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〒107-0062 東京都港区南青山2-25-10 エスト南青山2階

関節運動法と経絡の関係-全身の関節と腹胸部・募穴との関関係-

             
●三焦NEW!

・三焦経の募穴・石門穴の圧迫不快感、および三焦経が弱ると症状の現われやすい肘
関節外側部・天井穴の疼痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・石門穴は下腹部正中線・臍から2寸下方にある。
・天井穴は肘関節外側部・肘頭の1寸上方にある。
〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
石門穴を圧迫して圧迫不快感を確かめ、天井穴を指圧して圧痛を確かめる。
最初に上部離開法を行う。次に前屈上方滑り法と前屈下方滑り法を行って、響き的な
感覚の強い方を選択して、その手技を行いながら石門穴と天井穴の症状が軽減すること
を確かめる。
同様に後屈上方滑り法と後屈下方滑り法を行って響き的な感覚の強い手技を選択する。
・例.後屈上方滑り法を行うと石門穴と天井穴の圧痛が軽減した。
②脊椎椎間関節の関節運動法
腰椎1/2椎間関節の関節運動法(三焦兪穴の位置する部位)
第1腰椎下関節突起の位置と思われる部位を1とし、その1㎝下方を2とし、最初の1
の部位より1㎝上方を3として3箇所に逆捻転を行い、最も響き的感覚の強い部位を
選択する。
さらに、その部位に手技を行ないながら石門穴と天井穴を圧迫して痛みが軽減すること
を確かめて手技を行う。
・例.腰椎1/2椎間関節の逆捻転
③肩鎖関節の滑り法(前方あるいは後方で響き的感覚の強い方を行う)
・例.肩鎖関節の前方滑り法
〔背臥位〕
④腕橈関節の離開法
⑤腕橈関節の過伸展と凹滑り法
⑥腕橈関節の過屈曲と凹滑り法
⑦月状骨/有頭骨関節の掌屈と凸滑り法
⑧第4中手指節関節および近位指節関節の掌屈と凹滑り法
⑨手関節の掌屈と凸滑り法、同時に⑦の手技の組合せ 
⑩後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
●心包NEW!

・心包経募穴・膻中穴の圧痛、および心包経の弱りで症状の現われやすい肘内側部・曲
沢穴の硬結・圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・膻中穴は胸部・胸骨上で左右乳頭の中間、第4肋間の中央部にある。
・曲沢穴は肘関節内側部の上腕二頭筋腱と尺骨内側上顆との中間にある。
〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
最初に上部離開法を行う。次に膻中穴と曲沢穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な4つの
手技を行って、両方の圧痛を軽減できる手技を1つ、2つ選択する。
・例.後屈下方滑り法を行うと膻中穴と曲沢穴の圧痛が軽減した。
②脊椎椎間関節の関節運動法
胸椎4/5椎間関節(厥陰兪穴の位置する部位)の関節運動法
棘突起間に順滑り法と順捻転、逆滑り法と逆捻転を行って響き的感覚の強い方を選択し、
その手技を行いながら膻中穴と曲沢穴を圧迫して症状が減少することを確かめて治療を
行う。
・例.順捻転で膻中穴と曲沢穴圧痛が軽減した。
③第4肋横突関節の上方・下方滑り法
〔背臥位〕
④第4胸肋関節の関節運動法
第4肋骨関節部の上方と下方を圧迫して圧痛の強い方を調べる。
・肋骨の上部に圧痛が強い場合:第4胸肋関節の下方圧迫凸滑り法
(肋骨上部を足方に圧迫して、上肢を挙上して肋骨全体を頭方に上げる)
・肋骨の下部に圧痛が強い場合:第4肋骨関節の上方圧迫凸滑り法
(肋骨下部を頭方に圧迫して、上肢を引き下げて肋骨全体を足方に下げる)
⑤腕尺関節の過伸展と凹滑り法
⑥月状骨/有頭骨関節の背屈・掌屈と凸滑り法
⑦手関節の背屈と凸滑り法、同時に第3中手指節関節と近位指節関節の背屈と滑り法
の組合せ
⑧後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)                             
●膀胱 
・膀胱の募穴・中極穴と膀胱経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい後頸部・膀胱経・
天柱穴あるいは下天柱穴を圧迫しながら、圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中極穴は恥骨の上1寸(約2~3㎝)にある。
・天柱穴は後頸部の頸椎1/2椎間関節部で僧帽筋付着部の外側にある。
・下天柱穴は天柱穴の下方1寸で、第2頸椎棘突起外側部の筋の硬結である。
・膀胱兪穴は仙腸関節部の上後腸骨棘内側部にあるので、仙腸関節機能異常を徹底的に
改善することが、膀胱経の筋の硬結をやわらげて痛みなどの症状を改善することになる。
また陰陽の関係で腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節も機能異常があれば逆捻転を行う。
〔側臥位〕
(1)仙腸関節の関節運動法      
仙腸関節部の膀胱兪穴の圧痛を調べ、5種類の手技を丁寧に行って最も関節機能異常
(響き的な感覚の強い手技)を選択して行う。
例.中極穴と下天柱穴を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと圧痛が軽減した。膀胱
兪穴の圧痛も軽減した。
(2)腰椎2/3椎間関節の逆捻転
〔背臥位〕
(1)膝関節の過伸展と凹滑り法
前腕を下腿の外側から入れて、膝窩部の外側(膀胱経)を過伸展する。
(2)足関節の背屈と凸滑り法
足関節を内反位にして、足関節の外側(膀胱経)を伸展させる。
(3)立方骨/第5中足骨関節の滑り法 
(4)第5趾の指節間関節の外転と凸滑り法  
(5)後頭骨/環椎関節(内天柱穴)の離開法
手技を行う度に響き的な反応を聞いて、強い時、診断部位を圧迫しながら行うと改善
の効果がはっきりと判断することができる。                                                                                                                                                                    
●腎

腎の募穴・京門穴あるいは診断穴・肓兪穴と腎経の弱りで硬結・圧痛の現れることの多い上胸部の胸鎖関節部・第1胸肋関節部の兪府穴・彧中穴を圧迫しながら、両方のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。
・京門穴は第12肋骨端の下際、肓兪穴は臍の横5分(約1~2㎝)にある。
・或中(わくちゅう)穴は第1胸肋関節部の下際、兪府(ゆふ)穴は胸鎖関節部下際にある。
〔側臥位〕
⑴ 仙腸関節の関節運動法
腎の診断穴・肓兪穴と或中穴・兪府穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛が軽減する手技を選択する。
・例.前屈上方滑り法を行うと両方のツボの圧痛が軽減した。
⑵ 腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節の逆滑り法
⑶ 腰椎2/3椎間関節の逆捻転
腰椎2/3棘突起間に詰まりと圧痛があり、さらに腎兪穴・志室穴に硬結のあることを確かめて手技を行う。
〔背臥位〕
⑴ 膝関節の過伸展と凹滑り法
前腕を下腿内側から入れて、膝窩部の内側を過伸展する。
この手技を行いながら肓兪穴と彧中・兪府穴を圧迫すると圧痛が軽減する
⑵ 距腿関節の背屈と凸滑り法 
足関節を外旋して背屈と凸滑り法を行い足関節の内側を伸展させる。
⑶ 後頭骨/環椎関節の内天柱穴の離開法               
 ●小腸

・小腸経の募穴・関元と、小腸経で圧痛の現われることが多い肩甲骨部・天宗穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・関元は、臍(神闕)と恥骨(曲骨)の中間のやや下方にある。
・天宗は肩甲棘下方の棘下筋部にある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.関元と天宗を圧迫しながら後屈下方滑り法を行うと圧迫不快感が軽減した。
(図1)
②腰椎5/仙骨椎間関節(関元兪穴が位置する部位)の逆捻転
この関節に機能異常がある場合(逆捻転を行って響き的な感覚が強いこと)、小腸経の症状を最も改善することができる。
手技を強めに数回、行って響き的な感覚が起こらなくなるまで行う。
③胸椎5/6椎間関節の4種類の手技
逆滑り法と逆捻転、順滑り法と順捻転を行って、響き的に感覚の強い手技を行う。
例.順捻転を行うと天宗穴の硬結・圧痛が軽減した。
④第5肋横突関節の滑り法
上方あるいは下方を行って響き的感覚の強い方を行う。
例.上方滑り法

〔背臥位〕
①腕尺関節の過屈曲と凹滑り法
過屈曲の手技が小腸経の経絡を伸展させる手技であるが、実際に行うと過伸展の方が小腸経の症状を改善できることが多い。
②手関節の掌屈と凸滑り法、同時に第5指の掌屈と凹滑り法
小腸経・募穴・関元の圧迫不快感を軽減することができる。
後頭骨/環椎関節の離開法(内天柱穴)
 ●心

・心の募穴・巨闕と心経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい少海を圧迫しながら、心と心経に関係の深い関節の関節運動法を行って、募穴と心経のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。
・巨闕は心窩部の剣状突起の下方、少海は肘関節内側部にある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法(巨闕と少海の圧痛を軽減できる手技を選択する)
・例.前屈上方滑り法を行うと巨闕と少海の圧迫不快感が軽減した。
②胸椎5/6椎間関節の4種類の関節運動法を2つの組み合わせで行って、響き的な感覚の強い手技を行う。
・例.順滑り法(順AKA)と順捻転
・例.逆滑り法(逆AKA)と逆捻転

