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青山エリア、銀座線外苑前駅近くの鍼灸指圧治療院です。

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〒107-0062 東京都港区南青山2-25-10 エスト南青山2階

機関誌より

臨床メモ


●胃のムカムカは防腐剤による肝臓の弱りと推測される。女性 47歳NEW!

国外にファーストクラスの飛行機に乗って行ってきた。
帰って来てから肩こりと胃がムカムカする症状が起こった。
背腰部に診断按摩を行うと、肝兪穴、魂門穴、胃倉穴に最も硬結・圧痛があった。肝臓の弱りを推測して、いろいろ聞くと飛行機に乗って帰ってきてから症状が起こっているということで、飛行機の機内食に含まれている防腐剤で肝臓が弱り、胃の症状としてムカムカが起こったと推測された。
●腎の弱い人は厚い風呂が好きである。女性 44歳NEW!

患者「父が熱い風呂が好きだったので、子供の頃から入っていて今でも熱い風呂が好きです」
この患者さんは腎のツボの志室穴に最も硬結・圧痛がある。
父親は現在、腎の人工透析をしているという。
●梅雨時に昼間、眠くなるのは腎の弱りであることが多い。 女性 36歳 NEW!

梅雨時の高い湿度、低い気温、低い気圧は、いろいろな患者さんを観察して腎が弱い人ほど昼間、眠くなる傾向がある。
●頸を後ろに反らすことができないのは脾の弱りであることが多い。
女性35歳NEW!

女性が美容室や歯科医院に行って、仰向けになって頸を後ろに反らすと痛みが起こることがある。
頸部の関節が強張って伸展ができなくなっているわけであるが、
背腰部に診断按摩を行うと脾兪穴と意舎穴が酷く凝っていることが多い
●治療の次の日、仕事で眠くて困った。女性 46歳

筆者の鍼・温灸を受けた次の日、会社で昼食を食べた後、ものすごく眠くなった。患者さんの机の前には上司の部長が座っているので眠る訳にいかず、眠気をこらえるのが辛かったという。
●塩辛いシャケを食べると口の中の皮がむける。女性 54歳

志室穴に大きな硬結があって腎の弱りが予想される患者さん。いろいろ話しを聞くと塩辛い物が好きで、特に塩辛いシャケを食べると口の中の皮がむけるという。
●実家に帰るとクシャミと鼻水が出る。女性 30歳

地方から上京して独り暮らしをしている女性。正月に実家に帰って家に入ると決まってクシャミと鼻水が出るという。緊張が解けてリラックスすると、身体で弱っている症状が出るという反応であると推測される。
●40歳代を過ぎたら、自然にケーキなどの洋菓子が嫌いになった。女性 50歳

若い時から甘いものが好きで和菓子も洋菓子も食べてきたが、40歳を過ぎた頃から、ケーキなどの洋菓子が自然に嫌いになって食べなくなった。
●寝ていて背中が引きつった。女性 55歳。

背部の右脾兪穴に、ものすごい硬結がある女性の患者さん。
寝ていて、そこが引きつって目が覚めたという。寝ていて足がつる人は多いが、背中がつる人は希である。
●身体の痛むところに猫が乗って寝る。女性 61歳
右鼠径部が痛むようになった患者さん。仰向けで寝ると、そこに飼っている子猫が乗って寝るようになった。
患者さんは重いから嫌なのだが、何となく気持ちよく感じるという。筆者「それは、きっと治そうとして猫が体をくっつけているのだと思いますよ」
●父親の病状を心配して不正出血になった。女性 33歳。

患者さんの女性は、父親にそっくりの顔と体型である。その父親が肝硬変と診断されて入院した。ひどく心配したのか不正出血が起こった。
思い悩んで脾を弱らせると、「脾は統血を主る」という中医学理論から出血が起こる。
●生理前は体調が悪くなるのだが、ホウレン草を食べたら緑色の便が出た。女性 28歳。

