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〒107-0062 東京都港区南青山2-25-10 エスト南青山2階

第247回 経絡按摩・関節運動法講習会

・日時平成26年09月14日(日曜日)午前10時から午後5時
・場所 東京都千代田区連合会館501号室

内容
(午前10時から12時)
●指導員 田中 勝 佐嶋 健司 山口 京士 受付係 高杉 美鈴(左写真)
●指導員 矢野 啓介(右写真)


1.鍼灸実技練習(午前10時~12時)
【練習内容】
アトピー性皮膚炎のモデル患者さんに模範治療を行った後、2人1組で顔面部に接触鍼と温灸の実技練習を行った。
顔面部の接触鍼と温灸はアトピーだけでなく、一般の美容にも大変効果のある治療である。
最近のアトピー改善症例を発表した。
アトピーの原因(筆者の推測):食品添加物とビタミンやミネラルの少なくなった脂・油や砂糖を摂ることによって免疫を主る白血球の働きが異常になって起ると推測される。
皮内鍼と円皮針の研究を行った。
最も効果のある貼り方は、最も圧痛のある部位に貼ることである。
それはジッとしていても痛みのある自覚痛のあるツボ、次に指圧して最も圧痛のあるツボ、動作をして最も疼痛の起こるツボなどである。


■機関誌経絡按摩129号の実技説明(午後1時から5時)
機関誌の内容を、実技で説明した。
① 舌の痛みを軽減できる按摩
舌は中医学で心に関係が深い。胸部の歩廊穴、上肢・心経・通里穴、背部の心兪穴、後頸部の内天柱穴などの硬結・圧痛穴に按摩を行なって舌の痛みを軽減することができる。

②按摩治療発表
腰部の捻転で発生した腰の痛みが、下腿・胃経・下巨虚穴の指圧で改善した。

③舌の痛みを軽減できる関節運動法は、胸椎5/6椎間関節、第5胸肋関節、腕尺関節の過伸展と凹滑り法などである。

④関節運動法治療発表
奥歯の痛みが、手の薬指と足の第4趾の関節運動法で軽減した。他。

⑤関節運動法と経絡の関係
心では、心の募穴・巨闕穴の圧迫不快感を軽減できる手技とて胸椎5/6椎間関節の関節運動法と腕尺関節の過伸展と凹滑り法を行う。
小腸では、小腸の募穴・関元穴の圧迫不快感を軽減できる手技として小腸兪の位置する仙腸関節上部の関節運動法を重点的に行う。

⑥鍼灸臨床発表
カゼの治療をしたら、その後、体温が上がってから改善した。他。

⑦アトピー性皮膚炎の鍼灸治療
臀部の秩辺穴のアトピー患部を掻くと排尿がある。他。

⑧美容治療
頚のイボが透熱灸、50壮でポロッと落ちて治った。

⑨痩せる耳のハリ
耳にハリをするようになってから、味に敏感になった。

⑩経穴(ツボ)の研究
左次髎穴の母指持続圧で左足のくるぶしに響いた。

⑪臨床メモ
膝の内膝眼穴の痛みは膵臓の弱りであった。

⑫笑い話
アトピー性皮膚炎の小学生。女児。ママがガミガミ言わないので治った。

⑬新技術
大腿部の効果的な按摩として、大腿部の筋を伸展する姿勢で行なうとよい。

■2.関節運動法

会長が実技を行ったあと、2人1組になって次の関節の実技練習を行った。
1)胸鎖関節の凸滑り法
2)第2・第3・第4胸肋関節の凸滑り法


鎖骨・第2肋骨・第3肋骨・第4肋骨・第5肋骨は、手の第1指・第2指・第3指・第4指・第5指の 掌側面と関係が深い指を反らしながら胸肋関節の凸滑り法を行うと、痛みが軽減してさらに指を反らすことができることが分かる。

3)肩鎖関節の滑り法
肩鎖関節は上肢の大腸経・腹部の天枢穴と関係が深い。
手三里穴や天枢穴など圧痛の強いツボを指圧しながら、この関節の手技を行うと圧痛が軽減することがわかる。

4)肩甲上腕関節(背臥位と側臥位の手技がある)
①離開法
②滑り法
③屈曲・伸展と凸軸回旋法および可動域改善と筋力増強の関節運動法
④外転と凸滑り法および可動域改善と筋力増強の関節運動法
この手技が五十肩の改善に最も効果がある。
⑤内旋・外旋と凸滑り法および可動域改善と筋力増強の関節運動法

●背中で両手の指がつかめるようになる関節運動法

・検査
①坐位で患者に、両手を上と下から背中に回して、手指をつかむ動作をしてもらう(図1)


