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第276回 経絡按摩・関節運動法講習会

日時 平成29年05月14日(日曜日) 午前10から午後5時
場所 東京都千代田区 連合会館501号室



(午前10時から12時)
1.鍼・温灸実技練習
@切鍼の実験
1寸3分・00番鍼を鍼根のところから直角に折り曲げて、何回で切鍼するかを実験的に行った。
A00番鍼を自分の睛明穴に刺鍼。
極細鍼寸3・00番鍼は痛みが少ないことの実験として、自分の睛明穴に1〜2pの深さで刺鍼した。また自分の身体のいろいろなツボ(上天突穴、風池穴、合谷穴など)に刺鍼した。次に2人1組で相手の顔面部の硬結・圧痛穴に刺鍼した。陽白穴の刺鍼はちょっとした工夫で簡単に刺入することができる。感覚器官の反応穴に置鍼して手拭いをかけて、その上から温灸を行うと大変気持ち良くて症状が改善される。
B田中流強揉み前揉捏
強揉み前揉捏の方法として、示指に中指を重ねて揉捏し、中指を外して間合いを取る田中流のリズムのよい前揉捏の練習を行った。
?血糖値を測定して、下肢のツボで下げる、背部のツボで上げる治療を行った。 


(午後1時から5時)

1.機関誌経絡按摩145号の内容を実技で説明した

・按摩治療
上唇と下唇の筋を強くする按摩として、上唇は肺大腸のツボ、下唇は脾胃のツボを治療する方法を発表した。
・按摩治療臨床発表
シャックリが内関と膈兪を指圧して止まった。
・関節運動法
上唇と下唇の筋を強くする関節運動法は肺・大腸に関係した関節機能異常を改善すると強くすることができる。
・関節運動法臨床発表
脊椎間狭窄症は腰椎、胸椎の逆捻転で改善することができる。
・鍼灸臨床発表
下の歯の痛みに対して、患者さんがここを押すと軽くなると言って、顎の下のツボを教えてくれた。
・アトピー性皮膚炎の鍼温灸治療
前腋窩のアトピーは不妊症を気にして、そのストレスから胸腺の弱りで起こったと推測された。
・美容治療
ホウレイ線は下腿、脾経、肝経のツボを上方ずらし圧して改善することができる。
・やせる耳のハリ
田中流のやせる耳のツボを3分間、持続圧したら、コンビニの鳥肉から揚げを食べて美味しく感じなかった。
・経穴の研究
膏肓穴に透熱灸をしたら、前腕部の三焦経から薬指にピーとした感じで響いた。
・臨床メモ
鼠径部が痛くなったところ、その上に猫が乗って寝るようになった。治してくれているものと思われる。
・笑い話
大酒飲みの夫に対して、その夫人が「火葬場の前で死んで!」言った。
・新技術
胸部の神封穴の圧痛は、中指を引っ張りながら指圧すると圧痛が軽減して充分に治療することができる。

 2.関節運動法
関節運動法とは、関節運動学的アプローチに中医学の経絡を応用した整体である。

1) 仙腸関節の関節運動法
関節運動法の診断における田中流の特徴は、腹部の圧迫不快感の部位(主に募穴、他、臍の際の肓兪穴や下腹部の府舎穴など)を調べて、その圧迫不快感を軽減できる仙腸関節の手技を選択することである。
治療における田中流の特徴は、手技がある程度力強く持続的に行うことである。また別法として治療効果が高く、行いやすい手技が考案されている。
仙腸関節に機能異常があって治療手技を適切に行なうと、患部関節に気持ちよい感覚が発生し、さらに離れた部位に響き的な感覚が起こる。
手技を適切に行うには、まず仙骨と腸骨の動かすべき部位の骨に手が正確に触れていることが大切である。
次に適度な力の強さと、力の方向が大切である。
力を加えると皮膚がずれて手が止まる。止まったところから、さらに力を入れると骨が動く。治療師はこの止まったところから、骨がわずかにうごく微妙な動きを感じとることが大切である。力の強さは、あくまでも患者さんが気持ちよく感じる程度である。
2) 腰椎椎間関節の逆捻転
この手技は当会独特の手技で、治療効果の高い手技である。
患者、腰痛のある側を上に側臥位で、腸骨を下方・後方に、腰椎椎間関節の下突起部を上方・前方に圧迫して椎間関節に滑り法を行う方法である。
3) 腰椎椎間関節の順捻転
この手技は一般的に行われている腰部の捻転を、ストレッチ的にゆっくりとソフトに行う方法である。


3.按摩実技練習
1)母指圧・母指揉捏の基本練習
@まずイメージ練習として、手を空中にかざして手首を柔らかく動かす練習をした。
A間合いは指圧・揉捏のリズムとしても重要であるが、特に指圧において息を吸うタイミングを取るために重要である。
B間合いの手の1回転は、指先を動かすのではなく、指先を皮膚上に置いて手掌部で皮膚面をなぜるように手首を水平に1回転させると手の動きが自然である。
指圧・揉捏で十分に力を入れたあと、次に手の力を全部抜いて手首を柔らかく1回転させると手が充分に休まることになる。
2)
頸部と側頭部の指圧・揉捏
2人1組になって頸部と側頭部の指圧・揉捏を行った。
@頸部は後頸部から側頚部の範囲で3つの陽経があり、さらにその陽経には陰陽の関係の陰の蔵の弱りが現れると推測される。
A側頭部の両手指先揉捏は、当会独特の手技で治療効果の高い手技である。揉捏と間合いを常に円を描く要領で行う。側頭部の経絡は三焦経・胆経であり、肩凝りと関係が深いので十分に行う。この手技は大変気持ち良くて側頭部の硬結がほぐれる手技である。

 

出版物
DVD「よくある症状への手技療法」(医道の日本社発行)
機関誌:経絡按摩(田中鍼灸指圧治療院発行)


・連絡先
 東京都港区南青山2−25−10−2F
 田中鍼灸指圧治療院 経絡按摩研究会
 電話・FAX:03−3475−4632
 メールアドレス:hibiki@s2.dion.ne.jp


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