今までもホウレン草を食べて、便が緑になったことはないのに、よほど体調が悪かったのかなと思ったという。
●正月明けは太った人や口角が切れている人が多い。

正月明けに治療にかかる患者さんは、暮れと正月に忘年会や新年会、その他のことで飲食の機会が多かったせいか、太った人や口角に切れていたり、唇が荒れている人が多い。治療は脾と胃が中心で、ツボは内脾兪、意舎、地機、足三里などである。
●ビールを飲むと花粉症が悪化することが分かった。男性 34歳。

アルコールが好きで何でも飲む人だが、花粉症の時期にビールを飲むと次の日、必ず花粉症が悪化するという。
ビールは冷たい水をたくさん飲むということで、腎を弱らせるからであると推測される。
●膠原病の原因はチョコレートだった。女性 38歳。

高校生の時に頭の髪の前側が薄くなった。その後、少したって鼻の横に薄く蝶形紅斑が現れた。
母親が心配していろいろな病院で調べたところ膠原病との診断で、それらか副腎皮質ホルモンを服用して20年くらいたつ。今でもチョコが好きで食べると、頬は赤くはならないが、眉間に湿疹が現れる。
●左手関節部の尺骨茎状突起の骨が盛り上がってきた。女性 54歳。

患者さんの紹介で初めて鍼灸治療にかかった女性。主訴は腰痛であったが、「この半年前くらいから、ここが腫れてきたのです」といって左手首の外側、尺骨茎状突起の腫れを見せてくれた。右と比べてみると確かに骨が盛り上がっている。
この部位は小腸経の養老穴なので心の弱りを推測して、「心臓は悪くないですか」と聞くと「動悸がしたので診てもらったことがあるのですが、検査では心臓は何でもないと言われました」
心に関係のある胸部・腎経・歩廊穴を指圧すると激痛があった。
肩甲間部の外心兪穴(心兪穴を僧帽筋の内側に取り、僧帽筋の外側に外心兪穴を取る)にも激痛があった。強く持続圧すると、両方のツボで養老穴の骨に響いた。
継続治療をすると少しずつ改善すると思われる。
●心臓の弱りで少海穴の上部がボコボコと怒張してきた。女性 80歳

腰痛から痛み止めの強いクスリを飲むようになって1カ月ほど経った。足がむくんできて、駅の階段を上ったとき息切れをするようになった。
すると左肘の内側、心経・少海穴の上部に静脈がボコボコと膨らんできた。
筆者の治療を1週間に3回、受けて、塩分の少ない食事をして、足のむくみが改善したと同時に肘の膨らみが少なくなった。
●タンが出る原因はアイスクリームの食べ過ぎだった。76歳。女性

「今年の夏は妙に痰が出て咳き込むのです」という。いろいろ聞くと、東京で独り暮らしの所に地方からお孫さんが上京して同居することになった。その娘さんがアイスクリーム大好きで、一緒に食べるようになった。
中医学で「脾虚生湿」との説明があり、甘いもの・脂っこい物が脾を弱らせて咽に痰を作ったものと思われる。
●腎が弱いと生れる子供の身長が低い。女性 38歳。

ご婦人が小学生6年生の女の子をつれて治療にかかりに来た。小柄な女の子は按摩の間、待合室の椅子に坐ってゲームをしていた。母親は身長、165㎝で大きい方で夫も170㎝くらいあるという。子供を産むとき妊娠中毒症で体重が20㎏も増えて、出産が大変であったという。最も硬結・圧痛のあったツボは右腎兪と右志室であった。
●「花粉症にかかりました」実は冷えから腎の弱りで鼻が敏感になったためであった。男性33歳 

「先生、この時期に花粉が飛んでいるようで花粉症になりました」という。
筆者は「そうかなー」と思いながら、うつ伏せになってもらい患者さんのふくらはぎからかかと、足の裏を触ると、かかとがすごく冷たかった。かかとが冷たいのは経絡から考えて腎の弱りであり、腎が冷えて鼻の粘膜が敏感になり、冷たい空気に対してくしゃみが出るようになったと推測された。
●油料理が好きな人は、足の下腿、膀胱経の跗陽穴と腎経の築賓穴あたりに湿疹がでる。男性 38歳 

