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改善例の発表 monograph

●東洋医学誌 2019年2月発表

経絡按摩と関節運動法によるめまいの改善

・はじめに

顔を動かすとめまいがする。
目をつむるとめまいがひどいので、できるだけ目を明けているようにしているという症状が、経絡按摩と関節運動法による30分、3回の施術と本人の少食で改善した。

患者 女性 35歳(既婚) 事務職
症状 会社の営業も兼ねており、年末は忘年会での飲食が多かった。
昨年もめまいが起こったが、今回ほどひどくはなかった。


治療


1.東洋医学的な検査
顔を動かすとめまいがするというのでベッドに座ってもらい顔を左右に向けてもらうと、両側でめまいが起こったが特に左に向けたときに強かった。
ベッドに背臥位になってもらい、めまいが腎、脾、肝のどの経絡・内臓の弱りで起こっているか調べた。

➀ 筆者の経験では、めまいは肝の弱りで起こることが多い
肝経・太衝穴と胆経・足臨泣穴を左右、4穴を10秒間、持続圧して顔を左に向けてもらうと 胃がすっとしてめまいが軽くなった(図1)と(図2)





②脾経・公孫穴と胃経・陥谷を同様に持続圧して顔を向けると少し軽減した。(図3)と(図4)




③腎経・大鐘穴と膀胱経・崑崙穴を左右、4穴を中指と薬指で圧迫して牽引すると少し軽減した。(図5)と(図6)





最も軽減したのは肝経・胆経のツボであったので、腹部の肝経募穴・期門穴と胆経募穴・日月穴を患者さんの手で圧迫してもらい、
圧迫不快感を確かめておいて筆者が足の4穴を持続圧して、もう一度、患者さんに募穴を圧迫してもらうと圧迫不快感が軽減した。
過飲と過食による肝の弱りと判断した。

2.施術

➀ 経絡按摩

1)下肢のツボの指圧 目をつむって顔を左に向けてめまいを起こした状態で、
太衝穴と足臨泣穴を30秒間持続圧した。 次に目をつむったまま顔を右に向けて同じように持続圧した。 もう一度、顔を左に向けて持続圧した。
ツボから手を離して目をつむって顔をゆっくりと左右に傾けてもらうと、少しいい感じという。
しかし顔を素早く左右に傾けてもらうと強くめまいが起こった。
また足の三里を指圧すると激痛があった。 このツボを筆者の上肢を交差させて、左右同時に指圧して顔を左右に向けてもらうと、少し改善するというので
30秒間の持続圧を3回行った。(図7)


足三里穴の左右同時指圧

2)後頸部の按摩
後頸部に四指で診断按摩を行うと、下天柱(天柱穴の1寸足方)に硬結・圧痛があった。顔をやや左側に向けて、左下天柱穴を筆者の左手の四指で圧迫と揉捏を行った。
次に顔を右側に向けて同様に按摩を行った。


➁ 関節運動法
頸椎の回旋は頸椎1/2椎間関節で全体の50%が行われているという。
しかし頸椎で関節機能異常(関節がこわばって滑らかに動かないこと)が起こっているのは、頸椎2/3椎間関節が多く、この関節に手技を行なうと頸椎の回旋を改善することができる。
1)頸椎2/3椎間関節の回旋と滑り法
第3頸椎棘突起を左手の中指で右側から圧迫固定し、第2頸椎棘突起の左側に右手の中指をあてて右側に圧迫し、顔を左に向けた。(図8)(図9)




この手技で顔を左側に向けるとめまいが起こったが、我慢をしてもらってゆっくりと5回、行うと回旋してもめまいがかなり起こらなくなった。
同様の手技で顔の右回旋を行った。

➁ 頸椎1/2椎間関節の回旋と滑り法
第1頸椎は後頭骨とほぼ同時に動くことが多いので、第2頸椎棘突起を固定して後頭骨を回旋することで第1頸椎を回旋して、第2頸椎との椎間関節に滑り法を行う。

左手の中指を、第2頸椎棘突起の右側にあてて圧迫固定し、右手の中指を左後頭骨下縁にあてて右側に圧迫し、顔を左に向けた。(図10)(図11)




これでも目をつむったまま行うと少しめまいが起こったが、我慢をしてもらって5回、行った。
同様に反対側の回旋と滑り法を行った。

手技を終って、目をつむったまま顔をゆっくりと左右に向けてもらうと50%程度改善しているという。
しかし顔を素早く左右に向けてもらうと少し、めまいが起こった。

坐位
肝のツボを中心に背腰部に診断按摩を行うと左右の魂門穴に硬結・圧痛があった。
左側の魂門穴を母指重ね指で強く持続圧しながら、顔をゆっくりと3回、左に向けてもらった。(図12)



次に右の魂門穴を持続圧しながら顔を3回、右に向けてもらった。
筆者の手を離して目をつむって顔を左右に向けてもらうと、普通の動かし方で治療の前に較べてめまいは半分程度、改善した感じという。

●患者の指導と施術後の経過
施術は3回とも夜であった。1回目の施術は12月25日で、治療院を出て地下鉄の駅に着いたとき吐き気がして、10分ほど椅子に座って休んだら治まったという。
初診から4日たって同じように2回目の施術をした。
この時は初診の施術前に比べて、めまいの症状は半分程度になっていた。
背臥位で足のツボを指圧しながら、やや早く顔を左右に向けてもらった。
頸椎の関節運動法も顔の回旋をやや早く行った。
回旋の可動域の限界で、患者さんにもさらに顔を左に力をいれて向けてもらった
腹臥位になってもらい、背部の左右の肝兪穴と魂門穴、胃兪穴の指圧を15分間、行った。
座ってもらい、目をつむったまま顔を左右に向けるとめまいは80%程度、改善している感じという。
年明けて1月4日に3回目の施術をした。
この時は顔を左右に素早く向けてもめまいは起こらなかった。

主婦なので年末と年始に家族にご馳走を作って食べさせたが、本人は食事の量を半分程度に押さえてアルコールをほとんど飲まなかったことも改善につながったと思われる。

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参考文献
図解経絡経穴 山下詢 医歯薬出版
関節運動学的アプローチ(AKA)医歯薬出版博田節夫

→改善例の発表INDEX

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