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第267回 経絡按摩・関節運動法講習会

1.鍼・温灸治療
(午前10時から午後12時)

【練習内容】
? 美容治療
顔面部、その他のイボやホクロに透熱灸をした。
顔のお灸は熱いがイボやホクロの改善に大変、効果がある。
会員の中には、ゴマ大の艾柱よりも、もっと小さい艾柱をすえることができる方がいた。
(2)腰痛の鍼・温灸治療
・腰痛5点穴の診断
腰痛は大腸兪穴と関元兪穴を中心にして、母指の指先を使って細かく指圧して、関元兪、内関元兪、大腸兪、内大腸兪、外大腸兪の5穴を調べることが重要である。
これらのツボの内、最も硬結・圧痛のあるツボを1穴、腰痛穴と判断して治療を行う。
・腰痛と関係する下肢のツボは、経絡に従って縦の関係が強い。
内関元兪や内大腸兪の腰痛は、下肢では腎経のツボと関係が深い。
すなわち下陰谷や築賓、照海などである。
関元兪や大腸兪は、下肢では膀胱経の正中線の経絡と関係が深く、委中、承山などである。
外大腸兪や志室は、下肢では膀胱経の外側の経絡と関係が深く、裏陽陵泉、飛陽などである。
・治療の最初は、側臥位で楽な姿勢で治療する。
腰痛が少し改善すると、股関節を屈曲や伸展をしてあえて腰痛を出した状態で治療すると効果が大きい。
最後は、立ってもらい腰を前屈・後屈したり、靴下を履く動作をしてもらって痛みを出し、そのツボと下肢のツボに刺鍼すると


2.機関紙・経絡按摩第140号の実技による説明

@ 絡按摩治療:こめかみ部の痛みを軽減できる経絡按摩
こめかみ部の痛みは胃経の頭維穴であるが、この部位の痛みは脾の弱りから起こることが多い。
従って脾と脾経に関係するツボの硬結・圧痛穴を治療すると改善することができる。
A 按摩治療臨床例:右示指の中手骨・基節骨関節掌側面の痛みが、外肺兪持続圧で軽減した。
B 関節運動法:こめかみ部の痛みは、脾と胃に関係する関節の機能異常を改善すると軽減できる。
C 関節運動法臨床例:上部離開法を5分間行って、持続手技の経絡反応を調べた。
0〜1分 臍の右上がジーンとする。
1〜2分 大腿部の裏側と右第4趾がジーンとする。
2〜3分 お腹の中がクルクルと回っている。
3〜4分 骨盤を持ち上げられている感覚がなくなった。お腹がスッキリしている。
4〜5分 腰と骨盤が楽になった。
治療師の感想:手指が辛くなって持ち直そうかと思ったが持続してやった。
D 関節運動法と経絡の関係
脾の募穴・章門穴と鼠径部・大腿動脈部・衝門穴の圧迫不快感を軽減できる関節は胸椎11/12椎間関節の逆捻転である。他。
胃の募穴・中?穴と鼠蹊部・大腿動脈部・気衝穴の圧迫不快感を軽減できる関節は胸椎12/腰椎1椎間関節の逆捻転である。他。
?鍼温灸治療・臨床発表:
激痛のあった足の太谿穴に刺鍼して回旋・雀啄したら、全身が温かくなった。
Gアトピー性皮膚炎の鍼・温灸治療
男性のアトピー性皮膚炎患者さん。実家に帰って母親の作る手料理を食べるようになって改善した。
H美容治療
お灸による美容治療を行った。透熱灸によるイボの改善。灸点紙による稗粒腫の改善など。
I痩せる耳のハリ
痩せる耳のツボを3分間、持続圧したら、のどが潤う感じ、呼吸が楽になった、歯茎に響いた、鼻の通りがよくなったなどの響き的な改善反応があった。
家に帰って普段、食べているアイスクリームを口に入れたら甘みが強く感じられた。
しかし全部、食べたという。
Jツボの研究
鼠径部の胃経・髀関穴の痛みに対して、胃に関係する胃倉穴よりも腎に関係する志室穴で響いた。
K臨床メモ
肝臓に弱りのある女性。夜中の2〜3時に背中が寒くなって目が覚める。
L仮説
失敗談
筆者は腰に鍼をしたまま仕事をしていたのだが、いつのまにか抜けて床に落ちていた。
それを患者さんが見つけて「先生、床に鍼が落ちている」とひどく驚いた様子だった。
L新技術
爪先立ちをすると腓腹筋内側部に痛みが出る症状に対して、足関節の底屈と凸滑り法の関節運動法を行いながら患者さんに底屈に力を入れてもらい、それに抵抗して、さらに腓腹筋内側部に按摩を行った。

