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〒107-0062 東京都港区南青山2−25−10 エスト南青山2階

第277回 経絡按摩・関節運動法講習会

日時 平成29年06月11日(日曜日) 午前10から午後5時
場所 東京都千代田区 連合会館501号室



(午前10時から12時)
1.鍼・温灸実技練習
(1)血糖値の改善
血糖値の改善として、血糖値が高めの人は足のツボ(例 陰陵泉など)を、低めの人は背部のツボ(例 脾兪など)に鍼・灸を行った。
10分間の治療で10から20r程度、下げたり上げたりすることができた。
(2)美容治療
顔面部のイボやホクロに透熱灸をした。
顔のお灸は熱いがイボやホクロの改善に大変、効果がある。
灸痕にキズパワーテープを貼ると、火傷の痕が早く改善する。

(午後1時から5時)
2.按摩実技練習

背腰部・仙骨部・臀部の按摩の実技練習 
二人一組で、按摩を受ける人は腹臥位になって行った。
背腰部の按摩
治療師の構えとして、患者さんをまたぐ構えとまたがない構えがある。
左右の膀胱経1行線のツボの膈兪穴から足方に向けて関元兪穴まで母指圧を行う。
膀胱経1行線のツボは脊中起立筋内側部の窪みの部位である。
指圧は母指の関節部(腹)でなく、母指先をツボにあてて行う。
筋に硬結があるツボの部位は、脊椎椎間関節も硬くなっている。
1回ないし2回、背腰部全体を母指圧して、最も硬結・圧痛のあるツボを調べる。
次に膀胱経1行線のツボに、2のリズムで母指横揉捏を行う。
母指横揉捏で最も硬結・圧痛のあるツボを調べ、先に行った母指圧のツボと一致するか判断する。
治療師が最も硬結・圧痛のあるツボを母指圧して患者さんに「このツボが1番圧痛を感じますか?」と聞いて、その通りであれば治療穴と判断して母指持続圧を行う。
次に左右の膀胱経2行線の膈関穴から外大腸兪穴まで母指圧を行う。
膀胱経2行線のツボは、脊中起立筋外側部の窪みの部位である。
母指の関節部(腹)でなく、母指先をツボにあてて行うと、窪みの中にさらに細いスジ状の硬結が検出される。
指圧して患者さんが、強く圧痛を感じる部位である。
1行線と同様に最も硬結・圧痛のあるツボを見つけ、患者さんに聞いて治療穴とする。
背腰部膀胱経1行線のツボは、1行線同士のツボ(例.三焦兪と厥陰兪など)、2行線のツボは2行線同士のツボ(例.肓門と膏肓など)が関係深い。
仙骨部の按摩
仙骨部は下腹部内臓の弱りを治療できる重要なツボがある。
上?穴、次?穴、中?穴、下?穴、小腸兪穴、膀胱兪穴、中膂兪穴、白環兪穴に指先で母指圧を行う。さらに母指横揉捏と母指縦揉捏を行って最も硬結・圧痛のあるツボを見つけ、そのツボが最も圧痛を感じるかを患者さんに聞いて治療穴とする。
特に下?穴が重要である。
臀部の按摩
手を握った拳で大臀筋部に、当会独特の「ゲンコツ圧迫とゲンコツ揉捏」を行う。
大臀筋は大きな筋肉なので、手を握った基節骨の面の大きな部位で圧迫と揉捏を行うと大変気持ちよく感じて効果的である。
また治療師は背腰部の母指圧・母指揉捏を行って、母指が背屈位で疲れている。指を掌屈位で握った状態で手技を行うと大変楽にできる。

 

3.関節運動法

●上部胸椎の4種類の関節運動法を行った。
会長の模範実技の後、2人1組になって実技練習を行った。
◎4種類の関節運動法
?逆滑り法(旧・逆AKA)
?逆捻転
?順滑り法(旧・順AKA)
?順捻転

(胸椎5/6椎間関節を例に説明する。患側を上に側臥位)
?逆滑り法(逆AKA)
・片手(上の手)で行う。強く行う場合や肥満の患者さんには両手で行う。
上の手の母指を胸椎6番棘突起の天井側にあてる。
中指(あるいは人指し指)を胸椎5番棘突起の床側にあてる。
母指と中指をつまむように力をいれて、上下の棘突起を左右に圧迫し、脊椎椎間関節に滑りを行わせる。
?逆捻転
・患者さんの床側の手を脇腹にあてて、その上から治療師の下の手で押さえる。
・片手で逆滑り法を行った親指を外して、中指(あるいは人指し指)を胸椎5番棘突起の床側にあてる。(力強く行う場合は、中指と人指し指の2本を棘突起に当てて行う)
・脇腹を足方向・床方向に圧迫し、同時に胸椎5番棘突起を頭方向・天井側に圧迫して(互いに斜め方向)、脊椎椎間関節に滑りを行わせる。
?順滑り法(順AKA)
・片手(下の手)で行う。強く行う場合や肥満の患者さんには両手で行う。
下の手の母指を胸椎5番棘突起の天井側にあてる。
中指(あるいは人指し指)を胸椎6番棘突起の床側にあてる。
母指と中指をつまむように力をいれて、上下の棘突起を左右に圧迫し、脊椎椎間関節に滑りを行わせる。
?順捻転
・患者さんの床側の手を肩にあてて、その上から治療師の上の手で押さえる。
・片手で順滑り法を行った親指を外して、中指(あるいは人指し指)を胸椎6番棘突起の床側にあてる。(力強く行う場合は、中指と人指し指の2本を棘突起に当てて行う)
・6番棘突起を圧迫固定して、肩を背部方向に圧迫して胸椎5/6椎間関節に滑りを起させる。
?呼吸を楽にする関節運動法として、一人の患者さんに2人の治療師が同時に手技を行った。息を吸う時に仙腸関節の後屈と胸椎3/4椎間関節の順捻転、息を吐く時に仙腸関節の前屈と胸椎3/4椎間関節の逆捻転を行うと呼吸が楽にできる。 


出版物
DVD「よくある症状への手技療法」(医道の日本社発行)
機関誌:経絡按摩(田中鍼灸指圧治療院発行)


・連絡先
 東京都港区南青山2−25−10−2F
 田中鍼灸指圧治療院 経絡按摩研究会
 電話・FAX:03−3475−4632
 メールアドレス:hibiki@s2.dion.ne.jp


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