〔背臥位〕
①第5胸肋関節の上方・下方滑り法
第5肋骨の関節部で上部と下部で圧痛の強い方を判断し、その圧痛部位を圧迫する凸滑り法を行う。
例.下方滑り法(肋骨の胸骨関節面を足方に圧迫)
例.上方滑り法(肋骨の胸骨関節面を頭方に圧迫)
②三角骨/豆状骨関節の上方・下方の滑り法で響き的な感覚の強い手技を行う。
例.上方滑り法
③第5指の中手指節関節および指節間関節の背屈と凹滑り法
この手技も心経のツボと関節の症状を改善できる重要な手技である。

患部関節の治療
①腕尺関節の過伸展と凹滑り法
●胃

・胃の募穴・中脘穴と、胃経で圧痛の現われることが多い髀関穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中脘穴は、臍(神闕)と胸骨下端(中庭)の中間にある。
中脘穴の反応は、中脘穴から左右に寄ったところに硬結・圧痛があることが多い。
・髀関穴は、上前腸骨棘突起の下方、縫工筋と大腿筋膜張筋の間にある。
〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.中脘と髀関を圧迫しながら後屈下方滑り法を行うと圧迫不快感が軽減した。
②胸椎12/腰椎1椎間関節の逆滑り法
この関節に逆滑り法を数回行って、順滑り法も1回行う。
③胸椎12/腰椎1椎間関節の逆捻転
中脘と髀関を圧迫しながら行うと、不快感が軽減することが分かる。
④第12肋横突関節の上方・下方滑り法(呼吸に合わせて行う)
肋骨を上方に圧迫するとき「息を吸って」、肋骨を下方に圧迫するとき「息を吐いて」と指示して行なう。
⑤股関節の過伸展と凸軸回旋法
足関節を底屈し膝関節を屈曲、股関節を伸展の関節運動法を同時に行うと、下肢の胃経の筋を全て伸展させるので、中脘穴の不快感を最も軽減することができる。
〔背臥位〕
⑥膝関節の最大屈曲と凹滑り法(背臥位あるいは腹臥位)
⑦中間楔状骨/外側楔状骨関節の滑り法
⑧第2/3中足骨関節の滑り法
⑨第2趾の中足指節関節の底屈と凹滑り法
⑩第2趾の指節間関節の背屈と凹滑り法
⑪第2趾の中足指節関節の底屈と指節間関節の背屈の組み合わせ
⑫環椎/後頭骨関節(風池)の離開法

●脾

脾の募穴・章門あるいは腹部診断穴・左腹哀と、脾経の経絡で圧痛が現れることが多い鼠径部・衝門を圧迫しながら関節運動法を行って、両方のツボの圧痛を軽減することができる関節を調べた。
章門は、側腹部の第11肋骨尖端の下際にある。
衝門は、鼠径部の大腿動脈拍動部の外側にある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.章門と衝門を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと症状が軽減した。
②胸椎11/12椎間関節の逆滑り法
③胸椎11/12椎間関節の逆捻転
章門と衝門を圧迫しながら行うと不快感が軽減することが分かる。
④第11肋横突関節の上方・下方滑り法
「息を吸って」と指示して上方滑り法、「息を吐いて」と指示して下方滑り法を行う。
⑤股関節の過伸展(後方伸展)と凸軸回旋法
〔背臥位〕
⑥膝関節離開法(肘を深く入れて内側部に離開法を行う)
⑦膝蓋骨/大腿骨関節の屈曲・伸展と膝蓋骨下方・上方滑り法
⑧内側楔状骨/第1中足骨関節の滑り法
この関節の関節運動法で関節音の発生することが多く、公孫の硬結・圧痛が軽減する。
⑨母趾の中足指節関節の底屈・外転と凹滑り法
外反母趾矯正の関節運動法である。
(章門と気衝を圧迫しながらこの手技を行うと、圧痛が軽減する)
⑩母趾の指節間関節の外転・内転と凸滑り法
⑪後頭骨/環椎関節の離開法
 ●大腸

・大腸経の募穴・天枢と大腸経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい頸部の天鼎・扶突の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・天枢は、臍の外側2寸(約4㎝)にある。
・天鼎・扶突は頸部の甲状軟骨の高さで胸鎖乳突筋部にある。

〔側臥位〕
(1)仙腸関節の関節運動法
上部離開法を行った後に、大腸経募穴・天枢と頸部の天鼎・扶突を圧迫しながら前屈の前屈上方滑り法と前屈下方滑り法を行って響き的な感覚の強い手技、後屈の後屈上方滑り法と後屈下方滑り法を行って響き的な感覚の強い手技を1つずつ選択する。
・例.天枢と天鼎・扶突を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと両方の症状が軽減した。

(2)脊椎椎間関節の関節運動法
① 腰椎4/5椎間関節の逆捻転。
② 肩鎖関節の滑り法
・肩鎖関節の前方滑り法
・肩鎖関節の後方滑り法
肩鎖関節に関節運動法を行って、響き的な感覚が強い手技を重点的に行う。
〔背臥位〕
③ 腕橈関節
・腕橈関節の離開法
・腕橈関節の最大屈曲と凹滑り法
④ 第2中手指節関節の掌屈と凹滑り法
⑤ 第2指の指節間関節の掌屈と凹滑り法
⑥ 橈骨/舟状骨関節の掌屈と凸滑り法、第2指の中手指節関節・指節間関節の掌屈と凹滑り法を同時に行うと、天枢と天鼎・扶突の圧迫不快感の軽減が最も大きい。
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(風池)
●肺

・肺の募穴・中府と、のどの天突(または上天突)の圧迫不快感を軽減できる全身の関節を調べた。
・中府は、上胸部・鎖骨外端の下際、大胸筋付着部にある。
・天突は胸骨の上際の陥凹部、上天突は天突の上1~2寸にある。

⑴ 仙腸関節の関節運動法を呼吸に合わせて行う。(側臥位)
上部離開法を行った後に、前屈の手技で1つ、後屈で1つ、響き的な感覚の強い手技を選択する。
・例.上天突を圧迫しながら患者さんの吸う息に合わせて後屈(例.後屈下方滑り法)の手技を行う。
吐く息に合わせて前屈の手技(例.前屈上方滑り法)を行う。

⑵ 脊椎椎間関節の関節運動法を呼吸に合わせて行う。(側臥位)
① 胸椎3/4椎間関節の4種類の関節運動法(背臥位)
・胸椎3/4椎間関節の順捻転(吸う息が楽になる)
・胸椎3/4椎間関節の逆捻転 (吐く息が楽になる)
・息を吸うときに順捻転、息を吐くときに逆捻転を行う。

⑶ 第2胸肋関節の凸滑り法(背臥位)
・第2胸肋関節を下方に圧迫して凸滑り法(吸う息が楽になる)
・第2胸肋関節を上方に圧迫して凸滑り法 (吐く息が楽になる)
・息を吸うときに下方圧迫凸滑り法、息を吐くときに上方に圧迫して滑り法を行う。

⑷ 腕橈関節(背臥位)
・離開法(吸う・吐くの両方の息が楽になる)
・腕橈関節の過伸展と凹滑り法(吸う息が楽になる)

⑸ 母指の指節間関節
・離開法(吸う・吐くの両方の息が楽になる)
・母指の指節間関節の背屈と凹滑り法(吸う・吐くの両方の息が楽になる)
●胆

・胆経の募穴・日月穴と胆の弱りで硬結・圧痛の現われやすい大腿外側部・風市穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・日月穴は、第9肋骨付着部・期門穴の下方5分あるいは第10肋骨付着部下際にある。筆者は第10肋骨端に取穴することが多い。
・風市穴は大腿外側部、股関節と膝関節の中間の下方2寸にある。
(立位で手の中指の先が当るところ)
〔腹部や腰部・仙骨部に症状のある側を上に側臥位〕

①仙腸関節の関節運動法
日月穴と風市穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛を軽減できる手技を選択し、響き的な感覚が感じられなくなるまで行う。 ・例.日月穴と風市穴を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと症状が軽減した。

②脊椎椎間関節の関節運動法
1) 胸椎10/11椎間関節の逆滑り法と逆捻転
   (患者の背側に位置して行う方法)
2)胸椎10/11椎間関節の順滑り法と順捻転
(患者の腹側に位置して行う方法)

〔背臥位〕
① 腸脛靱帯の伸張法
② 股関節の内転と凸滑り法
③ 脛腓関節の前方(天井側)・後方(床側)滑り法
(前方あるいは後方で響き的な感覚の強い手技を行うと、日月穴の圧痛を軽減できることが分かる。同時に肩凝りも軽減することがある)
④ 外側楔状骨/立方骨関節の滑り法(外側楔状骨を固定して立方骨を動かす)
⑤ 第4/第5中足骨関節の滑り法
⑥ 第4趾の中足骨/基節骨関節の底屈と凹滑り法と指節間関節の背屈と凹滑り法の組み合わせ
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)