コリン性蕁麻疹と診断された患者さん、足の下腿、膀胱経に湿疹が出ていて、脂っこい食べ物が好きである。
以前、クローン病ということで治療にかかった男性は、下腹部の任脈・陰交穴に500円玉大の湿疹があったが、ラーメンが大好きであった。
油・塩料理は腎を弱らせて、腎経・膀胱経に湿疹が現れる。
●夫がガンになって、頭頂部の髪の毛が抜けた。
女性 49歳。

以前から腎が弱くて左足がむくむ女性。夫が肝内胆管ガンになった。丁度、芸能人がその病気で亡くなった時期だったので、ひどく悲観した。すると普段、弱りのある腎・膀胱に関係する部位の頭頂部の髪の毛が抜けた。
●アルコールを少なくしたら、チョコレートなどの甘い物が好きになって、こめかみが痛くなった。女性 41歳。

筆者のアドバイスでアルコールの量を3分の1程度に減らしたところ、反対に甘い物が好きになって、以前よりも食べるようになった。
すると、こめかみ部・胃経・頭維穴の頭痛が起こるようになった。
これは甘い物による脾の弱りであり、治療は公孫穴と陥谷穴を左右4穴、同時に持続圧したところ頭痛が軽減した。
●かぜを引いたので、先生にうつしたら悪いので予約を取り消します。 女性 59歳。

予約が入っていた患者さんから、かぜを引いたのでキャンセルしますとの電話があった。
筆者の場合、かぜに対しては、37.5度以上の熱があるか、寒い日であるか、電車で30分以上の距離であるかなどで、自宅で安静を保つように説明している。
●五十肩で一人は痩せて改善した。もう一人は痩せられないので、少ししか改善しない。

同じ時期にやや肥満の中年の男性と女性が五十肩で鍼灸治療にかかった。
男性は筆者のアドバイスにしたがって食事制限をして3㎏、痩せて80%改善した。
女性はやせることができなくて、少ししか改善しない。
●肩凝りの側に白髪が多かった。女性 68歳。

慢性的に左肩凝りがひどくて鼻と耳も左側に症状がある。髪の毛を見ると左側の頭部に白髪も多かった。
●のどが弱い患者さん、尺沢穴に直径3㎜ほどの黒いほくろがあった。 女性 43歳。

軽いのどかぜを引いたというので、前腕部・肺経に按摩をして硬結のあった右尺沢穴に刺鍼しようとしてパジャマの袖をめくると、尺沢穴に黒いほくろがあった。肺経なので「呼吸器系に弱りがないですか」と聞いたら「子供の頃からのどが弱かった」といった。
●コーヒーをノンカフェインに変えたら健康診断で心電図に異常が出なかった。男性 33歳。

治療を受けるようになって2カ月経って会社の健康診断を受けたら、それまで心電図に異常を指摘されていたが異常がなくなった。 コーヒーを1日3~4杯、飲んでいたのをノンカフェインに変えたことも大きかったと思われる。
● 生理痛で非アスピリン系の薬を飲んだら耳が腫れた。女性 30歳。
久し振りに生理痛がきつかったので、非アスピリン系の薬なら副作用が少ないと思って買って飲んだら左の耳が腫れた。 生理痛はだいぶ改善された。
●いびきの改善の治療をしたらカラオケで歌って高い声が出た。女性 38歳。

いびきがひどいというので、舌に関係の深い脾経のツボ(陰陵泉穴)を中心に治療した。次の日の夜、友達とカラオケに行って歌ったら、いつもより高い声が出て歌が上手になった感じがしたという。
●按摩を受けて2日目が最もだるい。男性 62歳。

患者さんは筆者の按摩治療を受けた次の日よりも、2日後にだるくなることがわかった。それで金曜日の夜にかかって、だるくなる日曜日は会社が休みなので家でゆっくり過ごすことにした。
●乳がんの手術直後の患者さん。腹臥位で治療することができた。女性 56歳。

