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青山エリア、銀座線外苑前駅近くの鍼灸指圧治療院です。

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〒107-0062 東京都港区南青山2-25-10 エスト南青山2階

機関誌より

鍼温灸治療・臨床発表


過去の臨床発表はこちら

●声のかすれが頸椎2/3棘突起間の際のツボで改善した。女性 48歳。NEW!

かぜ気味で声がかすれたという。
腹臥位になってもらい後頸部に診断按摩をすると、頸椎2/3棘突起間の右側に圧痛があった。このツボに1寸3分・00番鍼を刺鍼して運鍼すると、のどの声帯のあるあたりに響いた。
置鍼して温灸で温め、起きてもらうとだいぶすっきりと声が出るようになっていた。
●腎兪穴の置鍼・温灸で後頸部が汗ばんだ。女性 39歳。NEW!

腹臥位。側腹部の腎経募穴・京門穴に冷えがあったので、京門穴に置鍼して温灸をしたところ後頸部の膀胱経の部位が温かくなって汗ばんだ。
●膝裏の虫刺されの痒みは腎の弱りであった。男性 61歳。NEW!

「先生、会社を出るとき膝の裏を虫に刺されて痒くなりました」という。
ズボンをはいているのに膝の裏を虫にさされるとは変だなーと思った。
腹臥位になってもらい調べる下陰谷穴であった。
この部位は腎の弱りで硬結・圧痛や湿疹が起こるところなので、いろいろと飲食について聞くと最近、会社の向かいに美味いラーメン屋ができて昼食はそこで食べることが多いという。
痒みは虫刺されではなく、ラーメンの油と塩分で腎が弱って起こったものと推測した。
右腎兪穴に1寸3分・00番鍼を刺鍼して回旋・雀啄を続けると、下陰谷穴に響いて、一旦、痒みが強くなってから消えた。
●歯の痛みの治療穴を患者さんが教えてくれた。男性 48歳

「先生、歯が浮いて痛くなって、自分でいろいろ押したら、ここのツボで楽になるのです」と言って、左顎のツボを教えてくれた。
痛む歯は左の下の奥歯である。患者さんが教えてくれたツボは、下顎骨の裏側の柔らかい部分に小さなクリクリした硬結があった。
ここが押すと痛いが、歯の痛みは楽になるという。
筆者は下の奥歯の痛みの場合、下顎骨の中間部にある凹みの圧痛に取穴することが多い。
他に歯の痛みに関係して現れていたのは頰車穴であった。
手足と後頸部のツボで指圧して歯の痛みを軽減することができたツボは、肝経・太衝穴、胆経・足臨泣穴 三焦経・上中渚穴、三焦経・天牅穴であった。
これらのツボに1寸3分・00番鍼を刺鍼して響きを得て置鍼し、温灸した。
顎のツボの温灸は煙が鼻からはいらないように、手拭いをかけておこなった。
治療して30分たって、鍼を抜いて奥歯で噛んでもらうと、「歯の浮いた感じが半分以下になって、だいぶいい」という。2~3日後にもう一度、かかるように指示して終了した。
●ラーメンとビールで腰痛になった。女性 29歳。
按摩と鍼温灸治療