●肝

・肝の募穴・期門穴と、肝の弱りで圧痛の現われやすい大腿内側部・陰包穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・期門穴は上腹部・第9肋骨付着部の下際にある。
・陰包穴は大腿内側部で大腿骨内側顆の上方4寸、縫工筋と薄筋の間にある。
〔腹部や腰部・仙骨部に症状のある側を上に側臥位〕

①仙腸関節の関節運動法
 期門穴と陰包穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛を軽減できる手技を選択し、響き的な感覚が感じられなくなるまで行う。
・例.期門穴と陰包穴を圧迫しながら前屈下方滑り法を行うと圧痛が軽減した。

②胸椎椎間関節の関節運動法
1) 胸椎9/10椎間関節の逆滑り法と逆捻転
  (患者の背部に位置して行う方法)
2) 胸椎9/10椎間関節の順滑り法と順捻転
(患者の腹部に位置して行う方法)

〔背臥位〕
①股関節の外転と凸滑り法
募穴・期門穴を圧迫しながら行うと圧迫不快感が軽減する。
②膝関節の外転と滑り法(O脚徒手矯正)
期門穴を圧迫しながら行うと、このツボの圧迫不快感が軽減する。
③距骨/舟状骨関節の外反と滑り法
                   ④舟状骨/楔状骨関節の滑り法
⑤第1/第2中足骨関節の滑り法(第2中足骨を固定して第1中足骨を動かす。
⑥第1中足指節関節と母趾の指節間関節の底屈と凹滑り法
⑦後頭骨/環椎関節の離開法(風池穴)
●三焦

・三焦経の募穴・石門穴の圧迫不快感、および三焦経が弱ると症状の現われやすい肘関節外側部・天井穴の疼痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・石門穴は下腹部正中線・臍から2寸下方にある。
・天井穴は肘関節外側部・肘頭の1寸上方にある。

〔側臥位〕

① 仙腸関節の関節運動法
石門穴を圧迫して圧迫不快感を確かめ、天井穴を指圧して圧痛を確かめる。仙腸関節に5つの手技を行い、仙腸関節部に「気持ちよく感じる手技」を選択して、その手技を行いながら石門穴と天井穴を圧迫して痛みが軽減することを確かめて手技を行う。 ・例.後屈下方滑り法を行うと石門穴と天井穴の圧痛が軽減した。

② 脊椎椎間関節の関節運動法
腰椎1/2椎間関節の関節運動法(三焦兪穴の位置する部位)
第1腰椎下関節突起の位置と思われる部位を1とし、その1㎝下方を2とし、最初の1の部位より1㎝上方を3として3箇所に逆捻転を行い、最も響き的感覚の強い部位を選択する。 さらにその部位に手技を行ないながら石門穴と天井穴を圧迫して痛みが軽減することを確かめて手技を行う。
・例.腰椎1/2椎間関節の逆捻転

③ 肩鎖関節の滑り法(前方あるいは後方で響き的感覚の強い方を行う)
・例.肩鎖関節の前方滑り法

〔背臥位〕
①腕橈関節の離開法
②腕橈関節の過伸展と凹滑り法
③腕橈関節の過屈曲と凹滑り法
④月状骨/有頭骨関節の掌屈・背屈と凸滑り法
⑤第4中手指節関節および近位指節関節の掌屈と凹滑り法
⑥手関節の掌屈と凸滑り法、同時に⑤の手技の組合せ
⑦後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
●心包

・心包経募穴・膻中穴の圧痛、および心包経の弱りで症状の現われやすい肘内側部・曲沢穴の硬結・圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・膻中穴は胸部・胸骨上で左右乳頭の中間、第4肋間(第4肋骨と第5肋骨の中間・神封穴の位置する部位)の中央部にある。
・曲沢穴は肘関節内側部の上腕二頭筋腱と尺骨内側上顆との中間にある。

〔側臥位〕

①仙腸関節の関節運動法
膻中穴と曲沢穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、両方の圧痛を軽減できる手技を1つないし2つ選択する。
・例.後屈下方滑り法を行うと膻中穴と曲沢穴の圧痛が軽減した。

②脊椎椎間関節の関節運動法
胸椎4/5椎間関節(厥陰兪穴の位置する部位)の関節運動法
棘突起間に順滑り法と順捻転、逆滑り法と逆捻転を行って響き的感覚の強い方を選択し、その手技を行いながら膻中穴と曲沢穴を圧迫して症状が減少することを確かめて治療を行う。
・例.順捻転で膻中穴と曲沢穴圧痛が軽減した。

③第4肋横突関節の上方・下方滑り法

〔背臥位〕

④第4胸肋関節の凸滑り法(肋骨の関節面を足方に圧迫したとき上肢を挙上して肋骨全体を頭方に上げる。肋骨関節面を頭方に圧迫したとき上肢を引き下げて肋骨全体を足方に下げる)
・例.第4胸肋関節の下方凸滑り法(第4肋骨の胸骨関節面を足方に下げ、上肢を頭方に持ち上げる)

⑤腕尺関節の過伸展と凹滑り法

⑥月状骨/有頭骨関節の背屈・掌屈と凸滑り法

⑦手関節の背屈と凸滑り法、同時に第3中手指節関節と近位・遠位指節関節の背屈と滑り法の組合せ

⑧後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
●膀胱

・膀胱の募穴・中極穴と膀胱経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい後頸部・膀胱経・天柱穴あるいは下天柱穴を圧迫しながら、圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中極穴は恥骨の上1寸(約2~3㎝)にある。
・天柱穴は後頸部の頸椎1/2椎間関節部で僧帽筋付着部の外側にある。
・下天柱穴は天柱穴の下方1寸で、第2頸椎棘突起外側部の筋の硬結である。
・膀胱兪穴は仙腸関節部の上後腸骨棘内側部にあるので、仙腸関節機能異常を徹底的に改善することが、膀胱経の筋の硬結をやわらげて痛みなどの症状を改善することになる。 また陰陽の関係で腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節も機能異常があれば逆捻転を行う。

〔側臥位〕
(1)仙腸関節の関節運動法
例.中極穴と下天柱穴を圧迫しながら前屈下方滑り法を行うと圧痛が軽減した。

(2)腰椎2/3椎間関節の逆捻転

〔背臥位〕
(1)膝関節の過伸展と凹滑り法
前腕を下腿の外側から入れて、膝窩部の外側(膀胱経)を過伸展する。

(2)足関節の背屈と凸滑り法
足関節を内反位にして、足関節の外側(膀胱経)を伸展させる。

(3)立方骨/第5中足骨関節の滑り法

(4)第5趾の指節間関節の外転と凸滑り法

(5)後頭骨/環椎関節(内天柱穴)の離開法
(募穴とは、十二の臓腑の機能充実あるいは弱りを現す胸腹部のツボである)

●腎

腎の募穴・京門穴あるいは診断穴・肓兪穴と腎経の弱りで硬結・圧痛の現れることの多い上胸部の胸鎖関節部・第1胸肋関節部の兪府穴・彧中穴を圧迫しながら、両方のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。
・京門穴は第12肋骨下際、肓兪穴は臍の横5分(約1~2㎝)にある。
・或中(わくちゅう)穴は第1胸肋関節部の下際、兪府(ゆふ)穴は胸鎖関節部下際にある。

〔側臥位〕

⑴ 仙腸関節の関節運動法
腎の診断穴・肓兪穴と或中穴・兪府穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛が軽減する手技を選択する。
・例.前屈上方滑り法を行うと両方のツボの圧痛が軽減した。

⑵ 腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節の逆滑り法

⑶ 腰椎2/3椎間関節の逆捻転
腰椎2/3棘突起間に詰まりと圧痛があり、さらに腎兪穴・志室穴に硬結のあることを確かめて手技を行う。

〔背臥位〕

⑴ 膝関節の過伸展と凹滑り法
前腕を下腿内側から入れて、膝窩部の内側を過伸展する。
この手技を行いながら肓兪穴と彧中・兪府穴を圧迫すると圧痛が軽減する。

⑵ 距腿関節の背屈と凸滑り法
足関節を外旋して背屈と凸滑り法を行い、足関節の内側を伸展させる。

⑶ 後頭骨/環椎関節の内天柱穴の離開法

●小腸

・小腸経の募穴・関元と、小腸経で圧痛の現われることが多い肩甲骨部・天宗穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・関元は、臍(神闕)と恥骨(曲骨)の中間のやや下方にある。
・天宗は肩甲棘下方の棘下筋部にある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.関元と天宗を圧迫しながら後屈下方滑り法を行うと圧迫不快感が軽減した。
②腰椎5/仙骨椎間関節(関元兪穴が位置する部位)の逆捻転
③胸椎5/6椎間関節の4種類の手技
例.逆捻転を行うと天宗穴の硬結・圧痛が軽減した。
                                      ④第5肋横突関節の滑り法
上方あるいは下方を行って響き的感覚の強い方を行う。 例.上方滑り法

〔背臥位〕
①腕尺関節の過屈曲と凹滑り法
②手関節の掌屈と凸滑り法、同時に第5指の掌屈と凹滑り法
 小腸経・募穴・関元の圧迫不快感を軽減することができる。
③後頭骨/環椎関節の離開法(内天柱穴)
●胃

