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〒107-0062 東京都港区南青山2-25-10 エスト南青山2階

第251回 経絡按摩・関節運動法講習会

・日時平成27年1月11日(日曜日)午前10時から午後5時
・場所 東京都千代田区連合会館501号室

内容
(午前10時から12時)
●指導員 田中 勝 佐嶋 健司 山口 京士 受付係 高杉 美鈴(左写真)
●指導員 矢野 啓介(右写真)


■1.機関紙第131号の内容を実技で説明した(午前10時~12時)

■2.関節運動法

2人1組で、膝関節の実技練習を行った。
 外傷性の膝痛は、主に膝関節にのみ治療を行う。しかし特に外傷がなく内臓病が予想される場合は、仙腸関節および脊椎椎間関節の機能異常を治療することで、膝痛が改善される。
(1)膝痛の診断
①膝の腫脹や変形を診る。
②膝の屈曲・伸展自動運動を行わせて、関節可動域と疼痛発生部位を調べる。 疼痛部位から中医学の経絡による判断を行い、腹部内臓の弱りと脊椎椎間関節機能異常を予想する。
③問診を行い、膝痛の原因について外傷性か内臓病かを聞く。

(2)仙腸関節の関節運動法
(患側を上に側臥位)
1)仙腸関節の治療手技の選択
①安静にしていても膝に痛みが起こる場合は、仙腸関節の関節運動法の主要な5つの手技を行って、最も痛みの軽減する手技を治療手技として選択する。
②安静にしているときに痛みはなく曲げて起こる場合は、5つの手技を行いながら膝を曲げて、最も痛みの軽減する手技を選択する。
③腹部を圧迫して不快感がある場合、その部位を圧迫しながら5つの手技を行って、最も不快感の軽減する手技を選択する。
④5つの手技の中で、最も気持ち良く感じる手技を選択する。
・これらの4種類の検査を行って、1つないし2つの手技を治療手技として選択する。

・検査の質問の例
「仙腸関節の治療手技を5つ行います。その度に膝を曲げてもらって、1番痛みが軽減する手技、そして同時に腰部に気持ちよく感じる手技を後で言って下さい」

2)治療
・検査で得た治療手技を、1回約10秒間持続的に行う。
・刺激量
①膝の痛みが50%以上軽減するまで行う。
②腹部の圧迫不快感が半減するまで行う。
③腰部の気持ち良さを感じられなくなるまで行う。
⑶脊椎椎間関節の関節運動法(患側を上に側臥位)。
1)治療関節の選択
 中医学の経絡とツボの関係から、膝の疼痛部位に対応して関節機能異常を起こしている脊椎椎間関節を調べる。
 関節機能異常を起こしている椎間関節の棘突起は、その間が詰まっていて圧痛がある。
◎膝の疼痛部位(ツボ)と脊椎椎間関節機能異常の関係
①膝関節内側部(肝経・曲泉穴)は、肝兪穴の位置する胸椎9/10椎間関節。
②膝関節の膝蓋骨内側部(脾経・内膝眼穴)は、脾兪穴の位置する胸椎11/12椎間関節。
③膝関節の膝蓋骨外側部(胃経・外膝眼穴)は、胃兪穴の位置する胸椎12/腰椎1椎間関節。
④膝関節の外側部(胆経・陽関穴)は、胆兪穴の位置する胸椎10/11椎間関節。
⑤膝関節の後側中央部(膀胱経・委中穴)は、膀胱兪穴の位置する仙腸関節上部。
⑥膝関節後側の内側部(腎経・陰谷穴)は、腎兪穴の位置する腰椎2/3椎間関節。




・脊椎椎間関節機能異常のある部位の前側の腹部に圧迫不快感のあることが多い。
・関節機能異常のある椎間関節に逆捻転を行う。患者が患部を圧迫するか、あるいは膝を屈曲して痛みが出ないこと、また同時に腹部の圧迫不快感が軽減することを確かめて治療関節とする。


2)治療
・選択した脊椎椎間関節に、次の4つの関節運動法を行う。
①逆滑り法
②逆捻転
③順滑り法
④順捻転

・刺激量
 1回約10秒間持続的に行う。
 膝の痛みがほとんど解消するまで行う。
 腹部の圧迫不快感がほとんど解消するまで行う。

(3)膝関節の関節運動法
1)治療手技の選択
①離開法は、膝のどの部位が痛くても治療手技として選択する。
②膝を屈曲して痛みが出る場合は、屈曲と凹滑り法を行う。
膝を伸展して痛みが出る場合は、伸展と凹滑り法を行う。
③膝の関節運動法の中で、気持ちよく感じる手技は、痛みを改善できる手技である。
2)膝関節の関節運動
①離開法
②滑り法(前方および後方)
③伸展と凹滑り法
④屈曲と凹滑り法
⑤0脚徒手矯正
•膝関節がO脚的変形している場合は、この手技を行う。
3)刺激量
①膝に感じる気持ち良さが、感じられなくなるまで行う。
②膝関節に屈曲・伸展他動運動を行って、痛みが起こらなくなるまで行う。
4)治療効果の確認
•立位で膝の屈伸運動を行って、疼痛が発生しないことを確かめる。