患者さんは化粧品の営業マンで札幌に1週間、出張した。
腰痛は「どこが痛いのか分からない、仰向けに寝られない、咳をしても痛い」といって来院した。
「どちらかというと右腰が痛い」というので右上の側臥位になってもらい、腰痛部位に診断按摩を行うと関元兪穴に圧痛があったが、腎兪穴、志室穴の方に強く硬結・圧痛があった。
「指圧して痛みのツボから判断して、腎の弱りと思うけど、塩辛い物を食べなかったでしょうか」と聞くと「札幌の出張で営業先の男性と一緒に昼ご飯を食べるとラーメンとビールばかりでした」という。ラーメンの塩と油、それとビールの冷えが腎を弱らせたと推測した。
足を触ると冷えていたので申脈穴を母指持続圧しながら、下腿・腓腹筋外側部・膀胱経に按摩を行った。
申脈穴に02番鍼を刺鍼して示指で押さえて撚鍼すると響いたので置鍼した。1寸3分・00番鍼で関元兪穴、腎兪穴、志室穴に刺鍼して温灸をした。
一旦、鍼を抜いて股関節屈曲すると関元兪穴に痛みが出たので、股関節屈曲したまま刺鍼して響かせた。さらに股関節伸展すると膀胱兪穴に痛みが出たので、この姿勢のまま刺鍼した。
逆捻転と順捻転をすると、また関元兪穴に痛みが出たので、その姿勢を保ったまま、もう一度刺鍼して温灸をした。反対の左上の横寝にもなってもらい、同様に治療した。
ベッドから降りて立ってもらい前屈と後屈をしてもらうと痛みは半分以上、軽くなったということで、数日後にもう一回、治療にかかってもらう予定で終了した。
●舌の真ん中の亀裂の痛みが中庭穴の刺鍼で軽減した。女性 79歳。

「先生、4年前からシタ(舌)が痛くて、いろいろな病院に行っているのですが、治らないのです」と舌を出して真ん中にある亀裂を見せてくれた。
「舌の痛みは心臓の弱りから起こることが多いのですが、心臓は大丈夫ですか」「たまに脈が早くなることがあるので、病院で調べても何でもないです」
舌の弱りに関係の深い心のツボを調べると、胸部の任脈・中庭穴に激痛があった。このツボを指圧しながら、患者さんに舌を上顎に押しつけてもらうと痛みが軽減した。
1寸6分・0番鍼を頭方に向けて3㎝ほど刺鍼して、回旋・雀啄はしないで、刺鍼部を手の指先で圧迫して撚鍼した。
30秒くらい行うとジーンとしてきたというので、舌を上顎に押しつけてもらうと痛みが軽減していた。
さらに1分間、置鍼部を圧迫したまま撚鍼した。腹臥位になってもらい、心兪穴を調べると外心兪穴の方に圧痛があった。このツボを左右、同時に指圧しながら舌を上顎に押しつけてもらうと痛みが軽減したので、1寸3分・00番鍼を刺鍼して回旋・雀啄し、響きを得て置鍼して温灸をした。仰向けになってもらい舌を上顎に圧迫してもらうと治療前に比べて、痛みが半分くらい軽減していた。
この治療を続けると舌の亀裂も改善していくものと思われる。
●尺沢穴の置鍼・温灸で胸と背中が温かくなった。女性 81歳。

「ちょっと、のどかぜを引いています」というので、背臥位で手の肺経を揉むと右の尺沢穴に圧痛があった。
1寸3分・00番鍼で刺鍼して響いたところで置鍼して温灸をした。
30秒くらいたった時、胸に温かさを感じ、さらに続けると今度は背中の肩甲間部が温かくなって、のどが広くなったような気がするとのこと。
温灸を置いて、鍼をもう一度、回旋・雀啄して温灸をすると全身が温かくなった。
●むせるような咳に豊隆穴の刺鍼・温灸で軽減した。女性 57歳

「話しをしようとすると、急にむせるような咳が出て困る」という。
背臥位でのどを軽く触診して調べると上天突穴のやや左側に硬さがあって、圧迫すると咳が出た。
咳・痰のツボとして中医学で説明している下腿・胃経の豊隆穴を調べると、左右ともに筋肉がちぎれた感じで穴が空いていた。
押すと激痛が起こった。
1寸3分・00番鍼で、のどには響き方を軽くして置鍼し、左豊隆穴は刺鍼して回旋・雀啄をすると足指先の方に響いた。しかし、さっきの指圧よりも痛くないということで、片側のツボにそれぞれ3分間くらいずつ響かせた。
顔に手拭いをかけて煙が入らないようにして、のどと豊隆穴に温灸をした。
鍼を抜いて腹臥位になってもらったとき、咳き込んで最後に痰を出した。
腹臥位では肺兪穴と内肩中兪穴、冷えていた左京門穴に刺鍼して温灸を行った。甘い物を食べて脾が弱っていると思われたので、控えるようにアドバイスした。
2週間たって治療にかかったとき聞くと、咳はほとんど出なくなったけど、もう一度、同じ治療をして下さいとのことだった。
足のつる部位に円皮鍼を貼るとつらなくなる。男性 52歳。

