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第269回 経絡按摩・関節運動法講習会

1.鍼・温灸の実技練習

鍼灸実技練習(午前10時から12時)
【練習内容】
五臓のツボに刺鍼・温灸をして響かせ、味の変化を確かめた。
先ず、五臓に良い食品と悪い食品を手足の経絡上のツボに載せてOリングテストと手足の屈曲の筋力テストを行うと、強い・弱いの変化が起こる。
例えば、肺経のツボにタバコを載せてOリングテストをすると指の力は弱くなり、肺によい切干ダイコンを載せて行うと強くなる。
田中流痩せる耳のツボに円皮鍼を貼る。手足のツボに刺鍼しテープで止める。
背腰部の五臓のツボに刺鍼して充分に響かせて温灸を行う。
この治療の後に、好きな味と嫌いな味を口に含んで確かめると、治療の前と比較していろいろと味が変った。
例えばネギが嫌いという人の肺兪穴を十分に治療すると、ネギの苦みがマイルドになってたべられるようになる。



1.肘関節の関節運動法

腕橈関節と腕尺関節の屈曲・伸展の限界で治療師が凹滑り法を行い、さらに患者さんに屈曲・伸展に力を入れてもらうと、痛みが軽減して関節可動域が大きく改善することができる。
片側の肘を治療して、治療をしていない方の肘と比較すると、治療した方の肘の伸展角度が大きいことが分かる。
腕橈関節はテニス肘の痛みや、肺・大腸の経絡部位なので肩凝りを軽減することができる。
また肺の症状、例えば、呼吸が十分にできないとか咳などを改善することができる。
腕尺関節は野球肘の痛みや、心包と心の経絡部位なので胸の圧迫感や心臓の症状を改善することができる。


2.肘痛の関節運動法(例.右テニス肘)

テニス肘・上腕骨外側上顆炎の症状部位は大腸経あるいは三焦経であることが多い。根本的には肝兪穴の位置する胸椎9/10あるいは8/9椎間関節の逆捻転、順捻転を行うと改善することができる。
テニス肘の患部に対しては、腕橈関節の過伸展と過屈曲の凹滑り法を十分に行う。

3.肩凝りの関節運動法

肩上部・肩井穴の肩凝りは、胆経・三焦経・胃経・大腸経の弱りと考えられるが、肝あるいは脾の弱りから起こっていることが多い。
肝兪穴の位置する胸椎9/10、脾兪穴の位置する胸椎11/12椎間関節の関節運動法で、肩凝りを軽減することができる。
また第2指、第4指の背屈・掌屈と凹滑り法でも改善することができる。


4. 按摩実技練習

1)背腰部・仙骨部・臀部の按摩
背腰部と仙骨部に按摩を行って、膀胱経1行線と2行線、仙骨部でそれぞれ最も硬結・圧痛のあるツボを調べ、そのツボに1分間ずつ母指持続圧を行った。
さらに最も硬結・圧痛のあるツボに、3分間、母指持続圧を行って響き的な反応を調べた。
腹が動いて腹鳴が起こったり、下肢に響きが起った。
また頭頂部・百会穴に母指持続圧と、4方向にずらし圧を行って響き的な反応を調べた。
目や鼻への響きを始め、腹部や上肢・下肢など全身に響きが起った。


5. 肩凝りの按摩

肩上部・肩井穴の肩凝りは、経絡では胆経、胃経、三焦経、大腸経の変動である。
しかし、背腰部を丹念に揉んで調べると、肝兪穴外側の魂門穴あるいは脾兪穴外側の意舎穴に硬結・圧痛があって、これらのツボを持続圧すると肩凝りの部位に響いて改善することが多い。
募穴の圧迫不快感のあるツボを調べて、肩凝りと募穴の症状の両方が改善できる背腰部のツボ、手足のツボを治療することが重要である。



◎DVD「経絡按摩」およびテキスト「図解 経絡按摩」参照
◎DVD「関節運動法」およびテキスト「図解 関節運動法」参照
◎機関紙「経絡按摩」発行
◎医道の日本社発行「よくある症状への手技療法」DVD参照
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