右の乳がんを手術して7日目の患者さん。以前から不定期で治療にかかっている人である。乳ガンは、きわめて初期の段階で手術は軽かったという。
うつ伏せの姿勢で治療が出来るかなと思い、患者さんに聞くと「大丈夫だと思います」というので、バスタオルを丸めて乳房の上の胸部からのどのところににあて、フェイスタオルを小さく丸めて額にあてて、うつ伏せになってもらった。うつ伏せが辛くなったら言って下さいと説明して30分間、治療したが大丈夫だった。
右肩甲間部は強く押さないで軽く揉捏をした。
●かぜをひいたが、だるさだけの症状だった。女性。67歳。

月に2回くらいの回数で按摩にかかっている女性。
「この前、2日間ほど、だるくてだるくて寝ていました」という。
「特に運動をしたとかでなければ、かぜをひいたのではないですか」「娘がかぜをひいていたので私もそう思ったけど、咳は出ないし、熱も出なかったの」
今までの治療経験から判断して、按摩にかかって免疫力が上がっていると、かぜをひいてもほとんど症状が出ずに、ただ、だるいというだけのことがある。
●肝臓が弱ってくると背中が丸くなる。女性 51歳。

10年以上、長く治療にかかっている、お酒好きな女性患者さんである。
最近、背中が一段と丸くなってきた。
筆者の前に治療にかかっていた治療師にも、飲みすぎると猫背になると言われていたという。
●ワインを多量に飲む人は、のどのガンになりやすい。男性 48歳。

1年振りで治療にかかった男性患者さん。話しを聞くと軽いのどのガンになって手術をしたという。のどの右側に小さな手術痕があった。
「のどのガンは、めずらしいと思うのですが、どうしてなったのですか」と聞くと「ワインを多く飲む人は、のどのガンになりやすいと医者に言われた」とのこと。
●熱を下げる薬で血便が出た。女性 29歳。

身長が158㎝で痩せている女性である。風邪を引いて高熱が出た。住んでいる近くの病院で調べてもらったら、インフルエンザではなく普通の風邪ということで解熱剤をもらって飲んだ。
熱はすぐに下がったが血便が出た。
解熱剤を処方された病院とは違う、たまに行く他の病院の女性医師に診てもらったら「あなたは体格が大きくない方なので子供の量でよかったのに、大人の量を飲んだから副作用が強く起こったのよ」と説明された。
 ●いつも飲んでいる日本酒を「焼酎か」と言った。80歳くらいの男性。

近くに住んでいる高齢の女性が按摩にかかっている。
そのご主人の話しでは、毎日、夕方から始まって寝るまでの間、時間をかけて日本酒3合、飲むという。
それが今年の正月に、いつもの日本酒をついであげたら「これ、焼酎か」と言って、それっきり飲まなくなったという。
おそらく肝臓が弱って味が変わったのだと思う。
●膵臓の弱りで膝の内側部・脾経・陰陵泉が冷えていた。男性 59歳。

血糖値が高めで、医師から食事療法を指示されている男性。
膵臓の弱りがある人は、下肢の脾経でどこが冷えているのかと思って触診すると膝の内側部、陰陵泉の部位が最も冷えていた。
●胸を打ったら母指の指先の皮膚が荒れた。男性  71歳。

風呂場でちょっと転んだとき、右胸の第3肋骨のところを打った。
5日ほどたったとき、右母指の右の指先が切れた。「胸を打ってから指の先が切れたので、関係あるのかな」と聞く。
中医学的に判断して、大いに関係があると思われた。
●咳の原因はオゾンを発生する空気清浄機が原因かも知れない。女性 44歳。

オゾン式空気清浄機を室内に置いた時期から、仕事中や就寝してから咳が出るようになった。
「友人からオゾンが原因かも知れないよ」といわれて、インターネットで調べてみると咳など呼吸器系に障害を起すことが載っていた。
この空気清浄機を使わなくなって、まだ1週間くらいであるが咳が出にくくなった気がするという。
●ひと駅、歩いて2㎏痩せた。男性 49歳。