按摩治療の最後に、「ゴルフで足がつるんだけど、いい方法がありますか」と聞かれた。
「足のどこですか」「右のふくらはぎです」「ふくらはぎの内側ですね」「そうです」「この円皮鍼を貼るとつらなくなります。でも、そこは腎に関係した所なので、冷やさないとか、塩分や肉を食べすぎないなどで、つらなくなります」。
円皮鍼を貼ってゴルフをしたら、少しつっただけでいつもより軽かった。
次の治療で「先生、これ売ってくれませんか」ということで1箱、販売した。その後で聞くと、1回に5箇所くらい貼るとほとんどつらないとのこと。
●赤くて痒い湿疹に灸点紙の線香灸をしたら痒みが軽減した。
 男性58歳

「腰のここが痒い」と言ってズボンを下げて見せてくれた。
幅1cm、長さ4cmくらいの大きさで赤くなっていた。
「ちょっと熱いけど効くので、火傷のしないお灸をします」と説明して灸点紙を2枚重ねて患部にあてて、その上に線香を当てて温めた。
最初、熱いと言ったが、やっている内に慣れてきて気持ちよいと言う。
4箇所に、1箇所、20回くらいずつ行って、腹臥位になってもらい背腰部に鍼をしていたら、「先生、さっきのところ、痒くないよ」と言った。
●透熱灸の方がせんねん灸よりも、火傷のかさぶたの治りが早い

透熱灸をすると、かさぶたができる。せんねん灸を同じツボに数回すると水ぶくれの後、かさぶたができる。
観察すると、透熱灸でできたかさぶたの方が、早く取れて火傷の治りが早いことが多い。
 ●外風府穴の温灸の当て方

外風府穴に置鍼して温灸を当てる場合、2つの温灸を縦に揃えて当てないで、中心部に向けて斜めに持って当てると、艾の火が置鍼部に近くなるので効果的に温めることができる。
●下髎穴の圧痛の原因は内腎兪穴であった。女性 29歳。

仙骨部に痛みが起こるというので、腹臥位で診断按摩を行うと右下髎穴であった。腰部に診断按摩を行って原因になっているツボを調べると、内腎兪穴に圧痛があった。強く指圧したが響かなかった。
1寸3分・00番鍼で刺鍼して回旋・雀啄を繰り返すと、右下髎穴に普段、痛みを感じる感覚と同じ痛みが起こった。
●足の太谿穴の刺鍼で全身が温かくなった。男性 41歳。

背臥位で、内くるぶしの内側の腎経・太谿穴を指圧すると激痛があった。
1寸・00番鍼で刺鍼して回旋・雀啄を繰り返すと、最初、足底に響いたあと、腹鳴が起こった。
さらに運鍼を続けると、頚が温かくなり、手が温かくなって、全身が汗ばんだ。
●肝兪穴の置鍼・温灸で、瞬間的に眠った。女性 61歳。NEW!

仕事柄、アルコールを飲む機会が多いという女性。腹臥位で背腰部に診断按摩を行うと左右の肝兪穴に硬結・圧痛があり、特に右側が強かった。
左右の肝兪穴に1寸3分・00番鍼を刺鍼して響きを得て置鍼し、温灸をした。患者さんは温灸をされて「温かいな」までは覚えていたが、そこから瞬間的に眠ってしまい、鍼を抜いて、次に指圧を行うまで全く記憶がなくなったという。
筆者も、温灸をしたあたりから、患者さんは大きく深く呼吸しだしたので眠ったことが分かった。
肝兪穴を治療すると深く眠ることが多い。
●こめかみ部に置鍼して、2本の指で圧迫して響かせた。女性 28歳。

こめかみが痛むというので、この部位に1寸・00番鍼を2㎝刺鍼して示指と中指の2本で圧迫して回旋したら響き的な感覚が強く起こった。
うつ伏せで目を瞑っているのに「目が明るい」という。
置鍼穴圧迫回旋と温灸を2回、繰り返し行って背臥位になってもらうと、「視界が広がって、目が明るい、頭痛がない」と感激の様子であった。
 ●右膝の中が痛くて歩けない。女性 57歳。 NEW!