②手を上から背中に回して、下げにくい場合 治療師の背部側の手で上腕骨をつかむ 腹部側の手の手掌を上腕骨頭にあてて、凸軸回旋法を行いながら上腕骨を背部に引く。(図3)
関節可動域の限界で患者さんにも後方回転に力を入れてもらう

■3.五十肩の関節運動法

1) 仙腸関節の関節運動法
五十肩の原因は、肝胆あるいは脾胃などの内臓の弱りである。さらにこの内臓の弱りは根本的に腎の弱りがあると考えられる
疼痛部位を経絡的に判断して、4つの経絡に分けられる。
①肺経(烏口突起部)
②大腸経(臂臑穴、肩髃穴)
③三焦経(臑会穴、肩髎穴)
④小腸経(肩貞穴、臑兪穴)

・肺経の募穴は中府穴、兪穴は肺兪穴である。
 肺兪穴は、胸椎3/4椎間関節部にある。
・大腸経の募穴は天枢穴、兪穴は大腸兪穴である。
大腸兪穴は、腰椎4/5椎間関節部にある。
・三焦経の募穴は石門穴、兪穴は三焦兪穴である。
 三焦兪穴は、腰椎1/2椎間関節部にある。
・小腸経の募穴は関元穴、兪穴は小腸兪穴である。
 小腸兪穴は、仙腸関節上部にある。

今回は腕を横に上げたとき、三角筋部の前側の大腸経に痛みが出る、また腕を後に回したとき、烏口突起部に痛みが出ると仮定して治療をすすめる。

⑴坐位 診断
普段、痛みの出る角度に腕を上げてもらい、関節可動域と疼痛部位を調べる。
・例.横に上げると三角筋部前側の大腸経・臂臑穴に痛みが出る。
 腕を背中に回して、上げると肩関節の前側の烏口突起部に痛みが出る。
     
⑵仙腸関節機能異常の診断と治療
①診断(側臥位)
腹部の募穴・天枢穴を圧迫して圧迫不快感を確かめる。
腕を痛みの出る角度に上げて、関節可動域と疼痛部位を調べる。

募穴を圧迫し、腕を上げた状態で仙腸関節の主要な5つの手技を行い、両方の症状を軽減できる手技を1つないし2つ選択する。
・例.左天枢穴を圧迫し、肩を外転して5つの手技を行ったところ、後屈下方滑り法で圧迫不快感と肩の痛みが軽減した。

次に中府穴を圧迫し、腕を背中に回して5つの手技を行ったところ、同じ後屈下方滑り法で症状が軽減した。
②治療(側臥位)
選択した手技を、1回約10秒間持続的に行う。
仙腸関節部に感じる気持ちよさが、感じられなくなるまで数回行う。
天枢穴と中府穴の圧迫不快感、五十肩の痛みが半減するまで行う。

⑶脊椎椎間関節の関節運動法
(患側を上に側臥位)
・機能異常のある脊椎椎間関節の調べ方。
①触診して脊柱起立筋の硬結をみつける。
②触診して詰まりのある棘突起間をみつける。
さらに、その棘突起間に圧痛があることを調べる。
③筋の硬結のある部位の椎間関節に関節運動法を行って、ジーンとした響き的な感覚が起ることを確かめる。
④関節運動法の手技を行いながら、五十肩の疼痛部位を圧迫して、痛みか軽減することを確かめる。
・脊椎椎間関節の手技
(a)上部胸椎には、棘突起を触って操作する次の4つの手技を行う。
①逆滑り法(逆AKA)
②逆捻転
③順滑り法(順AKA)
④順捻転
 
(b)下部胸椎と腰椎には、腸骨と脊椎椎間関節の下関節突起を操作する逆捻転を重点的に行う。
①逆滑り法(逆AKA)
②逆捻転
③滑り法(順AKA)
④捻転

・例.腰椎4/5椎間関節部(大腸兪穴)の筋の硬結のあることを調べ、さらに、この椎間関節の棘突起間に詰まりと圧痛のあることを調べる。
関節機能異常のあることが予想されるので、逆捻転の手技を行い、響き的な感覚があることを確かめる。
さらに募穴・天枢穴を圧迫し、腕を上げて肩に痛みを出した状態で逆捻転を行って、両方の症状が軽減することを確かめる。 
同様に胸椎3/4椎間関節部(肺兪穴)の筋の硬結と棘突起間の詰まり・圧痛を調べ、関節機能異常のあることを予想する。
腕を背中に回して上に上げて痛みを出した状態にする。
胸椎3/4椎間関節の棘突起間に片手で逆滑り法と順滑り法を行って、他方の手で烏口突起部を圧迫して、烏口突起部の圧痛が軽減する手技を調べる。
・胸椎3/4椎間関節の逆滑り法(逆AKA)
・胸椎3/4椎間関節の順滑り法(順AKA)