身長170㎝、体重73㎏でやや肥満体である。
筆者のアドバイスで昨年の12月から、会社に着くひとつ手前の駅で降りて歩くことにした。早足で約15分である。
靴は歩きやすいビジネス的な運動靴を購入した。
土日と祝祭日、雨降りなど天候の悪い日は歩かないで、2カ月間、続けたら3㎏、体重が減った。
このペースで減少すると、目標の10㎏体重減少まであと4~5カ月、夏の暑くなる前までに達成出来る予定である。
●風池穴の痛みは痛み止めのクスリによる肝臓の弱りが原因。男性  52歳。

パソコン作業で目が疲れると後頸部の風池穴に痛みが起る。
この痛みに対して医師から痛み止めのクスリが処方されていて服用する。
一時、改善するが、ちょっと目が疲れるとまた後頸部に痛みが起る。
背腰部に診断按摩を行おうとして背中を見ると、見ただけでも右肝兪穴が盛り上がって凝っている。
指圧するとやはり肝兪穴に最も圧痛があった。
長い間、痛み止めのクスリを飲んで肝臓が弱り、目が疲れやすくなって風池穴に痛みが起こっているということで悪循環になっている。
●肥ると分かる。男性 44歳。

肥って腹が出てくると、腹臥位になって腹が前から押されるので横に出るようになる。肥ったことがすぐに分かる。
●駅を降りたら背中が痛くなった。女性 47歳。

患者さんが当院の近くの駅を降りたときは、どこにもたいして症状のあるところはなかった。
「先生はいつも、『今日は、どこが一番、症状がありますか』と聞くので駅を降りたとき、どこかなーと思ったら急に背中が痛くなりました」という。
体の方から、ここを治してもらいたいと訴えているようだった。
●強力な痛み止めを飲んだら、腰痛は改善したが股関節が痛くなった。女性  40歳。

朝、起きたときから右の腰が痛くなって、やっとの思いで病院へ行った。
「これは強い薬なので1日2錠までで、それ以上は飲まないように」という薬を飲んだところ、2日間で腰痛はほとんど起こらなくなった。
しかし今度は左臀部が痛くなってきた。
調べると臀部の環跳穴であった。
このツボは胆経のツボであるが、肝臓の弱りで痛みが起こることがある。
腹臥位で背腰部に診断按摩を行うと左肝兪穴とその外側の魂門穴に同じくらい硬い硬結があった。持続圧して圧痛を聞くと魂門穴の方が痛いというので、さらに持続圧を続けると左臀部の環跳穴に響いた。
痛み止めの薬で腰痛は治ったが、肝臓を弱らせて陰陽の関係の胆経のツボに症状が現れたものと推測された。
●更衣室で静かになって出てこない。女性  41歳。 

女性患者さんが治療を終って更衣室で着替えた。いつもすぐに出てくる人なのだが、10分くらい過ぎてもシーンとしていて出てこない
次の患者さんを治療しながら、もしかして貧血でも起こして倒れているのではないかと心配になって、更衣室の前に行って「○○さん」と声をかけたら、「済みません、友達にメールをしています」ということでホッとした。
●「先生、髪の毛が燃えていませんか」女性 34歳。

腹臥位で後頸部に手拭いを当てて温灸をしたら、艾がチリチリと音をたてて燃えた。患者さんは自分の髪の毛が燃えていると勘違いして、「先生、髪の毛、燃えていませんか」と聞いた。
「温灸が燃えるとき、たまにチリチリと音をたてることがあるのです」と説明して耳元で聞かせて納得してもらった。
●夜勤の後、カゼを引かなくなった。女性 35歳。看護師

不妊の改善で1カ月に1回の割合で5回、治療にかかった女性患者さん。不妊改善のツボとしては関元兪と志室を重点に鍼・温灸をしている。
特別にカゼ予防の治療はしていないが、「前は夜勤明けで大抵、カゼを引いていたのに最近、カゼを引かなくなりました」という。
●「この枕、タバコの臭いがします」女性  62歳。