膝の中が痛いというので、最初、腎の弱りかなと判断して腹臥位になってもらい背腰部に診断按摩を行った。
腎兪にも硬結があったが、その上の脾兪穴と、その外側の意舎穴に硬結と激痛があった。
意舎穴は膵臓に関係のあるツボなので、「甘い物を食べませんでしたか」と聞くと「甘い物はあまり食べません」。「小麦製品を食べませんでしたか」「最近、パスタに凝って、2か月あまり、いろいろな味のパスタを作って食べています」との返事。
意舎穴に1寸3分・00番鍼で刺鍼して回旋・雀啄を繰り返すと、膝の中に響いたので、置鍼して温灸をした。
この鍼と温灸の治療を3回、繰り返し行うとジーンとした感覚が薄れて膝の中が温かくなったので、鍼を抜いて歩いてもらうと膝の痛みは半分以下になっていた。
●寒い日にベランダで洗濯物を干したら腰が伸びなくなった。女性 48歳。

雪が降った寒い日に、ベランダで洗濯物を干したところ、手がすごく冷たくなって、その後、かがむと腰が伸びなくなったという。
特に右腰に症状がある。

右上の側臥位になってもらい、最も痛むツボを調べると腎兪穴、関元兪穴、膀胱兪穴であった。これらのツボに1寸3分・00番鍼で刺鍼して回旋・雀啄し、置鍼して温灸をした。「腰がだいぶ楽になった感じがします」というので、鍼を抜いて股関節を伸展位にしたところ腰に痛みが出た。この状態を保って、また同じツボに刺鍼して響かせた。

鍼を抜いて股関節伸展するとさらに伸展することができたが痛みが出た。最大に伸展した状態で3回目の鍼をした。
反対側の横向きになってもらい、股関節伸展位で刺鍼した。
起きて立ってもらうと腰に痛みはなく、まっすぐに立つことができて、試しに後ろ反りをしてもらうと、30度くらいまで曲げることができた。
●円皮針の研究 申脈穴の貼付で大腿後側部の痛みが解消した。女性 37歳

左大腿後側部・膀胱経・殷門穴の坐骨神経痛を治療した。側臥位の状態で股関節の屈曲・伸展自動運動をしてもらい、それに筆者が抵抗して行うと、痛みがほとんど起こらない程度に改善した。
そこで治療終了ということで坐位になってもらうと、殷門穴に少し痛みが起こった。
奇経・陽蹻脈・申脈穴を指圧すると圧痛があり、しかも右側と同時に指圧すると左側の方に圧痛が強かった。円皮鍼を貼ったところ瞬時に殷門穴の痛みが消失した。
●左委中穴の刺鍼で右腎兪穴に響き、右腎兪穴の刺鍼で、左大趾に響いたあと左委中に響いた。女性 71歳。

歩くと左膝窩部の委中穴が強張るという。
腹臥位になってもらい、左右の委中穴を調べると左委中穴が少し盛り上がっていて硬くなっていた。膀胱経のツボなので、「排尿は普通にありますか」と聞くと、「量が少ない気がします」とのこと。
腹臥位で腰部・仙骨部に診断按摩を行って硬結・圧痛を調べると、左膀胱兪穴と左右の腎兪穴に硬結・圧痛があった。
最初に委中穴に1寸3分・00番鍼で刺鍼して響かせると右腎兪穴に、「チクッ」とした感じで響いた。そこで次に右腎兪穴に刺鍼すると、左足親指の裏側に響いたあと左委中穴に響いた。
腎臓の弱りで尿量が少なくなり、それが膀胱経の委中に症状がでたのだが、腰部と下肢の関係が反対側に現れるのはめずらしい症例である。
●円皮針の研究。