・胃の募穴・中脘穴と、胃経で圧痛の現われることが多い鼠径部・気衝穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中脘穴は、臍(神闕)と胸骨下端(中庭)の中間にある。
中脘穴の反応は、中脘穴から左右に寄ったところに硬結・圧痛があることが多い。
・気衝穴は、鼠径部の大腿動脈部の内側にある。脾経・衝門穴の5分(約1m)内側である。

〔側臥位〕

①仙腸関節の関節運動法
例.中脘と気衝を圧迫しながら後屈上方滑り法を行うと圧迫不快感が軽減した。
②胸椎12/腰椎1椎間関節の逆滑り法
この関節に逆滑り法を数回行って、順滑り法も1回行う。
③胸椎12/腰椎1椎間関節の逆捻転
中脘と気衝を圧迫しながら行うと、不快感が軽減することが分かる。
④第12肋横突関節の上方・下方滑り法(呼吸に合わせて行う)
肋骨を上方に圧迫するとき「息を吸って」、肋骨を下方に圧迫するとき「息を吐いて」と指示して行なう。
⑤股関節の過伸展と凸軸回旋法
足関節を底屈し膝関節を屈曲、股関節を伸展の関節運動法を同時に行うと、下肢の胃経の筋を全て伸展させるので、中脘穴の不快感を最も軽減することができる。

〔背臥位〕
⑥膝関節の最大屈曲と凹滑り法(背臥位あるいは腹臥位
⑦中間楔状骨/外側楔状骨関節の滑り法
⑧第2/3中足骨関節の滑り法
⑨第2趾の中足指節関節の底屈と凹滑り法
⑩第2趾の指節間関節の背屈と凹滑り法
⑪第2趾の中足指節関節の底屈と指節間関節の背屈の組み合わせ
⑫環椎/後頭骨関節(風池)の離開法
●大腸

・大腸経の募穴・天枢と大腸経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい頸部の天鼎・扶突の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・天枢は、臍の外側2寸(約4㎝)にある。
・天鼎・扶突は頸部の甲状軟骨の高さで胸鎖乳突筋部にある。

〔側臥位〕
⑴ 仙腸関節の関節運動法
大腸経募穴・天枢と頸部の天鼎・扶突を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って両方の症状が軽減する手技を1つないし2つ選択する。
・例.天枢と天鼎・扶突を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと両方の症状が軽減した。
⑵脊椎椎間関節の関節運動法
① 腰椎4/5椎間関節の逆捻転。
② 肩鎖関節の滑り法
・肩鎖関節の前方滑り法
・肩鎖関節の後方滑り法
肩鎖関節に関節運動法を行って、響き的な感覚が強い手技を重点的に行う。

〔背臥位〕
③ 腕橈関節
・腕橈関節の離開法
・腕橈関節の最大屈曲と凹滑り法
④ 第2中手指節関節の掌屈と凹滑り法
⑤ 第2指の指節間関節の掌屈と凹滑り法
⑥ 橈骨/舟状骨関節の掌屈と凸滑り法、第2指の中手指節関節・指節間関節の掌屈と凹滑り法を同時に行うと、天枢と天鼎・扶突の圧迫不快感の軽減が最も大きい。
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(風池)
●肺

・脾の募穴
・章門あるいは腹部診断穴
・左腹哀と、脾経の経絡で圧痛が現れることが多い鼠径部・衝門を圧迫しながら関節運動法を行って、両方のツボの圧痛を軽減することができる関節を調べた。
章門は、側腹部の第11肋骨尖端の下際にある。
衝門は、鼠径部の大腿動脈拍動部の外側にある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.章門と衝門を圧迫しながら上部離開法を行うと症状が軽減した。
②胸椎11/12椎間関節の逆滑り法
③胸椎11/12椎間関節の逆捻転
章門と衝門を圧迫しながら行うと不快感が軽減することが分かる。
④第11肋横突関節の上方・下方滑り法
「息を吸って」と指示して上方滑り法、「息を吐いて」と指示して下方滑り法を行う。
⑤股関節の過伸展(後方伸展)と凸軸回旋法

〔背臥位〕
⑥膝関節離開法(肘を深く入れて内側部に離開法を行う)
⑦膝蓋骨/脛骨関節の屈曲・伸展と膝蓋骨下方・上方滑り法
⑧内側楔状骨/第1中足骨関節の滑り法
この関節の関節運動法で関節音の発生することが多く、公孫の硬結・圧痛が軽減する。
⑨母趾の中足指節関節の底屈・外転と凹滑り法
外反母趾矯正の関節運動法である。
(章門と気衝を圧迫しながらこの手技を行うと圧痛が軽減する)
⑩母趾の指節間関節の外転・内転と凸滑り法   
⑪後頭骨/環椎関節の離開法
●心包
・心包経募穴・膻中穴の圧痛、および心包経の弱りで症状の現われやすい肘内側部・曲沢穴の硬結・圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・膻中穴は胸部・胸骨上で左右乳頭の中間、第4肋間の中央部にある。
・曲沢穴は肘関節内側部の上腕二頭筋腱と尺骨内側上顆との中間にある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
膻中穴と曲沢穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、両方の圧痛を軽減できる手技を1つないし2つ選択する。
・例.後屈下方滑り法を行うと膻中穴と曲沢穴の圧痛が軽減した。
②脊椎椎間関節の関節運動法
胸椎4/5椎間関節(厥陰兪穴の位置する部位)の関節運動法
棘突起間に順滑り法と順捻転、逆滑り法と逆捻転を行って響き的感覚の強い方を選択し、その手技を行いながら膻中穴と曲沢穴を圧迫して症状が減少することを確かめて治療を行う。 ・例.順捻転で膻中穴と曲沢穴圧痛が軽減した。
③第4肋横突関節の上方・下方滑り法

〔背臥位〕
④第4胸肋関節の凸滑り法(肋骨の関節面を足方に圧迫したとき上肢を挙上して肋骨全体を頭方に上げる。肋骨関節面を頭方に圧迫したとき上肢を引き下げて肋骨全体を足方に下げる) ・例.第4胸肋関節の下方(第4肋骨の胸骨関節面を足方に下げる)凸滑り法
⑤腕尺関節の過伸展と凹滑り法
⑥月状骨/有頭骨関節の背屈・掌屈と凸滑り法
⑦手関節の背屈と凸滑り法、同時に第3中手指節関節と近位指節関節の背屈と滑り法の組合せ
⑧後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
●膀胱
・膀胱の募穴・中極穴と膀胱経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい後頸部・膀胱経・天柱穴あるいは下天柱穴を圧迫しながら、圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中極穴は恥骨の上1寸(約2~3㎝)にある。
・天柱穴は後頸部の頸椎1/2椎間関節部で僧帽筋付着部の外側にある。
・下天柱穴は天柱穴の下方1寸で、第2頸椎棘突起外側部の筋の硬結である。
・膀胱兪穴は仙腸関節部の上後腸骨棘内側部にあるので、仙腸関節機能異常を徹底的に改善することが、膀胱経の筋の硬結を和らげて痛みなどの症状を改善することになる。
また陰陽の関係で腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節も機能異常があれば逆捻転を行う。

〔側臥位〕
1) 仙腸関節の関節運動法
例.中極穴と下天柱穴を圧迫しながら前屈下方滑り法を行うと圧痛が軽減した。
2) 腰椎2/3椎間関節の逆捻転

〔背臥位〕
1) 前腕を下腿の外側から入れて、膝関節の過伸展と凹滑り法(膝窩部の外側を過伸展する)
2) 足関節を内反位にして、足関節の背屈と凸滑り法
3)足関節を内反位にして、足関節の底屈と凸滑り法
4) 立方骨/第5中足骨関節の滑り法
5) 第5趾の指節間関節の外転と凸滑り法
6) 後頭骨/環椎関節(内天柱穴)の離開法
●腎
腎の募穴・京門穴あるいは診断穴・肓兪穴と腎経の弱りで硬結・圧痛の現れることの多い上胸部の胸鎖関節部・第1胸肋関節部の兪府穴・彧中穴を圧迫しながら、両方のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。 ・京門穴は第12肋骨下際、肓兪穴は臍の横5分(約1~2㎝)にある。
・或中(わくちゅう)穴は第1胸肋関節部の下際、兪府(ゆふ)穴は胸鎖関節部下際にある。

〔側臥位〕
1)仙腸関節の関節運動法
腎の診断穴・肓兪穴と或中穴・兪府穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛が軽減する手技を選択する。
・例.前屈上方滑り法を行うと両方のツボの圧痛が軽減した。
2)腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節の逆滑り法
3)腰椎2/3椎間関節の逆捻転
腰椎2/3棘突起間に詰まりと圧痛があり、さらに腎兪穴・志室穴に硬結のあることを確かめて手技を行う。