前の患者さんの治療が終って、枕に乗せるタオルを取り替えて次の患者に腹臥位になってもらった。「先生、この枕、タバコの臭いがします」という。
前の患者さんは女性でタバコは吸わない人なので考えると、治療の最後に顔に温灸をしたことが、枕に臭いが付いたのだと思う。
温灸に慣れていない人は艾の臭いがタバコの臭いと勘違いすることがある。

●肘の痛みが治らない心臓の弱り  男性 65歳

左肘内側部・心経・少海が痛む。胸部の左腎経・歩廊穴に圧痛があり、背部の心兪にも硬結・圧痛があって、これらのツボを指圧すると肘に響く。また姿勢が肩甲間部の心兪あたりから猫背になっている。患者さんは動悸などの心臓の弱りはないし、健康診断でもひっかかったことはないという。
筆者は心臓の弱りは言わないことにして、コーヒーを何杯も飲まないこと、アルコールを酔うほど飲んで風呂に入らないことをアドバイスしている。

●腎の弱い患者さん「骨の中が冷える感じがする」という  女性 81歳

リウマチ性多発性筋痛症でステロイド(プレドニゾロン)を飲んでいる。
「足の深いところの骨が冷えるような気がする」という。
この患者さん、腹臥位で足裏の湧泉を指圧すると、たまに大腿骨の中に響くような感じがするという。

●のど痛で抗生物質を飲んだら左臀部・環跳が痛くなった  女性 48歳 

定期的に鍼にかかっている患者さんで、左臀部の環跳に鈍い痛みがある。
のどの痛みで抗生物質を飲んだ次の日から、はっきりと痛みが起こった。
「この痛むところは胆経のツボなのですが肝臓の弱りで起こるのですよ」と説明したが患者さんは納得しない様子だった。

●静脈瘤が右足脛骨内側面にできた  女性 72歳

血圧が高くて降圧剤を飲んでいる。中性脂肪とコレステロールも数値が高い。脂肪肝がある。
「先生、ここに血管が浮き出てきたのよ、これ治らないかしら」というので診ると右足脛骨内側面に静脈瘤ができていた。
肝臓の弱い人は静脈瘤のできる部位も肝経の経絡上である。

●今年の冬は寒かった ~患者さんの冷えのいろいろな症状~

・中年女性。寝るときに足が冷たいのは毎年の事であるが、今年はさらに頭が寒く感じて眠られないので帽子をかぶって寝た。外出するときも常に帽子をかぶると体が温まることがわかった。
・ 中年男性。息子さんがインフルエンザにかかって自宅療養していた。同じ家に居てインフルエンザはうつらなかったが、ひどいかぜ(普通感冒)をひいた。
・ 女性。初めて、手にしもやけができた。
・ 慢性腰痛の年配女性。腰がガクッと曲がってしまった。

●かぜを引いたら肺兪穴の周囲の皮膚がカサついていた  男性 73歳

普段、かぜを引かない人が、ひどいかぜを引いて昨夜はほとんど眠れなかったという。
内科で診てもらったが気管支炎や肺炎ではなかった。
仰向けで治療してうつ伏せになってもらって背腰部の肌を診ると、肺兪穴の周囲の皮膚が乾燥してカサついていていた。
素肌を軽く前揉捏すると皮膚が剥がれて落屑した。
肺兪穴がカサついていることで、肺や気管支の中も潤いがなくなっていることが予想された。

●ハルシオンの青い色が遺骨に残っていた 

葬儀で骨揚げをしたときの娘さんの話。
「父は眠れなくて睡眠薬のハルシオンを常用していました。その薬は青い色だったのですが、遺骨を見たとき骨盤のあたりに青い色の物が残っていました」
薬は肝臓で代謝されて腎臓から排泄されるが、腎臓から排泄されないで下腹部に残っていたのだと思われる。