①治療
1回約10秒間、持続的に逆捻転あるいは順捻転を行う。
逆捻転・順捻転は、脊椎椎間関節に感じる響き的気持ち良さが感じられなくなるまで行う。
また腹部・募穴の圧迫不快感と五十肩の痛みが半減するまで行う。

⑷第2肋骨の肋横突関節上方滑り法
第2肋骨の足側を肩甲骨内縁の部分で抑えて頭方に圧迫しながら、上肢全体を頭方に圧迫する。
下方に滑らせるときは、第3肋骨の頭側を押さえて足方に圧迫しながら上肢全体を足方に圧迫する。

(1)後頭骨/環椎関節の離開法(背臥位)
この関節の関節運動法は、全身の関節機能異常を改善する効果がある。
五十肩の疼痛部位である臂臑穴、烏口突起部や胸腹部の中府穴、天枢穴を圧迫しながら手技を行うと圧痛が軽減することがわかる。 
関節部の響き的痛みが半減するまで行う。

(2)上肢の関節
①診断
上肢で五十肩に関係の深い関節は、小腸経の痛みに対して腕尺関節、肺経と大腸経、三焦経の痛みに対して腕橈関節、大腸経と三焦経の痛みに対して肩鎖関節である。
これらの関節に手技を行って、気持ち良く感じる関節は機能異常があると予想される。
手技を行いながら五十肩の疼痛部位と募穴を圧迫して、両方の症状が軽減することを確かめて治療関節とする。 
・例.肩鎖関節の滑り法を行いながら、臂臑穴と天枢穴を圧迫すると両方の症状が軽減した。
腕橈関節の離開法を行いながら、臂臑穴と天枢穴を圧迫すると両方の症状が軽減した。
腕橈関節の過伸展と凹滑り法を行いながら、烏口突起部と中府穴を圧迫すると両方の症状が軽減した。
 
②治療
1回約10秒間、持続的に行う。
・治療関節部のジーンとした響きの感覚が半減するまで行う。
・腹部・募穴の圧迫不快感が半減するまで行う。
・五十肩の疼痛部位を揉んで、圧痛が半減するまで行う。

⑹患部・肩関節部の関節運動法
(患側上の側臥位)
①離開法 
②滑り法 
③屈曲と凸軸回旋法
④伸展と凸軸回旋法
⑤伸展と凸軸回旋法を行いながら、患者さんにさらに伸展に力を入れてもらう。
⑥伸展と凸軸回旋法を行いながら、患者さんに伸展に力を入れてもらい、治療師がそれに抵抗して筋力アップをはかる。
⑦外転と凸滑り法
⑧外転と凸滑り法を行いながら、患者さんにさらに外転に力を入れてもらう。
⑨外転と凸滑り法を行いながら、患者さんにがいてん力を入れてもらい、治療師がそれに抵抗して筋力アップをはかる。
⑩内旋と凸滑り法
内旋と凸滑り法を行い、患者さんにさらに内旋に力を入れてもらう。
⑪腕を背中に回して手を上に上げた状態で、鎖骨をつかんで前腕部を患者さんの上腕部にあてる。他方の手を肩甲骨にあてる。
肩甲骨と鎖骨・上腕部の全体を後方に回旋して、背中に回した手が上に上がるようにする。

●治療効果の検査
①(背臥位)募穴の圧迫不快感の軽減を確かめる。
③(側臥位)五十肩の疼痛の軽減を確かめる。
④(坐位)最初の検査で行った腕の運動を、もう一度行って、関節可動域が改善して痛みが軽減していることを確かめる。

■4.目の症状に対する関節運動法

目は中医学の判断では、肝・胆、腎・膀胱、胃などの臓腑に関係が深い。
これらの臓腑の募穴の圧迫不快感と目の周囲の圧痛を軽減できる全身の関節の機能異常を改善すると、目の症状を軽減することができる。
例として目の周囲の圧痛穴を、上睛明穴あるいは太陽穴(奇穴)として説明する。

⑴仙腸関節の関節運動法
(普段、腰痛のある側あるいは肝兪穴や腎兪穴に硬結・圧痛の強くある側を上に側臥位)

目の周囲の圧痛あるいは募穴で圧迫不快感のあるツボを指圧しながら、仙腸関節の主要な5つの手技を行って、最も症状を改善できる手技を選択する。
・例.上睛明穴を指圧しながら前屈上方滑り法を行うと圧痛が軽減した。