〔背臥位〕
1)前腕を下腿内側から入れて、膝関節の過伸展と凹滑り法(膝窩部の内側を過伸展する)
この手技を行いながら肓兪穴と彧中・兪府穴を圧迫すると圧痛が軽減する。
2)足関節を外旋して足関節の背屈と凸滑り法(足関節の内側を伸展させる)
3)足関節の底屈と凸滑り法
4)後頭骨/環椎関節の内天柱穴の離開法
●小腸
・小腸経の募穴・関元と小腸経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい前腕部の支正を圧迫しながら、その圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・関元は臍と恥骨の中間のやや足方、支正は前腕外側・尺側手根伸筋部で手関節から上方5寸にある。

〔側臥位〕
⑴仙腸関節の関節運動法
小腸兪が仙腸関節上部にある。小腸に弱りがあれば必ず仙腸関節機能異常があるので、診断的関節運動法を丁寧に行って治療手技を選択する。
・例.腹部の関元を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと圧痛が軽減した。                   
⑵脊椎椎間関節の関節運動法
① 腰椎5/仙骨椎間関節(関元兪)の逆捻転
第5腰椎/仙骨棘突起間の詰まりと圧痛のあることを調べて、関元と支正を圧迫しながら手技を行うと圧痛が軽減する。
② 胸椎5/6椎間関節の逆捻転あるいは順捻転
心兪の位置する椎間関節であるが、上肢の小腸経に響くことがある。
・逆捻転
・順捻転

〔背臥位〕
① 腕尺関節の離開法
② 腕尺関節の最大屈曲と凹滑り法
③ 第5指の中手指節関節の掌屈と凹滑り法
④ 第5指の近位・遠位指節間関節の掌屈と凹滑り法
⑤ 手関節の掌屈と凸滑り法、同時に中手指節関節と指節間関節の掌屈と凹滑り法
⑥ 環椎/後頭骨関節(内天柱穴)の離開法
●心
・心の募穴・巨闕と心経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい少海を圧迫しながら全身の関節運動法を行って、募穴と心経のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。
・巨闕は心窩部の剣状突起の下方、少海は肘関節内側部にある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
・例.前屈上方滑り法を行うと巨闕と少海の圧迫不快感が軽減した。
②胸椎5/6椎間関節の4種類の関節運動法
・例.順滑り法と順捻転
・例.逆滑り法と逆捻転

〔背臥位〕
③ 第5胸肋関節の上方・下方凸滑り法
・例.下方滑り法(肋骨の胸骨関節面を足方に圧迫)
・例.上方滑り法(肋骨の胸骨関節面を頭方に圧迫)
④ 腕尺関節の過伸展と凹滑り法
⑤ 三角骨/豆状骨関節の上方・下方の滑り法(例.上方滑り法)
⑥ 第5指の中手指節関節および指節間関節の背屈と凹滑り法
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(内天柱穴)
●脾
・脾の募穴・章門あるいは腹部診断穴・左腹哀と、脾経の経絡で圧痛が現れることが多い大腿内側部・血海を圧迫しながら関節運動法を行って、両方のツボの圧痛を軽減することができる関節を調べた。
章門は、側腹部の第11肋骨尖端の下際にある。
血海は、膝蓋骨内上角から上方約2寸(指先3横指)、内側広筋のふくらみにある。

〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.章門と血海を圧迫しながら上部離開法を行うと症状が軽減した。
②胸椎11/12椎間関節の逆滑り法
③胸椎11/12椎間関節の逆捻転
章門と血海を圧迫しながら行うと不快感が軽減することが分かる。
④第11肋横関節の上方・下方滑り法
「息を吸って」と指示して上方滑り法、「息を吐いて」と指示して下方滑り法を行う。
⑤股関節の過伸展(後方伸展)と凸軸回旋法

〔背臥位〕
⑥膝関節離開法(肘を深く入れて内側部に離開法を行う)
⑦膝蓋骨/脛骨関節の屈曲・伸展と膝蓋骨下方・上方滑り法
⑧内側楔状骨/第1中足骨関節の滑り法
この関節の関節運動法で関節音の発生することが多く、公孫の硬結・圧痛が軽減する。
⑨母趾の中足指節関節の底屈・外転と凹滑り法
外反母趾矯正の関節運動法である。
(章門穴と血海穴を圧迫しながらこの手技を行うと圧痛が軽減する)
⑩母趾の指節間関節の外転・内転と凸滑り法 
⑪後頭骨/環椎関節の離開法
●大腸
・大腸経の募穴・天枢と大腸経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい前腕部・手三里穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・天枢は、臍の外側2寸(約4㎝)にある。
・手三里穴は肘の外側部で肘を曲げてできるシワの先端から指先2横指にある。
〔側臥位〕
⑴ 仙腸関節の関節運動法
天枢穴と手三里穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って両方の症状が軽減する手技を1つないし2つ選択する。
・例.天枢穴と手三里穴を指圧しながら前屈下方滑り法り法を行うと両方の症状が軽減した。
⑵脊椎椎間関節の関節運動法
①腰椎4/5椎間関節の逆捻転(大腸兪穴の位置する部位)
〔背臥位〕
②肩鎖関節の滑り法
肩鎖関節に2種類の関節運動法を行って、響き的な感覚が強い手技を重点的に行う。
・肩鎖関節の前方滑り法
・肩鎖関節の後方滑り法
③腕橈関節
・腕橈関節の離開法
・腕橈関節の最大屈曲と凹滑り法
④ 第2中手指節関節の掌屈と凹滑り法
⑤ 第2指の指節間関節の掌屈と凹滑り法
⑥ 橈骨・舟状骨関節の掌屈と凸滑り法、第2指の中手指節関節・指節間関節の掌屈と凹滑り法を同時に行うと、天枢と手三里の圧迫不快感の軽減が最も大きい。
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(内天柱あるいは風池)
●胆
・胆経の募穴・日月穴と胆の弱りで硬結・圧痛の現われやすい大腿外側部・風市穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・日月穴は、第9肋骨付着部・期門穴の下方5分あるいは第10肋骨付着部下際にある。
・風市穴は大腿外側部、股関節と膝関節の中間の下方2寸にある。
(立位で手の中指の先が当るところ)
〔腹部や腰部・仙骨部に症状のある側を上に側臥位〕

①仙腸関節の関節運動法
日月穴と風市穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛を軽減できる手技を選択し、響き的な感覚が感じられなくなるまで行う。
・例.日月穴と風市穴を圧迫しながら上部離開法を行うと症状が軽減した。

②脊椎椎間関節の関節運動法
1) 胸椎10/11椎間関節の逆滑り法と逆捻転 
(患者の背側に位置して行う方法)
2)胸椎10/11椎間関節の順滑り法と順捻転
(患者の腹側に位置して行う方法)

〔背臥位〕
① 腸脛靱帯の伸張法
② 股関節の内転と凸滑り法
③ 脛腓関節の前方(天井側)・後方(床側)滑り法
(前方あるいは後方で響き的な感覚の強い手技を行うと、日月穴の圧痛を軽減できることが分かる。同時に肩凝りも軽減することができる)
④ 外側楔状骨/立方骨関節の滑り法(外側楔状骨を固定して立方骨を動かす)
⑤ 第4/第5中足骨関節の滑り法
⑥ 第4趾の中足骨/基節骨関節の底屈と凹滑り法 と指節間関節の背屈と凹滑り法
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
●肺
・肺の募穴・中府あるいは募穴の代わりとして診断に使える神蔵穴と肺経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい肘の尺沢穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中府は上胸部・鎖骨外端の下際、大胸筋付着部にある。
・神蔵穴は胸部の第2肋間部(第2肋骨と第3肋骨の中間部)にある。
・尺沢穴は肘の内側部・上腕二頭筋の外側にある。

⑴ 仙腸関節の関節運動法(中府穴や肺兪穴に硬結・圧痛のある側、あるいは普段、腰痛のある側を上に側臥位)
中府穴あるいは神蔵穴と尺沢穴を圧迫しながら、仙腸関節の主要な5つの手技を行って最も症状を軽減できる手技を1つないし2つ選択する。
・例.神蔵穴と尺沢穴を圧迫しながら後屈下方滑り法の手技を行うと圧痛が軽減した。
⑵ 胸椎3/4椎間関節の関節運動法を呼吸に合わせて行う。(側臥位)
・息を吸うときに順捻転、息を吐くときに逆捻転
・胸椎3/4椎間関節の逆捻転(吐く息が楽になる)
・胸椎3/4椎間関節の順捻転 (吸う息が楽になる)
⑶ 第2胸肋関節の凸滑り法(背臥位)
・息を吸うときに関節部を下方圧迫凸滑り法、息を吐くときに上方に圧迫する
・第2胸肋関節を下方に圧迫して凸滑り法(吸う息が楽になる)
・第2胸肋関節を上方に圧迫して凸滑り法 (吐く息が楽になる)
⑷ 腕橈関節(背臥位)
・離開法(吸う・吐くの両方の息が楽になる)
・腕橈関節の過伸展と凹滑り法(吸う息が楽になる)
⑸ 腕橈関節と第1中手指節関節の背屈・掌屈の連続した関節運動法
●胆
・胆経の募穴・日月穴と胆の弱りで硬結・圧痛の現われやすい大腿外側部・風市穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・日月穴は、第9肋骨付着部・期門穴の下方5分あるいは第10肋骨付着部下際にある。
・風市穴は大腿外側部、股関節と膝関節の中間の下方2寸にある。
(立位で手の中指の先が当るところ)
〔腹部や腰部・仙骨部に症状のある側を上に側臥位〕