■3. O脚徒手矯正

2人1組でO脚徒手矯正の実技練習を行った。
 O脚治療 要点
1.O脚の診断
①立位 踵と母趾をくっつけて立つ。
 自然に立った状態で,膝内側部で最も間隔のある部位を指で測定する。
②背臥位 踵と母趾をくっつける。
 膝内側部の間隔を測定する。
・O脚徒手矯正を行って,膝の硬さを診る。
・左右の膝でO脚が強い側を診る。

2.治療
⒜関節運動法と按摩によるO脚矯正
●腰部・臀部・下肢の按摩(腹臥位)
⑴仙腸関節治療(側臥位)
①腸骨の下方滑り法
②仙腸関節の前上部離開法と前下部離開法
③坐骨の内方圧迫(O脚は坐骨が外方に変位している)
(2)脊椎椎間関節の治療(側臥位)
①胸椎9/10椎間関節の4つの関節運動法
②胸椎10/11椎間関節の4つの関節運動法
●下肢外側部・内側部の按摩
⑶股関節の治療(背臥位)
①(膝関節軽度屈曲位)股関節の外旋と凸滑り法
②(膝関節伸展位)股関節の外旋自動運動と抵抗運動
⑷膝関節の治療(背臥位)
①(膝関節90度屈曲位.下腿を脇で保持する)
  膝関節を外旋位・外転位に保って,屈曲・伸展他動運動を行う。
②脛腓関節の治療
膝関節屈曲位から腓骨頭を足方に圧迫しながら膝関節を伸展する
③膝関節のO脚徒手矯正 
④上の手を腓骨頭に当てる
  下の手で踵をつかみ,前腕部を足底部に当てる。
  腓骨頭を内側に圧迫し,足関節を背屈する。
⑸足関節(距腿関節)の治療
足関節を外反位に維持して,距腿関節の背屈・底屈と凸滑り法                                            
⒝ベルトによる矯正
⑴治療師によるベルト矯正
①治療師によるベルト矯正
・ベルトは腓骨頭を締めつけないで,その直下に当てて行う。
・ベルトの締めつけ感が強いときは,後頭骨/環椎関節の離開法を行うと軽減する。
②治療師の手でO脚の強い側の膝を圧迫矯正する。
・治療師の手根部を腓骨の裏側に当てて外旋するように圧迫する。
(2)自分で行うベルト矯正
・足を組んだ状態で膝の下をベルトで締める。
・組んだ足を揃える。
・両膝を外旋位にする。
・15分間くらい行う。
・ベルトによる矯正は左右の足でO脚のひどい側がある場合、そのひどい側の矯正が行われず、ひどくない側のO脚が矯正される。



■4.按摩実技練習

・坐骨神経痛の按摩治療の練習を2人1組で行った

坐骨神経痛の症状は、主に下肢の膀胱経と胆経に現れる。
膀胱経の症状の治療穴は、仙腸関節部の膀胱兪穴であり、胆経は胆兪穴あるいは陽綱穴である。
膀胱兪穴に硬結・圧痛があれば、陰陽の関係で腎兪穴に硬結・圧痛のあることが多い。
同様に胆兪穴は、肝兪穴に反応のあることが多い。
また、腰部や下肢の症状に対して、腰部の関元兪穴か大腸兪穴のどちらかに必ず硬結・圧痛が現れていて治療穴となる。

・治療
(左側の膀胱経の坐骨神経痛として説明する)

1.診断
⑴問診
①坐骨神経痛がどの部位かを聞く。
②悪化する条件を聞く(身体を冷やす。便秘をするなど)。
③内臓の腎・膀胱、脾・胃、肝・胆に弱りがないかを聞く。
あるいは婦人病がないかを聞く。
⑵坐骨神経痛の痛みがでる動作をしてもらう
①立位で前屈、あるいは後屈
②立位で患側に体重をかける
・治療師は坐骨神経痛の経絡と経穴を判断する。
・例.膀胱経の坐骨神経痛では、臀部の承扶穴と下腿の跗陽穴などに神経痛の出ることが多い。
⑶側臥位で治療師が神経痛の出る運動を行なう
①膝関節伸展位で、股関節の屈曲他動運動を行なって症状発生の部位を調べる。
②膝関節伸展位で、股関節の伸展他動運動を行なって症状発生の部位を調べる。
③患者さんの蹴る動作に治療師が抵抗して、症状発生の部位を調べる。

