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機関誌より


アトピー性皮膚炎の改善例の発表-6

 

関節運動法の治療発表/耳の湿疹
「関節運動法」(たにぐち書店発行)に掲載した
耳の湿疹改善例の治療内容

・患者:女性 21歳 専門学校生
身長 169cm 体重 56kg
・湿疹の経過
15歳
 中学生になって耳が痒くなり掻く癖がついた。3年生の秋頃、耳掃除棒で右外耳に傷をつけてから外耳炎となった。
19歳A
 外耳炎が治らず高校卒業後さらに耳たぶから耳全体に炎症が広がった。左耳にも症状が出始めた。
耳鼻科に通院したところステロイド軟膏を処方され、塗ったときはよくなるがすぐに悪化した。
友人の話しで、ステロイドは止められなくなるといわれて塗らないようにした。
あるとき化膿止めの薬を処方されて、2回飲んだら鼻血がとまらないほど出たので止めた。
21歳
症状の軽減と悪化を繰り返していたが、春頃から再び症状が出はじめて現在に至っている。
湿疹は外耳全体から耳の中まで発赤してジュクジュクしている。
夜、寝ているうちに無意識に搔いて悪化している。

●身体状況
他のアレルギー:特にないが、たまに蕁麻疹がでる。
好きな食べ物:漬け物などの塩辛い物が大好きである。
排尿:尿量が少なく、足が冷えてむくむ。
排便:ほぼ毎日あるが1週間に1回くらい日があいて硬くなる。
月経:月経痛はあるが薬を飲むほどの痛みではない。
睡眠:眠りが浅く、ちょっとした物音で目が覚める。
慢性的に腰が重だるい。
この2~3年、右側から話しをされると聞こえづらいことがある。
一般用医薬品の塗り薬をいろいろ試したが、馬油が最も合っているので使っている。

●治療
1.仙腸関節の関節運動法
〔腹部診断〕
背臥位で腹部を圧迫して冷えの部位を調べると、次の部位に症状があった。
臍の右横、腎経・肓兪穴と大腸経募穴・天枢穴に硬結・圧痛と冷え。
側腹部の左胆経・京門穴に冷え。
上腹部の右肝経募穴・期門穴に硬結と圧迫不快感。
〔仙腸関節機能異常の検査〕
下肢の坐骨神経伸展法を行うと、左右ともに90度まで屈曲できて特に痛みなどが発生しない。
股関節の屈曲・外転・外旋・伸展を行うと、右側で鼠径部に突っ張り感が起こった。 (図1)
(写真のモデルは患者さんではありません)
〔仙腸関節の治療手技の選択〕
腹部症状のある右側を上に側臥位になってもらい、右臍の横の硬結を圧迫してもらいながら仙腸関節の主要な5つの手技を行うと、前屈上方滑り法で硬結がやわらかくなり圧迫不快感が軽減した。(図2)

〔仙腸関節機能異常の治療〕
前屈上方滑り法を、仙腸関節部に感じるジーンした響き的な感覚が起こらなくなるまで持続的に行った。
また前上部離開法と前下部離開法を行った。 (図3)

左上側臥位になってもらい仙腸関節の5つの手技を行うと、響き的な感覚があったのは前屈上方滑り法であった。
気持ちよさが感じられなくなるまで行った。
 
2.脊椎椎間関節の関節運動法
右上側臥位で脊柱起立筋部を触診すると、次の部位に硬結があり、その硬結と同じ高さの棘突起間を調べると詰まりと圧痛があった。

右大腸兪:腰椎4/5椎間関節部
右志室穴:腰椎2/3椎間関節部
右肝兪穴:胸椎9/10椎間関節部
下天柱穴:頸椎2/3椎間関節部
右天牖穴:後頭骨/環椎関節部

腰椎4/5、2/3、胸椎9/10椎間関節機能異常に対して、棘突起間に逆滑り法と順滑り法を行った後、逆捻転を1回約10秒間の持続的手技でジーンとした響き的な感覚がなくなるまで3~5回ずつ行った。

右臍の横、大腸経・天枢穴の硬結の部位に患者さんの手をあててもらいながら腰椎4/5椎間関節の逆捻転を行うと、硬結が軟らかくなって圧迫不快感が軽減して腹鳴が起った。    (図4)

右季肋部の肝経募穴・期門穴の部位に手をあててもらって胸椎9/10椎間関節の逆捻転を行うと圧迫不快感が軽減した。

背臥位になってもらい頸椎2/3椎間関節の棘突起を調べると第2頸椎棘突起が右側に変位していた。
手技は第3頸椎棘突起を右側に圧迫し、第2頸椎棘突起を左側に圧迫して滑り法を行った(図5)
耳にジワーッと響いたので、感覚が起こらなくなるまで行った。

3.患部関節の関節運動法
直接、耳に関係のある関節、後頭骨/環椎関節(完骨穴)の離開法を行った。(図6)
手技を行うと、特に右耳に強く響きが起こった。
その感覚は最初、耳介に感じていたが耳の中にまで広がった。
その後、耳の痒みが強くなった感じがしたが、持続して行うと軽減した。
腹鳴が起こった。

4.治療効果の確認
・胸腹部の症状軽減の確認 
右季肋部の圧迫不快感がなくなった。
臍の右下の硬結がやわらかくなった。
右京門穴の冷えがなくなった。
・右股関節屈曲・外転・内旋・伸展を行うと鼠径部の突っ張り感がほとんどなくなっていた。 
・耳がすっきりした感じがした。

●改善の養生法の説明
・塩辛い物を極力食べないようにすること。
・排尿によいスイカを食べること。
ドクダミ茶を飲むこと。
・常に靴下を履いて足を温めること。
●治療経過
1回30分間で週2回の治療を続けた。
初回の治療の後、耳がすっきりした感じがあった。
治療を受けた夜は熟睡できた。
3回目の治療の後、赤味と痒みが軽減した。
塩辛い物を食べないように気を付けたら、排尿が多くなって足がむくまなくなった。
ドクダミ茶を勧めた。

7回目頃から患部のジクジクした皮膚が乾燥してきて、朝、起きたとき枕元に皮膚の落屑が多くなった。
15回目頃、赤味とジグジグが改善して50%程度、改善してきた。
便通は、硬くて出にくい時があるが、毎日排便があるようになった。
20回目
腹部の硬結がやわらいで圧迫不快感がかなりなくなり、仙腸関節の関節運動法では響きが少なくなった。脊椎椎間関節では腰椎2/3椎間関節を重点的に行った。

最も響きが起るのは頸椎2/3椎間関節の滑り法と後頭骨/環椎関節(完骨穴)の離開法なので、この手技を十分に行った。

耳の湿疹がよくなってきたので、これまで髪を下ろして耳を隠していたが髪をアップにするようにした。
この方が患部を清潔に保ち、髪の接触による刺激もなくなった。
表情も明るく心身ともに元気がでてきた様子だった。
寝ているときもまったく触っていないという。

食事は塩辛い物を食べないように気をつけているだけで、食事の量を減らしてはいないのに少しずつ体重が減りはじめ、治療開始から3ヵ月たって体重が3kg減った。
●考察
整体だけで改善したのは、短期間に集中して治療にかかったこと。
ステロイドをはじめ、他、ほとんど薬を使っていなかったので内臓の弱りがあまりなかったこと。
湿疹の一番の原因は塩分過剰による腎の弱りであったので、塩分を制限したことが改善につながった。

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