①仙腸関節の関節運動法
日月穴と風市穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛を軽減できる手技を選択し、響き的な感覚が感じられなくなるまで行う。
・例.日月穴と風市穴を圧迫しながら上部離開法を行うと症状が軽減した。

②脊椎椎間関節の関節運動法
1) 胸椎10/11椎間関節の逆滑り法と逆捻転 
(患者の背側に位置して行う方法)
2)胸椎10/11椎間関節の順滑り法と順捻転
(患者の腹側に位置して行う方法)

〔背臥位〕
① 腸脛靱帯の伸張法
② 股関節の内転と凸滑り法
③ 脛腓関節の前方(天井側)・後方(床側)滑り法
(前方あるいは後方で響き的な感覚の強い手技を行うと、日月穴の圧痛を軽減できることが分かる。同時に肩凝りも軽減することができる)
④ 外側楔状骨/立方骨関節の滑り法(外側楔状骨を固定して立方骨を動かす)
⑤ 第4/第5中足骨関節の滑り法
⑥ 第4趾の中足骨/基節骨関節の底屈と凹滑り法 と指節間関節の背屈と凹滑り法
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
●肝
・肝の募穴・期門穴と、肝の弱りで圧痛の現われやすい大腿内側部・陰包穴の圧 痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・期門穴は上腹部・第9肋骨付着部の下際にある。
・陰包穴は大腿内側部で大腿骨内側顆の上方4寸、縫工筋と薄筋の間にある。
〔腹部や腰部・仙骨部に症状のある側を上に側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
 期門穴と陰包穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛を軽減できる手技を選択し、響き的な感覚が感じられなくなるまで行う。
・例.期門穴と陰包穴を圧迫しながら前屈下方滑り法を行うと圧痛が軽減した。
②胸椎椎間関節の関節運動法 1) 胸椎9/10椎間関節の逆滑り法と逆捻転
  (患者の背部に位置して行う方法)
2) 胸椎9/10椎間関節の順滑り法と順捻転
(患者の腹部に位置して行う方法)
〔背臥位〕
① 股関節の外転と凸滑り法
 募穴・期門穴を圧迫しながら行うと圧迫不快感が軽減する。
② 膝関節の外転と滑り法(O脚徒手矯正)
 期門穴を圧迫しながら行うと、このツボの圧迫不快感が軽減する。
③ 距骨/舟状骨関節の外反と滑り法
④ 舟状骨/楔状骨関節の滑り法
⑤ 第1/第2中足骨関節の滑り法(第2中足骨を固定して第1中足骨を動かす)
➅ 第1中足指節関節、あるいは母趾の指節間関節の底屈と凹滑り法
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(風池穴)
●2.三焦
・三焦経の募穴・石門穴の圧迫不快感、および三焦経が弱ると症状の現われやすい薬指掌屈の疼痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・石門穴は下腹部正中線・臍から2寸下方にある。

〔側臥位〕
① 仙腸関節の関節運動法
石門穴を圧迫して圧迫不快感を確かめ、次に薬指を掌屈して関節可動域の角度と痛みを確かめる。仙腸関節に5つの手技を行い「気持ちよく感じる手技」を選択して、その手技を行いながら石門穴を圧迫し、薬指掌屈して痛みが軽減することを確かめて手技を行う。
・例.後屈下方滑り法を行うと石門穴の圧迫不快感が軽減して薬指の掌屈角度が大きくなった。

② 脊椎椎間関節の関節運動法
腰椎1/2椎間関節の関節運動法(三焦兪穴の位置する部位)
三焦兪穴の位置と思われる部位を1とし、その1㎝下方を2とし、最初の1の部位より1㎝上方を3として3箇所に逆捻転を行い、最も響き的感覚の強い部位を選択する。
さらにその部位に手技を行ないながら石門穴と薬指掌屈の痛みが軽減することを確かめて手技を行う。
・例.腰椎1/2椎間関節の逆捻転

③ 肩鎖関節の滑り法(前方あるいは後方で響き的感覚の強い方を行う)
〔背臥位〕
④ 腕橈関節の離開法
⑤ 腕橈関節の過伸展と凹滑り法
⑥ 月状骨/有頭骨関節の掌屈と凸滑り法
⑦ 第4中手指節関節および近位指節関節の掌屈と凹滑り法 
⑧ 手関節の掌屈と凸滑り法、同時に⑦の手技の組合せ
⑨後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
 ●1.心包
・心包経の募穴・膻中穴の圧痛、および心包経の弱りで症状の現われやすい中指掌側部の痛みを軽減できる全身の関節を調べた。
・膻中穴は胸部・胸骨上で左右乳頭の中間、第4肋間の中央部にある。
〔側臥位〕
① 仙腸関節の関節運動法
膻中穴を圧迫して圧痛を確かめ、次に中指を背屈して中手指節関節の関節可動域の角度と痛みを確かめる。仙腸関節に5つの手技を行い「気持ちよく感じる手技」を選択して、その手技を行いながら膻中穴を圧迫し、中指背屈して痛みが少なくなることを確かめて手技を行う。 ・例.前屈上方滑り法を行うと膻中穴の圧痛が軽減して中指背屈の角度が大きくなった。 
② 脊椎椎間関節の関節運動法
胸椎4/5椎間関節(厥陰兪穴の位置する部位)の関節運動法
棘突起間に順滑り法と順捻転、逆滑り法と逆捻転を行って響き的感覚の強い方を選択し、その手技を行いながら中指を背屈して痛みが減少することを確かめて治療を行う。
・例.逆捻転で膻中穴の圧痛が軽減し中指の背屈の角度が大きくなった。
③ 第4肋横突関節の上方・下方滑り法
〔背臥位〕
④ 第4胸肋関節の凸滑り法(肋骨の関節面を足方に圧迫したとき上肢を挙上し て肋骨全体を頭方に上げる。肋骨関節面を頭方に圧迫したときは反対に行う)
⑤ 腕尺関節の過伸展と凹滑り法
⑥ 月状骨/有頭骨関節の背屈・掌屈と凸滑り法
⑦ 手関節の背屈と凸滑り法、同時に第3中手指節関節と近位指節関節の背屈と凹滑り法の組合せ 
⑧ 後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)
 ●膀胱
・膀胱の募穴・中極穴と膀胱経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい後頸部・膀胱経・天柱穴あるいは下天柱穴を圧迫しながら、圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。 ・中極穴は恥骨の上1寸(約2~3㎝)にある。
・天柱穴は後頸部の頸椎1/2椎間関節部で僧帽筋付着部の外側にある。
・下天柱穴は天柱穴の1寸下方で、第2頸椎棘突起外側部の筋の硬結である。
・膀胱兪穴は仙腸関節部の上後腸骨棘内側部にあるので、仙腸関節機能異常を徹底的に改善することが、膀胱経の筋の硬結を和らげて痛みなどの症状を改善することになる。 また陰陽の関係で腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節も機能異常があれば逆捻転を行う。
〔側臥位〕

1) 仙腸関節の関節運動法
例.中極穴と下天柱穴を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと圧痛が軽減した。
2) 腰椎2/3椎間関節の逆捻転
     〔背臥位〕
1) 後頭骨/環椎関節(内天柱穴)の離開法
2) 膝関節の過伸展と凹滑り法
(治療師の前腕部を足部の外側から入れて支え、膝関節の外側部を伸展する)
3) 足関節の背屈と凸滑り法(下肢を内旋して腓腹筋外側部を伸展する)
4) 立方骨/第5中足骨関節の滑り法
5) 第5趾の指節間関節の外転と凸滑り法
 ●腎
腎の募穴・京門穴あるいは診断穴・肓兪穴と腎経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい上胸部の胸鎖関節部・第1胸肋関節部の兪府穴・彧中穴を圧迫しながら、 両方のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。
・京門穴は第12肋骨下際、肓兪穴は臍の横5分(約1~2㎝)にある。
・或中穴(わくちゅう)は第1胸肋関節部の下際、兪府穴は胸鎖関節部下際にある。

〔側臥位〕
1)仙腸関節の関節運動法
腎の診断穴・肓兪穴と或中穴・兪府穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛が軽減する手技を選択する。
・例.前屈上方滑り法を行うと両方のツボの圧痛が軽減した。
2)腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節の逆捻転
腰椎2/3棘突起間に詰まりと圧痛があり、さらに腎兪穴・志室穴に硬結のあることを確かめて手技を行う。