3.関節運動法

?頸部の脊椎椎間関節の実技練習を行った
●背臥位で、第7頸椎棘突起を片側ずつ左右に圧迫すると第7頸椎/第1胸椎椎間関節に滑り法が起こって、のどの症状を改善することができる。
この手技を行って、のどに響いたとき「のどが広がる感じがしますか、塞がる感じがしますか」と聞いて、広がる感じのする方から圧迫すると、のどの症状を改善することができる。
@上下棘突起間の左右圧迫による滑り法
例えば、頸椎6/7椎間関節では、第7頸椎棘突起を右から左に圧迫し、第6頸椎棘突起を左から右に圧迫すると、頸椎6/7椎間関節に滑りが起こり、関節機能異常が改善される。
咽喉部の症状を改善できる。
A後頭骨/環椎関節の離開法
・風池穴の離開法(目の症状を改善できる)
・内天柱穴の離開法(鼻の症状を改善できる)
・完骨穴の離開法(耳の症状を改善できる)
B頸部後方伸展と滑り法
例えば、頸椎6/7椎間関節の左側の関節機能異常に対して、第7頸椎の上関節突起を右手の中指で圧迫固定して後頭骨を床方向に下げて移動すると、第6頸椎の下関節突起が後方に滑り、滑り法が行われる。
C頸部側方屈曲と滑り法
例えば、頸部を右に側屈する場合で、頸椎6/7椎間関節の操作は、右手の四指で右頸椎7番横突起部を圧迫固定し、左手の四指で左頸椎6番横突起部を右に圧迫しながら頸部を右に側屈させる。
D頸部の左右回旋(顔を左右に向ける動作)と胸椎1/頸椎7番の滑り法の組み合わせ(坐位 治療師は患者さんの後ろ側に位置する)
例えば、顔を右に向けると、痛みなどが起こって向きにくいという場合、治療師の右手の母指を胸椎1番棘突起の左側にあてて固定する。
治療師の左手の母指を頸椎7番棘突起の右側にあてる。
患者さんに、ゆっくり顔を右に向けて下さいと指示して、頸椎7番棘突起を左に圧迫する。
E円背の矯正:頸部の前屈・後屈と胸部・背部の圧迫による胸椎滑り法
(坐位 治療師は患者さんの横に位置する)
背側の手の手根部を胸椎5番あたりにあてて圧迫固定する。胸側の手の手根部を胸骨にあてる。患者さんにゆっくり頸を後ろに反って下さいと指示して、胸側の手で胸骨を背側かつ頭側に圧迫する。

4.按摩実技練習

?)背腰部・仙骨部・臀部の按摩の実技練習 
二人一組で、按摩を受ける人は腹臥位になって行った。
背腰部の按摩
治療師の構えとして、患者さんをまたぐ構えとまたがない構えがある。
左右の膀胱経1行線のツボの膈兪穴から足方に向けて関元兪穴まで母指圧を行う。
膀胱経1行線のツボは脊中起立筋内側部の窪みの部位である。
指圧は母指の関節部(腹)でなく、母指先をツボにあてて行う。
筋に硬結があるツボの部位は、脊椎椎間関節も硬くなっている。
1回ないし2回、背腰部全体を母指圧して、最も硬結・圧痛のあるツボを調べる。
次に膀胱経1行線のツボに、2のリズムで母指横揉捏を行う。
母指横揉捏で最も硬結・圧痛のあるツボを調べ、先に行った母指圧のツボと一致するか判断する。
治療師が最も硬結・圧痛のあるツボを母指圧して患者さんに「このツボが1番圧痛を感じますか?」と聞いて、その通りであれば治療穴と判断して母指持続圧を行う。
次に左右の膀胱経2行線の膈関穴から外大腸兪穴まで母指圧を行う。
膀胱経2行線のツボは、脊中起立筋外側部の窪みの部位である。
母指の関節部(腹)でなく、母指先をツボにあてて行うと、窪みの中にさらに細いスジ状の硬結が検出される。
指圧して患者さんが、強く圧痛を感じる部位である。
1行線と同様に最も硬結・圧痛のあるツボを見つけ、患者さんに聞いて治療穴とする。
背腰部膀胱経1行線のツボは、1行線同士のツボ(例.三焦兪と厥陰兪など)、2行線のツボは2行線同士のツボ(例.肓門と膏肓など)が関係深い。
仙骨部の按摩
仙骨部は下腹部内臓の弱りを治療できる重要なツボがある。
上?穴、次?穴、中?穴、下?穴、小腸兪穴、膀胱兪穴、中膂兪穴、白環兪穴に指先で母指圧を行う。                         さらに母指横揉捏と母指縦揉捏を行って最も硬結・圧痛のあるツボを見つけ、そのツボが最も圧痛を感じるかを患者さんに聞いて治療穴とする。
特に下?穴が重要である。
臀部の按摩
手を握った拳で大臀筋部に、当会独特の「ゲンコツ圧迫とゲンコツ揉捏」を行う。
大臀筋は大きな筋肉なので、手を握った基節骨の面の大きな部位で圧迫と揉捏を行うと大変気持ちよく感じて効果的である。
また治療師は背腰部の母指圧・母指揉捏を行って、母指が背屈位で疲れている。指を掌屈位で握った状態で手技を行うと大変楽にできる。



◎ビデオ「経絡按摩」およびテキスト「図解 経絡按摩」参照.
◎機関紙「経絡按摩」発行

・連絡先
 東京都港区南青山2−25−10−2F
 田中鍼灸治療院 経絡按摩研究会
 電話:03−3475−4631
 メールアドレス:tan.aka@fancy.ocn.ne.jp

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      出口1b
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