坐骨神経痛を側臥位で治療して終了し、坐位になったら痛みが出た。足の外くるぶし下方の申脈穴に円皮針を貼ったら軽減した。女性 47歳。
左大腿後側部・膀胱経・殷門穴の坐骨神経痛を治療して、側臥位のまま股関節の屈曲・伸展自動運動に筆者が抵抗して行うと、痛みがほとんど起こらない程度に改善した。

そこで治療終了ということで坐位になってもらうと、殷門穴にかすかに痛みが起こった。
奇経・陽蹻脈・申脈穴を指圧すると圧痛があったので円皮鍼を貼ったところ、瞬時に殷門穴の痛みが改善した。
●心に関係するツボを治療して、臭いに敏感過ぎる症状が軽減した。女性 43歳。

定期的に鍼治療にかかっている患者さんで、軽い不整脈がある。
普段から臭いに敏感である。新しいソファーを入れたら、その臭いがきつくて、ご主人とペットの犬は坐っているのに、坐っていられないという。
中医学の五行の五役で、心の弱りの症状の一つとして「臭いに敏感になる」と説明している。
治療
鼻の迎香穴と鼻通穴を指圧すると鼻通穴に圧痛が強かった。
このツボに左右、円皮鍼を貼った。
胸部の心に関係したツボである歩廊穴を左右、指圧すると左に圧痛があり、上肢の心経のツボを調べると左少海穴に圧痛が強かった。
この2穴に1寸3分・00番鍼を刺鍼して響きを得て置鍼し、温灸をした。
全ての鍼を抜いて、うつ伏せになってもらい、肩甲間部の心兪穴を調べると左の外心兪穴に圧痛が強かった。
刺鍼して回旋・雀啄を行い、十分に響かせてから温灸をした。
この治療を2週間で3回、行ったところ、ひどく臭いに敏感な感じが無くなって、ソファーに坐ることができるようになった。

治療穴 背臥位 腹臥位
●肩凝りの肩井穴に円皮鍼を貼って、その上から軽く指圧・揉捏して、さらに温灸を行った。

治療の最後に坐ってもらい肩凝りの軽減を調べると、右肩井穴にまだ凝りが残っていた。
そこで円皮鍼を貼って、その上から軽く指圧と揉捏をして、さらに温灸を行うと、最初に手三里穴の方に温かみを感じ、次に顔の頬にも温かさを感じた。
●腹臥位で温灸をしていて、火が着いた温灸の塊が脇腹に落ちたとき、あわててつかまないで、胸枕やベッドを押し下げて、塊を横に寄せてからつかむとよい。
●市販の風邪薬を10日間、飲んだら、背中のブラジャーのあたる所を中心に赤く皮膚炎になった。女性 48歳。

背中が痒くなったので主人に見てもらったら、「真っ赤になっているよ」といってスマホで写真を撮った。
見せてもらうとブラジャーのあたる所を中心に直径15㎝ほどの大きさで赤くなっていた。
今日の治療では、うっすらと赤みがあった。
アルコールを飲まない患者さんなので、「何か薬を飲まなかったですか」、と聞くと、「市販の風邪薬を10日くらい飲みました」
「恐らく、それが原因です」と言うと、「市販の薬でもこんな副作用が出るのですか」と不思議がっていた。
●照海穴の刺鍼で、のどが潤う感じがして、空咳だと思っていたが痰が上がってきた。女性 36歳。

空咳がなかなか治らないという訴えで足の腎経・照海穴を調べると、左右に圧痛があったので左右のツボを同時に持続圧すると、のどが潤う感じがするという。
このツボに1寸・00番鍼で刺鍼して回旋・雀啄すると、4~5回、咳き込んだあと痰が上がってきた。
患者さんは、いつも咳だけで痰はなかったので空咳だと思っていたという。
治療が終わったとき、のどの症状はかなり改善していた。
●咳の症状改善治療をしたところ、鼻水が出て、痰が出て、治療が終わって排尿したあと、咳が止まった。女性 61歳。

