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青山エリア、銀座線外苑前駅近くの鍼灸指圧治療院です。

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〒107-0062 東京都港区南青山2-25-10 エスト南青山2階

機関誌より


アトピー性皮膚炎の改善例の発表-3

 



アトピー性皮膚炎の鍼・温灸治療
〔アトピーの改善に接触鍼と温灸が効く〕
             治療時間50分
週1回の治療を4ヶ月続けて約90パーセント改善したので発表する。
患者 主婦 38歳。身長162㎝ 体重58㎏
パートでコンピューター入力の仕事

(1)視診
アトピーの最もひどい部位は顔面部と右背部である。
顔面部は頬の下部の大迎穴、額の陽白穴で顔全体が赤い。
右背部は意舎穴・胃倉穴である。
この他、頸部・顔面部、胸骨上部の華蓋穴、肩部の大杼穴、肘内側部の尺沢穴、膝窩部の委中穴にある。


(2)現病歴
 子供の頃からアトピーがあったが、この数年は落ち着いていた。パートの仕事をすることになり化粧品を変えたところ、顔からアトピーが悪化して頸部、胸骨部と広がった。
また外食することが多くなり、以前は出たことのなかった右背部にもアトピーが発生した。
何かと忙しくなり、子育てや家事の仕事がストレスになってきた。
 アレルゲンはハウスダストと動物の毛である。
 排尿は普通で排便は1日1回。月経不順で生理痛がある。
 悪化してから化粧品はまったく使っていない。
 顔を洗うときは自然派石鹸を使い、少し悪化したとき木酢液を塗っている。
 子供の頃はステロイドを使ったようだが、今は使っていない。

(3)家族歴
 両親にアレルギーはないが、10歳の男の子に軽いアトピーがある。

●治療 初診 平成16年04月25日
 使用鍼はステンレス製の太さ00番(直径0・12㎜)・長さ1寸3分(鍼体4㎝)の毫針と接触鍼用として1寸の和製中国針である。
 背臥位で腹部触診を行うと、上腹部・中脘穴に冷えがあり、左下腹部・大巨穴に硬結・圧痛があった。下肢では左胃経・上巨虚穴硬結・圧痛があり、足部が冷えていた。
 顔面部の赤味に対して井穴刺絡が有効と考えて母指と示指の井穴の瘀血反応を診ると、血虚の状態だったので刺絡は行わなかった。
 中脘穴と左大巨穴、左上巨虚穴に刺鍼をして響きを得て置鍼した。
顔面部のアトピーに接触鍼を行った。
接触鍼の要領は和製中国針の針先を1㎜出して母指と示指でつまみ、アトピーの皮膚をリズミカルに叩いて行うものである。
鍼先が、わずかに皮膚に刺入するが患部を傷つけることはなく、血液循環を良くして皮膚の新陳代謝を促進する効果がある。
次に顔に手拭いを掛けて、その上から温灸を行った。             
 接触鍼と温灸を行うと、治療中、一時的に痒みが起こるが治療の終了時には痒みは止まる。
 治療した夜は痒みがほとんど起こらない。腹部の中脘穴と大巨穴にも温灸を行った。
 背臥位になってもらい、アトピー患部である背部の右意舎穴・胃倉穴に接触鍼と温灸を行った。                                       
 後頸部から背腰部・下肢後側部に診断按摩を行うと、次のツボに硬結・圧痛があった。
(診断按摩とは、刺鍼するツボを素早く見つけるための母指圧と母指揉捏である)
 下風池穴、肺兪穴、右意舎穴、右胃倉穴、左大腸兪穴。
 これらのツボに刺鍼して雀啄し、軽く響かせて置鍼した。
 右意舎穴と胃倉穴に温灸を行ったところ腹鳴が起こった。
 鍼を抜いて背腰部にバスタオルを掛けて按摩を行った。      
 50分間の治療が終った時点で、顔の赤味が薄くなって少し白い肌になり、他のアトピー患部の皮膚にツヤがでていた。

・治療後の患者さんの感想
 鍼治療は以前、他の治療院に肩凝りで1度受けたことがあり、痛かった記憶があった。
 今回、どんな治療をされるのか心配だったが、痛みはなく響きが気持ち良い感じがして安心した。これだと続けてかかれるという。

・アトピー改善の生活指導
 脾胃のツボにアトピーと硬結・圧痛があるので、飲食について指導した。
 外食を少なくしてイタリア料理(油と香辛料が多い)とワインを飲食しないこと。
 家庭での料理の味を薄くすること。
 やや肥満気味なので食事量を減らすこと。
 便通をよりよくする方法として味噌や酢などの発酵食品を摂ること。
 子育てや仕事でできるだけイライラしないこと。

●治療2回目 平成16年05月02日
 治療を受けた日は、お風呂に入ると皮膚の落屑
がたくさんあった。
 お風呂に入って温まっても痒みが少なくてよく眠れたという。
 1回目とほぼ同じ治療を行ったが、右意舎穴の鍼を少し強く響かせると左大趾に響いた。
●治療5回目 平成16年05月23日
 患者さんは「寝ていて掻いていないと思う」ということで、右背部のアトピーが改善してきた。
 食事も節制している。
●治療7回目 平成16年06月06日
 顔面部の掻き傷がなくなり、赤味が薄くなってきた。
 鍼灸治療にかかってはじめての生理だったが、楽だった。
●治療9回目 平成16年06月20日
 腹部・左大巨穴の硬結が軟らかくなった。朝、気持ち良く排便ができるようになった。
 鍼灸治療にかかって3週間経って、体重が2㎏も減った。
●治療11回目 平成16年07月04日
 同窓会があって久しぶりにイタリア料理とワインを飲んだら、顔面部が赤くなった。
●治療13回目 平成16年07月18日
犬を乗せる友人の車を借りて運転したら、顔が痒くなった。


