴である。

〔背臥位〕
① 上睛明穴と肓兪穴を圧迫しながら、下肢・腎経の照海穴あるいは太谿穴の圧痛の強い方を持続圧して、両方のツボの症状が軽減することを確かめて持続圧を行う。
例.照海穴を持続圧しながら肓兪穴と上睛明穴を圧迫すると症状が軽減した。
② 上睛明穴と中極穴を圧迫しながら、申脈穴あるいは崑崙穴の圧痛の強い方を持続圧して、両方のツボの症状が軽減することを確かめて持続圧を行う。
例. 崑崙穴を持続圧しながら上睛明穴と中極穴を圧迫すると症状が軽減した。

③ 小腸経も睛明穴に流注しているので、後谿穴などに圧痛があれば持続圧を行う。

〔腹臥位〕
背腰部、後頸部のツボの治療
① 腎兪穴の母指持続圧
② 天柱穴あるいは上天柱穴の母指持続圧
③ 後頭部・膀胱経・玉枕穴の母指持続圧
あるいは胆経・脳空穴の母指持続圧

〔背臥位〕
① 百会穴の前方ずらし圧
●胸鎖乳突筋上部の症状を軽減できる経絡按摩

胸鎖乳突筋上部の小腸経、天窓・天容穴は心の弱りで硬結・圧痛が出る部位である。
心と心経、小腸と小腸経に関係する硬結・圧痛を調べて治療を行うと、胸鎖乳突筋上部の症状を軽減することができる。
心経の募穴は心窩部の任脈・巨闕穴であるが、腎経・歩廊穴の圧痛も診断として使えるツボである。
〔背臥位〕
① 胸鎖乳突筋上部の天窓・天容穴と心経募穴・巨闕穴を圧迫しながら前腕部・心経の少海穴あるいは通里穴を指圧して、天窓・天容穴と巨闕穴の症状が軽減すことを確かめる。
例.通里穴を持続圧しながら天窓・天容穴と巨闕穴を圧迫すると症状が軽減した。                    
② 上肢・小腸経で硬結・圧痛のあるツボを指圧すると改善の効果がある。
例.後谿穴を持続圧しながら天窓・天容穴と関元穴を圧迫すると症状が軽減した。
③ 胸部・腎経・歩廊穴を持続圧して改善することができる。
〔腹臥位〕背腰部、後頸部のツボの治療
① 心に関係するツボの治療
胸鎖乳突筋上部の症状と同側の心兪穴・外心兪穴・神堂穴から最も硬結・圧痛のあるツボを1穴、選択して持続圧を行う。           (図4)
② 患側と同側の小腸兪穴に持続圧を行う。       
③ 頚椎2/3椎間関節部の硬結(下天柱穴)に母指持続圧を行う。
④ 患部の治療
天窓・天容穴の母指持続圧。

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