咳が長引いていて、痰も出ますという症状であった。
のどを軽く触診して咳が出そうなツボを調べると上天突のやや右側であった。押さえると咳が出た。
下肢のツボで咳に最も効果のある腎経・照海穴を調べると左側に圧痛が強く、このツボを持続圧して上天突を圧迫すると、咳の出そうな感覚が軽減した。
次に上肢の肺経に診断按摩を行なうと、右尺沢の1寸下方に硬結・圧痛があった。
この2穴に1寸・00番鍼を刺鍼して回旋・雀啄して置鍼した。
のどには1寸3分・00番鍼を1㎝刺入したところで響いたので置鍼して顔に手拭いをかけて、置鍼してある上天突に温灸を行なった。
急に咳をしたので温灸を止めて手拭いを取ると、痰が上がってきて咳が出たとのことだった。
「鍼を留めたままうつ伏せになってもらいますが、大丈夫ですので、ゆっくりとうつ伏せになって下さい」と説明して置鍼してある3本の鍼にテープを貼って留めて腹臥位になってもらった。
後頸部・肩甲間部・背腰部に診断按摩を行なうと、右下天柱穴、右肺兪穴、左脾兪穴、左志室穴に硬結・圧痛があり、右京門穴に冷えがあった。
これらのツボに1寸3分・00番鍼を刺鍼して回旋・雀啄し、響きを得て置鍼した。
次に2本の温灸を手に持って、1本は右京門穴にずって当て続け、もう1本は下方の腎兪穴から温めて右下天柱穴まで皮膚が発赤するまで温めた。
温灸の時間は全部で5分程度であった。
温灸が終わって抜鍼したとき、鼻水が出たので坐って、かんでもらった。
また咳が出て、痰が出た。
治療の前に排尿をすませてあったが、着替えてから、また排尿があった。
帰るとき、のどがすっきりとして、体がすごく温かい感じがしますとの感想であった。
●下腿脛骨部・肝経の蠡溝・中都穴の湿疹は、かぜ薬の飲み過ぎで起こった。男性 45歳。

背臥位で患者さんの下腿を揉んだところ、右下腿脛骨部・肝経の蠡溝・中都穴に湿疹が出ていた。「この部分の湿疹はアルコールの飲み過ぎか、薬の飲み過ぎで起こることが多いのですが、そういうことはなかったですか」、と聞くと「のどカゼを引いて薬局で買ってきた薬を2週間、飲んでいる」という。 腹部を調べると左胃経・不容穴あたりに硬結・圧痛があって、圧迫すると不快感があった。このツボには肝の弱りが現れる。

治療
①背臥位で湿疹患部に中国鍼をつまむようにして持って接触鍼を行ったところ腹鳴が起こった。
②腹臥位で背腰部に診断按摩を行うと左肝兪穴に硬結・圧痛があった。このツボに1寸3分・00番鍼を刺鍼して回旋・雀啄をすると上腹部の胃経・不容穴に響いた。
③のどカゼの治療として左右の外大椎穴に刺鍼して温灸をした。
治療の次の日、のどの違和感が無くなったのでかぜ薬を飲まないでいたら、4日ほどして足の湿疹が薄くなったという。
●ドライアイが絲竹空穴の治療で改善した。女性59歳。

数年前に仕事を止めてからコンタクトを使わないでいる。
最近、特に右目の乾燥が気になるようになった。
涙を作る「涙嚢」は上まぶたの外側の裏にあり、この部位は三焦経・絲竹空穴が関係深い。
このツボを指圧すると圧痛があり、左右同時に持続圧すると右目に涙が少し出てきた感じになった。
美容鍼の02番鍼を刺鍼して響いたところで置鍼して温灸をしたら、さらに涙が出てきた。
この治療を続けると改善されると思う。
●ツバを飲み込むと耳の後ろの翳風穴が痛む。女性 51歳。