●心臓の弱い人はお風呂よりも足浴がよい  女性 77歳

足が冷えるというのでお風呂に入ることを勧めたら、お風呂に入って温まってくると心臓がドキドキして入っていられなくなるという。
それではバケツのような物にお湯を入れて足を温める足浴がよいですよと勧めた。
足浴の健康器具が販売されているのだが、お金がかかることと、どれがよいか分からなかったので、器具を購入することは話さなかった。
次の治療のとき患者さんの方から「先生に言われて足浴をしようと思っていたら娘が、買ってくれとはいわないのに気持ちが通じたのか、お湯を使わない電気で温めるのを買ってきてくれて、それでやっています。ちょうど気持ちよいくらいに温まって、心臓がドキドキしなくてとてもよいです」という。
なお、 かぜを引いたときも風呂に入るよりも足浴で顔から汗をかくほど温まると、かぜが早く治る。

●五十肩がなかなか治らないのはアルコールの飲み過ぎが原因であった  男性 55歳 

五十肩の鍼灸治療をして4カ月が経って50%程度改善した。
肝兪穴に指圧・鍼をして患部に響くので飲酒が原因であると患者さんと筆者は判断した。患者さんは飲酒の量を減らした結果、尿酸値、8・3あったのが7・1に下がったが、肩の痛みはなかなか治らない。
患者さんは「尿酸値が、ほぼ正常になったのに五十肩が治らないのは、アルコールが原因でなかったと思う」と話す。
しかし忘年会で久し振りに深酒をした朝、起きたら五十肩の痛みがぶり返した。
やはりアルコールの飲み過ぎが原因であることが分かった。

●認知症になったがいつもニコニコしている 男性 81歳

脳卒中後遺症の左手足麻痺で8年間、鍼治療にかかっている患者さん。
最近、認知症が進んで、今、話している事以外、以前の事はほとんど思い出すことができない。
しかし、いつもニコニコした表情でいるので、ご夫人や周囲の人達に明るい雰囲気を与えていて介護のお世話が楽である。

●吹き出物の話し 

甘いもの食べると額に吹き出物が出るという患者さん。
また卵を食べると後頸部に吹き出物が出る患者さんがいる。

●目をつむりながら歩けるのです 女性  55歳 

「先生、私、目がすごく疲れているので交差点で信号待ちをしているときは目をつむっています。歩道をあるいているときも、前が安全なときは目をつむって歩いています。もしも、私、盲人になっても大丈夫だと思います。」

●ごはんなど炭水化物を摂ると脱力する 男性 35歳

不思議な話しで、ある患者さん、ごはんやめん類を食べるとインスリンが出すぎて低血糖になって脱力するので、朝、昼は食べられないので、夜だけにしているという。

●指圧・揉捏して1番硬結・圧痛のあったツボにシミがでていた 女性  44歳 

仰向けで治療パジャマの上から下腿の胃経を揉んだら足三里穴あたりに硬結があった。このツボに鍼をしようとパジャマをめくると、指圧で赤くなっているところに「ツボはここです」と指示しているかのように直径3㎜くらいのシミがあった。
長年の胃の弱りから足三里穴にシミができたものと思われる。
 ●胃兪穴に貼った円皮鍼が、MRIを撮るときに検査で調べられたら、ピッと鳴った  男性 66歳

治療して最後に右胃兪穴に圧痛が残ったので円皮鍼を貼った。
患者さんはそのことを忘れて脊椎のMRIを撮ってもらおうとしたら、検査で「ピッ」と鳴って「何か金属を貼っていますね」といわれて剥がされた。
●肝経・蠡溝の湿疹は飲酒による肝臓の弱りであった  男性 65歳

仰向けで下肢に按摩をしようとしたら、右脛骨部・肝経の蠡溝穴に湿疹があった。
「ここのところに湿疹がありますが」と聞くと「ゆうべ寝ていて蚊に食われた」という。
しかし、ちょうど肝経の蠡溝穴の部位であり、アルコールや薬の飲み過ぎで湿疹の出るところなので、「最近、飲みすぎていませんか」と聞くと「いろいろ人に会うことが多くて飲んでいる」という。
右上腹部の肝経募穴・期門穴を圧迫すると硬くなっていて不快感があった。
蠡溝穴を四指圧迫すると痺れるような圧痛があったので圧迫しながら、期門穴をもう一度圧迫すると不快感が軽減した。蠡溝穴の湿疹はアルコールの飲み過ぎによるものと判断した。
●ふらついて自転車に乗っていたら、警官に酔っぱらい運転と間違えられた 女性 35歳 