⑷背腰部・仙骨部に診断按摩を行なって、坐骨神経痛を軽減できるツボを調べる。
① 膀胱経の神経痛に対して、関元兪穴、大腸兪穴、膀胱兪穴、坐骨穴などに硬結・圧痛の現れることが多い。 最も硬結・圧痛のあるツボを指圧しながら、経絡的に関係する募穴を圧迫して、その圧迫不快感が軽減することを確かめる。 また、坐骨神経痛の部位を圧迫して、症状が軽減することを確かめる。 ・例.膀胱兪穴を指圧しながら、募穴・中極穴を圧迫して圧迫不快感が軽減することを確かめる。
  ②胆経の坐骨神経痛に対して、胆兪穴(あるいは陽綱穴)、志室穴、関元兪穴、大腸兪穴、環跳穴などに硬結・圧痛の現れることが多い。
最も硬結・圧痛のあるツボを指圧しながら募穴と神経痛のツボを指圧して、症状が軽減することを確かめる。
・例.陽綱穴を指圧しながら日月穴と神経痛のツボ・懸鐘穴を指圧して、症状が軽減することを確かめる。
⑸背腰部に診断按摩を行なって、坐骨神経痛の原因となっている内臓の弱りを現しているツボを調べる。
①膀胱経の神経痛であれば、腎兪穴・膀胱兪穴、胆経の神経痛であれば、 肝兪穴・胆兪穴に硬結・圧痛の現れることが多い。
②背臥位になってもらい、腎の募穴・京門穴、膀胱の募穴・中極穴、肝の募穴・期門穴、胆の募穴・日月穴を重点的に腹部の募穴を圧迫して圧迫不快感と冷感を調べる。

2.治療(患側を上に側臥位 両側の下肢の間に枕を挟む)
⑴坐骨神経痛の原因なっているツボの按摩
① 膀胱経の坐骨神経痛では、膀胱兪穴あるいは腎兪穴の硬結・圧痛に対して母指持続圧を行う。
痛みが激しいときは、股関節と膝関節を最も楽な状態に曲げて治療を行い、痛みが軽減したら膝関節を伸展させて股関節を屈曲し、あえて神経痛を再現させて按摩を行う。
・例.膝関節伸展位で股関節を屈曲して、膀胱兪穴に母指圧を行う。

治療の時に痛みが出ている場合は、その痛みが少なくても半減するまで行う。
治療の時に痛みが出ていない場合は、治療によって神経痛が再現されることがある。
これは改善するための響き的症状であるので、神経痛が再現されても母指持続圧を続けると、次第に痛みは軽減し、最後に温かみを感じるようになる。
腰部や仙骨部のツボに母指圧を行って神経痛が再現したとき、患者さんは「痛いので止めてほしい」ということがある。
この時、単に痛い治療をしているのではなく、神経痛を改善する治療をしているという証明として、腹部の募穴や腹部の硬結のあるツボを圧迫すると、その圧迫不快感が軽減することで証明できる。
②胆経の坐骨神経痛では、胆兪穴あるいは肝兪穴、志室穴、外大腸兪穴の硬結・圧痛に母指持続圧を行う。

⑵患部の治療
①坐骨神経痛の自覚的疼痛部位のツボに快圧で按摩(指圧・揉捏)を行う。
・例.股関節を伸展して飛陽穴に按摩を行う。
⑶腰部に運動を行なって、現れた疼痛部位に按摩を行う
①腰部捻転して坐骨神経痛がでた場合、その姿勢を維持した状態で腰部のツボと神経痛のツボに按摩を行う。
・例.腎兪穴の母指圧
腰部逆捻転をして坐骨神経痛がでた場合、その姿勢を維持した状態で腰部のツボと神経痛のツボに按摩を行う。
・例.志室穴の母指圧
②蹴る動作に抵抗して坐骨神経痛がでた場合、その姿勢を維持した状態で下肢の神経痛のツボに按摩を行う。
・例.跗陽穴に母指圧

⑸指圧運動法
①下肢で神経痛の現れているツボを母指圧しながら、股関節屈曲・伸展他動運動を行う。
・例.跗陽穴を母指圧しながら、股関節の屈曲・伸展他動運動
3.治療効果の確認
①腹部を圧迫して、募穴などの圧迫不快感が軽減していることを確かめる。
②触診して下肢や腰部の冷えが改善していることを確かめる。
③坐骨神経痛の出る動作を行なって、痛みが出ないことを確かめる。
・側臥位で股関節屈曲他動運動、あるいは蹴る動作に抵抗して痛みがでないこと。
・立位で患側に体重をかけて、痛みがでないこと。

■5.午前中、鍼灸の実技練習を行った

鼻・のど風邪の治療は、鼻部・咽喉部をよく揉んで一番の硬結・圧痛部位を調べ、
00番鍼を刺鍼し、響きを得て置鍼して温灸を行う方法が症状を改善する。



◎DVD「経絡按摩」およびテキスト「図解 経絡按摩」参照
◎DVD「関節運動法」およびテキスト「図解 関節運動法」参照
◎機関紙「経絡按摩」発行


出版物
◎DVD「よくある症状への手技療法」(医道の日本社発行)
◎機関誌:経絡按摩(田中鍼灸指圧治療院発行)

・連絡先
 東京都港区南青山2-25-10-2F
 田中鍼灸指圧治療院 経絡按摩研究会
 電話・FAX:03-3475-4632
 メールアドレス:hibiki@s2.dion.ne.jp

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