⑵脊椎椎間関節の関節運動法
①胸椎9/10椎間関節の4種類の関節運動法(側臥位)
棘突起間の詰まりと圧痛および肝兪穴の筋の硬結・圧痛を調べる。
逆滑り法と順滑り法を行いながら、太陽穴あるいは期門穴を圧迫して症状が軽減することを確かめる。
・例.太陽穴と期門穴を指圧しながら逆捻転を行うと症状が軽減した。
②腰椎2/3椎間関節の逆捻転(側臥位)
③後頭骨/環椎関節(風池穴)の離開法(背臥位)
・例.太陽穴と期門穴を指圧しながら、手技を行うと症状が軽減した。

⑶上肢・下肢の関節の関節運動法
①母指の指節間関節(基節骨/末節骨)の離開法
②母指の指節間関節(基節骨/末節骨)の掌屈・背屈と凹滑り法
これらの関節に関節運動法を行って響き的気持良さがある場合、上睛明穴や太陽穴を指圧しながら手技を行って、圧痛が改善すれば目の症状の回復が期待できる。
・例.太陽穴を指圧しながら、掌屈と凹滑り法を行うと圧痛が軽減した。

■5.按摩実技練習

1)背腰部・仙骨部・臀部の按摩の実技練習
二人一組で、按摩を受ける人は腹臥位になって行った。
背腰部の按摩
治療師の構えとして、患者さんをまたぐ構えとまたがない構えがある。
左右の膀胱経1行線のツボの膈兪穴から足方に向けて関元兪穴まで母指圧を行う。
膀胱経1行線のツボは脊中起立筋の内側部から窪みにかけての部位である。
指圧は母指の関節部(腹)でなく、母指先をツボにあてて行う。
筋に硬結があるツボの部位は、脊椎椎間関節も硬くなっている。
1回ないし2回、背腰部全体を母指圧して、最も硬結・圧痛のあるツボを調べる。
次に膀胱経1行線のツボに2のリズムで母指横揉捏を行う。
母指横揉捏で最も硬結・圧痛のあるツボを調べ、先に行った母指圧のツボと一致するか判断する。
治療師が最も硬結・圧痛のあるツボを母指圧して患者さんに「このツボが1番圧痛を感じますか?」と聞いて、その通りであれば治療穴と判断して母指持続圧を行う。
次に左右の膀胱経2行線の膈関穴から外大腸兪穴まで母指圧を行う。
膀胱経2行線のツボは、脊中起立筋の外側部から窪みにかけての部位である。
母指の関節部(腹)でなく、母指先をツボにあてて行うと、窪みの中にさらに細いスジ状の硬結が検出される。
指圧して患者さんが、強く圧痛を感じる部位である。
1行線と同様に最も硬結・圧痛のあるツボを見つけ、患者さんに聞いて治療穴とする。
背腰部膀胱経2行線のツボは、下肢後側・外側部の膀胱経のライン(大腿二頭筋外側部・腓腹筋外側部)のツボと関係が深い。

仙骨部の按摩
仙骨部は下腹部内臓病を治療できる重要なツボがある。
上髎穴、次髎穴、中髎穴、下髎穴、小腸兪穴、膀胱兪穴、中膂兪穴、白環兪穴に指先で母指圧を行う。 
                        さらに母指横揉捏と母指縦揉捏を行って最も硬結・圧痛のあるツボを見つけ、そのツボが最も圧痛を感じるかを患者さんに聞いて治療穴とする。

臀部の按摩
手を握った拳で大臀筋部に、当会独特の「ゲンコツ圧迫とゲンコツ揉捏」を行う。
大臀筋は大きな筋肉なので、手を握った基節骨の面の大きな部位で圧迫と揉捏を行うと大変気持ちよく感じて効果的である。
また治療師は背腰部の母指圧・母指揉捏を行って、母指が背屈位で疲れているので、指を掌屈位で握った状態で手技を行うと大変楽にできる。


◎DVD「経絡按摩」およびテキスト「図解 経絡按摩」参照
◎DVD「関節運動法」およびテキスト「図解 関節運動法」参照
◎機関紙「経絡按摩」発行


出版物
◎DVD「よくある症状への手技療法」(医道の日本社発行)
◎機関誌:経絡按摩(田中鍼灸指圧治療院発行)

・連絡先
 東京都港区南青山2-25-10-2F
 田中鍼灸指圧治療院 経絡按摩研究会
 電話・FAX:03-3475-4632
 メールアドレス:hibiki@s2.dion.ne.jp

田中鍼灸指圧治療院ビルダークリニック

〒107-0062
東京都港区南青山2-25-10 
エスト南青山2階
TEL 03-3475-4631
FAX 03-3475-4632
最寄り駅: 銀座線外苑前駅
      出口1b
竹林の一方通行路地を入り、60m程進む。
左側5軒目3階建ての青いビルの2階


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