〔背臥位〕
1)後頭骨/環椎関節の離開法(特に内天柱穴)
2)膝関節の過伸展と凹滑り法(特に膝の内側部を過伸展する)
臍の横の肓兪穴を圧迫しながら手技を行うと圧痛が軽減する。
3) 足関節の背屈と凸滑り法(下肢を外旋して腓腹筋内側部を伸展する)
 ●心
・心の募穴・巨闕と心経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい少海を圧迫しながら全身の関節運動法を行って、募穴と心経のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。
・巨闕穴は心窩部の剣状突起の下方、少海は肘関節内側部にある。
〔側臥位〕
① 仙腸関節の関節運動法(心経の募穴・巨闕と少海の圧痛を軽減できる手技を選択する)              
・例.前屈上方滑り法を行うと巨闕と少海の圧迫不快感が軽減した。
② 胸椎5/6椎間関節の4種類の関節運動法
・例.順滑り法(順AKA)と順捻転            
・例.逆滑り法(逆AKA)と逆捻転             
〔背臥位〕
① 第5胸肋関節の上方・下方滑り法
例.下方滑り法(肋骨の胸骨関節面を足方に圧迫)      
例.上方滑り法(肋骨の胸骨関節面を頭方に圧迫)       
② 腕尺関節の過伸展と凹滑り法  
③ 三角骨/豆状骨関節の上方・下方の滑り法(例.上方滑り法) 
④ 第5指の中手指節関節および指節間関節の背屈と凹滑り法
 ●胃 

・胃の募穴・中脘と、胃経で圧痛の現われることが多い大腿動脈拍動内側部・気衝の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中脘は、臍(神闕)と胸骨下端(中庭)の中間にある。
〔側臥位〕
仙腸関節の関節運動法
例.中脘と気衝を圧迫しながら前屈下方滑り法を行うと圧迫不快感が軽減した。
胸椎12/腰椎1椎間関節の逆滑り法 
この関節に逆滑り法を数回行って順滑り法も1回行う。
胸椎12/腰椎1椎間関節の逆捻転
中脘を圧迫しながら行うと、不快感が軽減することが分かる。
気衝に痛みがある場合、肘で圧迫されて痛みが起ることがある。
第12肋横関節の上方・下方滑り法(呼吸に合わせて行う)
息を吸うときに肋骨を上方に圧迫し、息を吐くときに肋骨を下方に圧迫する。
股関節の過伸展と凸軸回旋法
●足関節を底屈、膝関節を屈曲、股関節を伸展させて行うと、下肢の胃経の筋を全て伸展させるので、中脘穴の不快感を最も軽減することができる。
〔背臥位〕
膝関節の最大屈曲と凹滑り法(背臥位あるいは腹臥位)
胃経の筋を伸展させるので、中脘の圧迫不快感を軽減することができる。
中間/外側楔状骨関節の滑り法
第2/3中足骨関節の滑り法 
第2趾の中足指節関節節の底屈と凹滑り法
第2趾の指節間関節の背屈と凹滑り法 
環椎/後頭骨関節(風池)の離開法 
この関節の治療は全身の関節機能異常を改善することができる。
中脘と気衝を圧迫しながら手技を行うと、圧迫不快感が軽減することが分かる。
 ●脾

・脾の募穴・章門あるいは腹部診断穴・腹哀と、脾経の経絡で圧痛が現れることが多い鼠径部の大腿動脈外側部・衝門を圧迫しながら関節運動法を行って、両方のツボの圧痛を軽減することができる関節を調べた。
章門は、側腹部の第11肋骨尖端の下際にある。
〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.章門と衝門を圧迫しながら上部離開法を行うと症状が軽減した。
②胸椎11/12椎間関節の逆滑り法 
③胸椎11/12椎間関節の逆捻転
章門と衝門を圧迫しながら行うと不快感が軽減することが分かる。
④第11肋横関節の上方・下方滑り法
「息を吸って」と指示して上方滑り法、「息を吐いて」と指示して下方滑り法を行う。
⑤股関節の過伸展(後方伸展)と凸軸回旋法
〔背臥位〕
⑥膝関節離開法(肘を深く入れて内側部に離開法を行う)
⑦膝蓋骨/脛骨関節の屈曲・伸展と膝蓋骨下方・上方滑り法
⑧内側楔状骨/第1中足骨関節の滑り法
この関節の関節運動法で関節音の発生することが多く、公孫の硬結・圧痛が軽減する。
⑨母趾の中足指節関節の底屈・外転と凹滑り法
外反母趾矯正の関節運動法である。
(章門穴と衝門穴を圧迫しながらこの手技を行うと圧痛が軽減する)
⑩母趾の指節間関節の外転・内転と凸滑り法
⑪後頭骨/環椎関節の離開法
 ●大腸

・大腸経の募穴・天枢と大腸経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい頸部の天鼎・扶突の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・天枢は、臍の外側2寸(約4㎝)にある。
・天鼎・扶突は頸部の甲状軟骨の高さで胸鎖乳突筋部にある。
〔側臥位〕
⑴ 仙腸関節の関節運動法
大腸経募穴・天枢と頸部の天鼎・扶突を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って両方の症状が軽減する手技を1つないし2つ選択する。
・例.天枢と天鼎・扶突を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと両方の症状が軽減した。
⑵脊椎椎間関節の関節運動法
① 腰椎4/5椎間関節の逆捻転。
〔背臥位〕
② 肩鎖関節の滑り法
・肩鎖関節の前方滑り法
・肩鎖関節の後方滑り法
肩鎖関節に関節運動法を行って、響き的な感覚が強い手技を重点的に行う。
③ 腕橈関節
・腕橈関節の離開法
・腕橈関節の最大屈曲と凹滑り法
④ 第2中手指節関節の掌屈と凹滑り法
⑤ 第2指の指節間関節の掌屈と凹滑り法
⑥ 橈骨/舟状骨関節の掌屈と凸滑り法、第2指の中手指節関節・指節間関節の掌屈と凹滑り法を同時に行うと、天枢と天鼎・扶突の圧迫不快感の軽減が最も大きい。 
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(風池)
 ●肺

・肺の募穴・中府と、のどの天突(または上天突)の圧迫不快感を軽減できる全身の関節を調べた。
・中府は、上胸部・鎖骨外端の下際、大胸筋付着部にある。
・天突は胸骨の上際の陥凹部、上天突は天突の上1~2寸にある。
⑴ 仙腸関節の関節運動法を呼吸に合わせて行う。(側臥位)
肺経の募穴・中府と上天突を圧迫しながら、仙腸関節の主要な5つの手技を行って最も症状を軽減できる手技を前屈で1つ、後屈で1つ選択する。
・例.中府と上天突を圧迫しながら患者さんの吸う息に合わせて後屈(例.後屈下方滑り法)の手技を行う。
吐く息に合わせて前屈の手技(例.前屈上方滑り法)を行う。
⑵ 脊椎椎間関節の関節運動法を呼吸に合わせて行う。(側臥位)
①胸椎3/4椎間関節の4種類の関節運動法(背臥位)
・胸椎3/4椎間関節の逆捻転(吐く息が楽になる)
・胸椎3/4椎間関節の順捻転 (吸う息が楽になる)
・息を吸うときに順捻転、息を吐くときに逆捻転を行う。
⑶ 第2胸肋関節の凸滑り法(背臥位)
・第2胸肋関節を下方に圧迫して凸滑り法(吸う息が楽になる)
・第2胸肋関節を上方に圧迫して凸滑り法 (吐く息が楽になる)
・息を吸うときに下方圧迫凸滑り法、息を吐くときに上方に圧迫して滑り法を行う。
⑷腕橈関節(背臥位)
・離開法(吸う・吐くの両方の息が楽になる)
・腕橈関節の過伸展と凹滑り法(吸う息が楽になる)
⑸  母指の指節間関節
・離開法(吸う・吐くの両方の息が楽になる) 
・母指の指節間関節の背屈と凹滑り法(吸う・吐くの両方の息が楽になる)
⑹   環椎・後頭骨関節の離開法
 ●肝 

・肝の募穴・期門穴と、肝の弱りで圧痛の現われやすい大腿内側部・陰包穴の圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・期門穴は上腹部・第9肋骨付着部の下際にある。
・陰包穴は大腿内側部で大腿骨内側顆の上方4寸、縫工筋と薄筋の間にある。
〔腹部や腰部・仙骨部に症状のある側を上に側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
期門穴と陰包穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛を軽減できる手技を選択し、響き的な感覚が感じられなくなるまで行う。
・例.期門穴と陰包穴を圧迫しながら前屈下方滑り法を行うと圧痛が軽減した。
②胸椎椎間関節の関節運動法
1)  胸椎9/10椎間関節の逆滑り法と逆捻転(患者の背部に位置して行う方法)
2) 胸椎9/10椎間関節の順滑り法と順捻転 (患者の腹部に位置して行う方法)
〔背臥位〕
・下肢の関節運動法
① 股関節の外転と凸滑り法 
募穴・期門穴を圧迫しながら行うと圧迫不快感が軽減する。
② 膝関節の外転と滑り法(O脚徒手矯正)
期門穴を圧迫しながら行うと、このツボの圧迫不快感が軽減する。
③ 距骨/舟状骨関節の外反と滑り法
④ 舟状骨/楔状骨関節の滑り法
⑤ 第1/第2中足骨関節の滑り法(第2中足骨を固定して母趾を動かす)
➅ 第1中足指節関節、あるいは母趾の指節間関節の底屈と凹滑り法
⑦ 後頭骨/環椎関節の離開法(風池穴) 
 ●三焦

・三焦経の募穴・石門穴の圧迫不快感、および三焦経が弱ると症状の現われやすい薬指背屈の疼痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・石門穴は下腹部正中線・臍から2寸下方にある。