かぜを引いたようでツバを飲み込むと右側の耳の後ろの三焦経・翳風穴が痛むという。
指圧して最も痛む部位をさがして1寸3分・00番鍼で刺鍼して回旋・雀啄すると、のどの痛むところに痛くなったときと同じ感覚で響いた。
置鍼して温灸をしたら、今度は熱くて痛い感覚が起こった。
他、背腰部の硬結・圧痛穴に鍼・温灸をして終了し、ツバを飲み込んでもらうと80%程度、改善していた。
●腰痛で順捻転をしたまま鍼をしたら腹がグルグルとなって改善した。男性 62歳。NEW
右側の腰痛ということで、右上側臥位で順捻転という整体をしたら腰に痛みが起こった。順捻転の姿勢を保ったまま、疼痛部位に刺鍼して雀啄を繰り返し行なった。 すると腹がグルグルと鳴った。鍼を抜いて、もう一度、順撚鍼をしたら腰痛はほとんど感じなくなっていた。
●耳の中が塞がる感じが内くるぶし・腎経・太谿穴の指圧・刺鍼で改善した。女性 28歳。
スキューバダイビングをすると、その後で左耳が塞がった感じになるという。
耳は腎経・太谿穴が関係深いので、背臥位で左右のツボの圧痛を調べると右側に強かった。
このツボを中指で持続圧したところ左側頚部から耳の中に響きが起こった。
1寸・00番の鍼で刺鍼して運鍼すると、さらに強く響き、置鍼して温灸をしたら耳の塞がった感じがしなくなってスッキリとした。
●カゼの治療をしたら、その後、体温が上がって改善した。男性 52歳。NEW
のどカゼを引いて37・2度の熱があるという。
のどで圧痛のあった外廉泉穴と頸椎2/3棘突起間際の圧痛を中心に鍼と温灸をした。最後に頚部の関節運動法を行なったとき、後頚部の皮膚が筆者の手よりも熱くなっていた。
その2日後に、ご夫人が治療にかかったので経過を聞くと、「治療を受けた夜は39度の熱が出て、寝ている間にシャツを2回、取り替えるほど汗をかいた。
次に日の朝は36度台に熱が下がって会社へ行った」という。
鍼・温灸治療によってカゼに対する免疫の作用が活発になって熱が出たものと思われる。
●養老穴の違和感が志室穴の鍼・温灸で改善した。女性 48歳。

右手の外側、尺骨茎状突起部の小腸経・養老穴が、痛みを感じるわけではないが気になるという。
小腸経のツボなので仙骨部の小腸兪穴を調べたが、はっきりとした圧痛は無かった。
そこで腰部を調べると右志室穴に硬結・圧痛があったので1寸3分・00番鍼で刺鍼して回旋・雀啄すると、養老穴に圧迫されるような感覚で響きが起こった。響きが感じられなくなるまで運鍼して、次に温灸をしたら養老穴が温かくなった。
2週間後に来院したとき聞くと、治療の後、次に日はまだ圧迫されるような感覚があったが、それからは全く起こらなくなったという。
●こんなに汗をかいたことはない。女性 34歳。
腰痛ということで硬結・圧痛のあった志室穴に置鍼して温灸を2分間くらいした。皮膚に赤みがさしたので、「熱くないですか」と聞いたら、「腰は全然温かさを感じないですが腹の中が温かくなりました」と言った。
●花粉症で外風府穴に刺鍼したら鼻も通ったが、それ以上に目が明るくなった。女性 37歳。