以前、股関節がすごく痛かったとき、自転車に乗ったら早くこげなくてフラフラしながら交番の前を通った。お巡りさんが見ていて酔っぱらっていると思ったらしく、止められて、しつこく聞かれた。そのとき、たまたま前から父が来て、説明してくれたので納得してもらったという。
●志室穴に温灸をしても皮膚が発赤せず、なかなか熱いと言わない 女性  38歳

(腹臥位) 腰部の志室穴に硬結・圧痛があるので、置鍼したあと温灸をした。
他の患者さんに比べて、長い時間がかかって発赤した。「熱く感じませんか」と聞くと熱くないという。温灸を近づけて、さらに30秒くらい温灸をしたら「熱くなりました」と言った。
「腰部や下肢を触診してひどく冷えているところはないのですが、発赤して熱く感じるまでに時間がかかったので、普段、冷え性ではありませんか」と聞くと、「主人が熱いという風呂に入っても、私は熱く感じないのです。」と言う。
腎の弱りで身体の深部が冷えていると思われた。
●腎の弱い患者さん、治療中に地震が起こったら、ビックリしてガバッと起きた 女性 58歳 

うつ伏せになって腰部の腎兪と志室穴に指圧をしていた。
患者さんは、半分眠っていた。
震度3程度の地震で揺れたら、眠っていたはずの患者さんがガバッと起きてビックリした顔をしている。
家で寝ていても、ちょっとした地震で起きてしまうと言う。
腎の弱い人は、ちょっとした事でビクビクする傾向にある。
●心臓の弱い人、津波にさらわれる夢を見た 女性 68歳

数年前から不整脈がでるようになって血液循環をよくする薬を飲んでいる。
テレビで津波の映像を見ていたら、恐ろしさで動悸を感じた。
その夜、寝ていて自分が津波にさらわれる夢を見て目が覚めて、また動悸が
した。
その後、地震関係の番組を見ないようにしているという。
心が弱ると眠りが浅くなって夢を見るようになると中医学で説明している。

●花粉症はビールが原因だった 女性  48歳 

夜、寝てからいつもくしゃみと鼻水がでて、その後、鼻が詰まって呼吸が苦しくなって眠られない。
ご主人が夜、遅くなってから帰ってくる。「あなたが夜、花粉を持ち込んでくるから、私、花粉症になるのよ」と喧嘩になっていた。
いろいろ食生活を聞くとビールが大好きで、夜のご主人の食事に付き合って、先に食事をしているので、この時はビールだけを飲む。私は多分、ビールが原因だと思ったので、「ビールを飲まないで寝てみて下さい」と言った。
その夜、ビールを飲まないで寝たらピタッと花粉症が出なかった。本当かなと思ってビールを飲んで寝たら、やはり花粉症が出た。ビールを飲まないと、また花粉症が止まった。
これではっきりと分かって、ご主人に謝ったという。
ビールには添加物がたくさん入っている。
添加物の入っていなくて、ビール酵母が入っている地ビールなら花粉症が起こらないのかも知れない。

●花粉症になったけど、鼻の症状よりも目が痒い 女性  33歳 

今年、初めて花粉症になったけど、くしゃみ・鼻水よりも目が痒いという。
「特に目の疲れはありませんか」と聞くと、「会社が節電で、暗い机の上でパソコンに長い時間、向かっているのでとても目が疲れる」という。
目がすごく疲れている人は、花粉症で鼻症状よりも目の症状を訴える患者さんが多い。
治療は、目の周囲に按摩を行い、手拭いをかけて温灸をする。
うつ伏せになってもらい後頭部の上風池穴を中心に圧痛の現われているツボに刺鍼して温灸をする。さらに肝兪穴の治療を加えると目の痒みが軽減する。

田中鍼灸指圧治療院ビルダークリニック

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FAX 03-3475-4632
最寄り駅: 銀座線外苑前駅
      出口1b
竹林の一方通行路地を入り、60m程進む。
左側5軒目3階建ての青いビルの2階


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