〔側臥位〕
① 仙腸関節の関節運動法
石門穴を圧迫して圧迫不快感を確かめる。次に薬指を背屈して関節可動域の角度と痛みを確かめる。仙腸関節に5つの手技を行い「気持ちよく感じる手技」を選択して、その手技を行いながら石門穴を圧迫し、薬指背屈して痛みが軽減することを確かめて手技を行う。
・例.後屈下方滑り法を行うと石門穴の圧迫不快感が軽減して薬指の背屈角度が大きくなった。
② 脊椎椎間関節の関節運動法
腰椎1/2椎間関節の関節運動法(三焦兪穴の位置する部位)
三焦兪穴の位置と思われる部位を1とし、その1㎝下方を2とし、最初の1の部位より1㎝上方を3として3箇所に逆捻転を行い、最も響き的感覚の強い部位を選択する。
さらにその部位に手技を行ないながら石門穴と薬指背屈の痛みが軽減することを確かめて手技を行う。
・例.腰椎1/2椎間関節の逆捻転
第4指を背屈しながら行うと、痛みが軽減して背屈の角度が大きくなる。
③ 肩鎖関節の滑り法(前方あるいは後方、響き的感覚の強い方を行う)
〔背臥位〕
④ 腕橈関節の離開法
⑤ 腕橈関節の過伸展と凹滑り法
⑥ 月状骨/有頭骨関節の背屈・掌屈と凸滑り法
⑦ 第4中手指節関節および近位指節関節の掌屈・背屈と凹滑り法
⑧ 手関節の掌屈と凸滑り法、同時に⑦の手技の組合せ 
⑨後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴) 
 ●心包

・心包経の募穴・膻中穴の圧痛、および心包経の弱りで症状の現われやすい中指背屈の痛みを軽減できる全身の関節を調べた。

・膻中穴は胸部・胸骨上で左右乳頭の中間、第4肋間の中央部にある。
〔側臥位〕
① 仙腸関節の関節運動法
膻中穴を圧迫して圧痛を確かめる。次に中指を背屈して関節可動域の角度と痛みを確かめる。仙腸関節に5つの手技を行い「気持ちよく感じる手技」を選択して、その手技を行いながら膻中穴を圧迫し、中指背屈して痛みが少なくなることを確かめて手技を行う。
・例.前屈上方滑り法を行うと膻中穴の圧痛が軽減して中指背屈の角度が大きくなった。
② 脊椎椎間関節の関節運動法
胸椎4/5椎間関節(厥陰兪穴の位置する部位)の関節運動法
棘突起間に順滑り法と順捻転、逆滑り法と逆捻転を行って響き的感覚の強い方を選択し、その手技を行いながら中指を背屈して痛みが減少することを確かめて治療を行う。
・例.順捻転で膻中穴の圧痛が軽減し中指の背屈の角度が大きくなった。
③ 第4肋横関節の上方・下方滑り法
〔背臥位〕
④ 第4胸肋関節の凸滑り法(肋骨の関節面を足方に圧迫したとき上肢を挙上して肋骨全体を頭方に上げる。肋骨関節面を頭方に圧迫したときは反対に行う)
⑤ 腕尺関節の過伸展と凹滑り法
⑥ 月状骨/有頭骨関節の背屈・掌屈と凸滑り法
⑦ 手関節の背屈と凸滑り法、同時に第3中手指節関節と近位指節関節の背屈と凹滑り法の組合せ
⑧ 後頭骨/環椎関節の離開法(完骨穴)

●膀胱

・膀胱の募穴・中極穴と膀胱経の弱りで硬結・圧痛の現われやすい後頸部・膀胱経・天柱穴あるいは下天柱穴を圧迫しながら、圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・中極穴は恥骨の上1寸(約2~3㎝)にある。
・天柱穴は後頸部の頸椎1/2椎間関節部で僧帽筋付着部外側にある。
・下天柱穴は天柱穴の1寸下方で、第2頸椎棘突起外側部の筋の硬結である。
・膀胱兪穴は仙腸関節部の上後腸骨棘内側にあるので、仙腸関節機能異常を徹底的に改善することが、膀胱経の筋の硬結を和らげて、痛みなどの症状を改善することになる。
また陰陽の関係で腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節も機能異常があれば手技を行う。
〔側臥位〕
1) 仙腸関節の関節運動法
例.中極穴と天柱穴を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと圧痛が軽減した。
2) 腰椎2/3椎間関節の逆捻転
〔背臥位〕
1) 後頭骨/環椎関節(内天柱穴)の離開法
2) 膝関節の過伸展と凹滑り法(治療師の前腕部を足部の外側から入れて支え、膝関節の外側部を伸展する)
3) 足関節の背屈と凸滑り法(下肢を内旋して腓腹筋外側部を伸展する)
4) 立方骨/第5中足骨関節の滑り法
5) 第5趾の指節間関節の外転と凸滑り法
●腎 

腎の募穴・京門穴あるいは診断穴・肓兪穴と腎経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい上胸部の胸鎖関節部・第1胸肋関節部の兪府穴・彧中穴を圧迫しながら、全身の関節運動法を行って両方のツボの圧痛が軽減する関節を調べた。
・京門穴は第12肋骨下際、肓兪穴は臍の横5分(約1~2㎝)にある。
・或中穴(わくちゅう)は第1胸肋関節部の下際、兪府穴は胸鎖関節部下際にある。
〔側臥位〕
1)仙腸関節の関節運動法
腎の診断穴・肓兪穴と或中穴・兪府穴を圧迫しながら仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も圧痛が軽減する手技を選択する。
・例.前屈上方滑り法を行うと両方のツボの圧痛が軽減した。
2)腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節の逆捻転
腰椎2/3棘突起間に詰まりと圧痛があり、さらに腎兪穴・志室穴に硬結のあることを確かめて手技を行う。
〔背臥位〕
1)後頭骨/環椎関節の離開法(特に内天柱穴)
2)膝関節の過伸展と凹滑り法(特に膝の内側部を過伸展する)
臍の横の肓兪穴を圧迫しながら手技を行うと、その圧痛を軽減することができる。
3)足関節の背屈と凸滑り法(下肢を外旋して腓腹筋内側部を伸展する)
●小腸 

・小腸経の募穴・関元と小腸経の弱りで硬結・圧痛の現れやすい肩甲骨部の天宗を圧迫しながら、その圧痛を軽減できる全身の関節を調べた。
・関元は臍と恥骨の中間のやや足方、天宗は肩甲骨の中央にある。
〔側臥位〕
⑴仙腸関節の関節運動法
小腸兪が仙腸関節上部にある。小腸に弱りがあれば必ず仙腸関節機能異常があるので、診断的関節運動法を丁寧に行って治療手技を選択する。
・例.腹部の関元を圧迫しながら前屈上方滑り法を行うと圧痛が軽減した。
⑵脊椎椎間関節の関節運動法
①腰椎5/仙骨椎間関節(関元兪)の逆捻転
第5腰椎/仙骨棘突起間の詰まりと圧痛のあることを調べて、関元と天宗を圧迫しながら手技を行うと圧痛が軽減する。
②腰椎5/仙骨椎間関節の順捻転

③胸椎5/6椎間関節の逆捻転あるいは順捻転
心兪の位置する椎間関節であるが、上肢の小腸経に響くことがある。
・逆捻転 
・順捻転
〔背臥位〕
①腕尺関節の離開法
②腕尺関節の最大屈曲と凹滑り法
③第5指の中手指節関節の掌屈と凹滑り法
④第5指の近位・遠位指節間関節の掌屈と凹滑り法  
⑤環椎/後頭骨関節(内天柱穴)の離開法          

●脾

・脾の募穴・章門あるいは腹哀と、脾経の経絡で圧痛が現れることが多い鼠径部の大腿動脈外側部・衝門を圧迫しながら関節運動法を行って、両方のツボの圧痛が軽減する関節を選択した。
章門は、側腹部の第11肋骨尖端の下際にある。
〔側臥位〕
①仙腸関節の関節運動法
例.章門と衝門を圧迫しながら上部離開法を行うと症状が軽減した。
②胸椎11/12椎間関節の逆滑り法
③胸椎11/12椎間関節の逆捻転    
章門と衝門を圧迫しながら行うと不快感が軽減することが分かる。
④第11肋横関節の上方・下方滑り法             
「息を吸って」と指示して上方滑り法、「息を吐いて」と指示して下方滑り法を行う。
⑤股関節の過伸展(後方伸展)と凸軸回旋法      
〔背臥位〕
⑥膝関節離開法(肘を深く入れて内側部に離開法を行う)    
⑦膝蓋骨/脛骨関節の屈曲・伸展と膝蓋骨下方・上方滑り法   
⑧内側楔状骨/第1中足骨関節の滑り法      
この関節の関節運動法で関節音の発生することが多く、公孫の硬結・圧痛が軽減する。
⑨母趾の中足指節関節の外転と底屈の凹滑り法    
外反母趾矯正の関節運動法である。
(章門穴と衝門穴を圧迫しながら離開法を行うと圧痛が軽減する)
⑩母趾の指節間関節の外転・内転と凸滑り法     
⑪後頭骨/環椎関節の離開法(背臥位)

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