外風府穴は主に鼻に効くツボであるが、目がひどく疲れている場合は目に強く響いて症状が改善される。
●こんなに汗をかいたことはない。女性 34歳。

生理痛という主訴で腹臥位になってもらい、診断按摩で硬結・圧痛の強くあった志室穴、関元兪穴、下髎穴(全体として右側に圧痛が強かった)の両側に1寸・00番鍼を刺鍼して響きを得て置鍼し、それぞれのツボに温灸を3分間ずつ行なった。
背臥位になってもらうと「先生、汗、びっしょりかきました。こんなに汗を書いたのは久しぶりです。風呂に入ってもこんなに汗をかきません」
●三陰交の刺鍼でドクドクと感じた。女性 30歳。

生理が近いということで三陰交を指圧すると右側に圧痛が強くあった。
1寸・00番鍼で刺鍼して響いたので置鍼すると、ドクドクと血が流れるような感覚が起こった。
●腰痛の治療穴は膀胱兪穴と小腸兪穴 男性 45歳。

6カ月振りで治療にかかった。やや太った感じである。
腰痛ということで調べると右仙腸関節部の小腸兪穴と膀胱兪穴であった。
右上側臥位で股関節を屈曲、伸展すると伸展で痛みが出た。
右股関節を伸展した状態で腰痛反応に現れやすい陽蹻脈の主治穴・申脈穴を指圧すると激痛があった。
このツボに02番鍼(美容鍼)を刺鍼して響きかせたところ、腰痛の部位に気持ちよい感覚が起こった。さらに督脈の主治穴である右後谿穴にも刺鍼して、股関節をさらに伸展すると痛みが軽減して伸展することができた。
次に膀胱兪穴に1寸3分・00番鍼を刺鍼して回旋・雀啄して響いたので置鍼した。
膀胱兪穴・小腸兪穴と申脈穴・後谿穴に温灸をした。
一旦、温灸を置いて置鍼したまま股関節の屈曲・伸展他動運動を行なうと、痛みが軽減して、さらに伸展することができた。
この治療を2日、続けて行なって腰痛はほぼ改善した。
●腰痛で志室穴と関元兪穴に置鍼・温灸しても熱さを感じなかったが、終わって全身が汗ばむほど温かくなった。女性 62歳。

腰痛のツボは右関元兪穴と右志室穴であった。
最初に右上側臥位で治療して、次に腹臥位になってもらい同じツボに置鍼して温灸を行なった。
2分以上、時間がたってから置鍼部のツボが少し赤くなった。
「熱くないですか」と聞くと「全然熱くない」という。
それから3分くらい温灸をして背臥位になってもらうと、全身が温かくなって汗ばんでいた。
腎に冷えがある人は温かさを感じるまで時間がかかることが多いが、この例のように温灸をしたツボに温かさを感じなくても温かさがしみ込んで全身が汗ばむということがある。
● 立っていて足がだるくなるのは胃の弱りであった。女性 30歳。美容師
10カ月振りで治療にかかった。美容師が一人、やめたまま人が入らないので忙しくて来ることができなかったという女性美容師。
以前はなかったのに仕事で立っていると右足がだるくなって、お客さんに見られないように「足を振るんです」という。
最もだるくなる部位を聞いて揉むと、胃経の足三里より2㎝くらい下方で前脛骨筋の前縁であった。
胃経のツボなので、「胃が悪くないですか」と聞くと「ずっと痛くて、薬局で買った薬を飲み続けている」という
右上側臥位で胃兪穴を中心に診断按摩を行うと右胃倉穴に圧痛があった。持続圧すると足のだるくなる部位に響いた。
この2つのツボに1寸3分・00番鍼を刺鍼して温灸をした。
次に腹臥位になってもらい背腰部の素肌を両手で軽擦すると左脇腹の第9肋骨が浮き上がっていて、その付近に冷えがあった。
アルコールを飲まない患者さんなので、長い間、薬を飲んだことが肝臓を弱らせて肝兪に硬結が現われ、左の第9肋骨が浮き上がり、そして冷えも出たものと思われる。
左右の肝兪穴に刺鍼して回旋・雀啄して響いたところで置鍼し、温灸を行った。
推測:胃が悪くて右の胃兪穴・胃倉穴に硬結・圧痛が現われる場合、胃よりも十二指腸が悪いのかもしれない。

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