・いろいろな事で悪化することもあったが、治療の度に少しずつ改善して4ヶ月間で約90%改善した。また体重が6㎏減少した。
 現在(平成18年)も健康管理的に月1回治療を続けている。

●アトピー性皮膚炎の原因(私の臨床経験)
①食品や空気などから化学物質が体内に入っている。
 食品に含まれている化学物質が原因という例では、客室乗務員(スチュワーデス)が治療にかかってアトピーがほとんど改善した。改善した状態でいろいろな物を食べると、国際線で機内食を食べたときにアトピーが出ることが分かった。
 機内食は防腐剤が多く入っている。
②脂っこい食品の摂取
 イタリア料理など。
③甘い物の摂取
 チョコレートが原因になっていることが非常に多い。
④食べ過ぎ
 和食でも食べ過ぎると改善しない。
 ある女性アトピー患者さんの例。「父親が糖尿病なので家の食事は和食です」と言うが本人はかなりの肥満である。
 食事量を減らして体重が減ると改善する。
⑤便秘
 アトピーの患者さんは、ほとんど便秘症である。
 便秘という大腸の弱りが、陰陽の関係で肺の部位(胸部の上部)や上肢・肺経・尺沢穴の部位にアトピーが出ている。
 便秘が解消すると、肺・肺経の部位のアトピーが改善する。
⑥身体を冷やしている
 身体を冷やすと、排尿・排便が悪くなる。他すべての内臓の機能が減退する。
 身体を冷やすと1番に影響を受ける内臓は、腎臓・膀胱である。
 腎・膀胱の弱りは、膝窩部(陰谷穴や委中穴)のアトピーになって現れる。
 夫が暑がりで、寝ているとき冷房をかけるので悪化した女性。
 日中、家に居て汗をかくと痒くなるので、つい冷房をかけているという女性。
 ペットの犬のために一日中、冷房をかけている女性。
⑦睡眠不足
 睡眠不足は内臓の機能が低下して、いろいろな症状を改善することができない。
 仕事の終了が深夜でしかも終了時間がまちまちという女性。
 子供が生まれてから、育児で睡眠不足になって悪化した女性。
⑧深夜の飲食は内臓を弱らせる
 男性のアトピー患者さん。接待的飲食で毎週1回夜遅くまで飲食する。
 週始めに治療して頸のアトピーがかなり改善するが、週末、飲食すると悪化する。
⑨ストレス
 6歳の女児のアトピー。母親が厳しくて、いろいろな事で注意される。
 夏休みに田舎のおばあちゃんの家に行って母親から離れた生活をしたら、すっかり治ったという。田舎の食べ物もよかったと思われる。
⑩水道水の風呂に入ると塩素の影響で悪化する。
⑪プールの水
 夏、子供たちが多く入るプールの水は消毒が強いので、入らないほうがよい。
 ホテルのプールがよいと思う。
⑫化粧品
 自然派化粧品でも合わないことが多い。
 完全に治るまでは、口紅を少し塗る程度にして我慢すること。

●飲食の不摂生などで内臓が弱ると、その内臓に経絡的に関係した背部や手足のツボにアトピー性皮膚炎が現れる。
 アルコールを飲み過ぎたり、栄養ドリンクを飲みすぎて化学物質を摂り過ぎると、肝に関係した上腹部・期門穴、背部・肝兪穴、下肢・胃経・上巨虚穴・下巨虚穴、下肢・肝経・中封穴などにアトピーが出る。
 身体を冷やしたり、塩分を摂り過ぎると弱って膝の裏側(陰谷穴)にアトピーが出る。
 飲食が過ぎると脾胃が弱って、背部・脾兪穴・胃兪穴や下腿内側部・脾経・陰陵泉穴などにアトピーが出る。

 便秘があると、上肢の肺経・尺沢穴や大腸経・二間穴・三間穴にアトピーが出る。
 タバコの煙など空気が悪いと、胸や頸の肺の部位に出る。
 強いストレスによって副腎が弱ると、背部・三焦兪穴の外側部や前腕部・三焦経にアト
ピーが出る。
●患者さんの1番好きな食べ物がアトピーの原因になっていることが多い。
 チョコレート・油揚げ菓子・インスタントラーメン・ワイン
●なぜ掻くのか
 掻くとアトピーが悪化するので掻かないようにといわれる。
 しかしなぜ掻くのかということを考えてみると、アトピーの皮膚がその部位の血行を良くしてほしいという要求であると考えられる。
 従って皮膚を傷つけないように血行を良くすればよいのである。
 当院では接触鍼と温灸を行って好成績をあげている。
●治療回数
 治療して次に痒みが起こるときが治療のタイミングである。
 当院の治療を行うと、1回治療して1~2日は痒みが少なくなる。
 最もひどい患者さんでは、2日に1回、あるいは3日に1回の治療を行うと2ヶ月で50%程度は改善する。
 その後、週1回の治療を3~4ヶ月間続けるとほとんど改善する。
●ステロイド軟膏について
 鍼・温灸治療によって改善するに従って、1ヶ月くらいで止めるとリバウンドは起こらない。

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